筋骨隆々S級ヒーラー
本文に段落わけが無く、とても見にくいと思います。
ごめんなさい。
夕方、黄昏時。
人々が街からだんだんいなくなるころ…と思いきや。
「増えてってるよおおおお!!」
薄暗い路地裏で私は嘆いた。
人は昼間に比べて減るどころかどんどん増えて行っていて、暗くなってきているので違う道を通るにしても迷いそうで行動できずに固まっていた。
「なんで迎えに来てくれないの…少しは心配しなさいよ。」
私は涙目になって位置情報魔法で引ったくり犯の行方を見た。
「…。だめだめ。この生活が充実し過ぎてるから寂しさを感じるんだよ。…美桜さんは捕まえたかなあ。」
いよいよ太陽の明るい光が路地裏に届かなくなった頃。
暇なので通行人の話を聞いて暇つぶしする事にした私は、目を瞑って聞き耳をたてた。
「来週から卵が値上げするんですって。」
「まあ!この頃値上げが多いわね。」
へえ、じゃあ今週中に卵料理を沢山食べたいな。
「なあ、聞いたことあるか?凄腕スナイパーの話。」
「知ってる知ってる!」
凄腕スナイパー…どんな人なんだろう。
「元魔王の子供が現魔王に復讐するために包丁を持ってこの街をうろついてるって言う噂があるから、気をつけるんだぞ?」
「わかったよ、父さん!」
うう!半分合ってるよ!合ってるけどね?!
「今日は体育祭、頑張ったわね!夕飯は何が良いかしら?」
「カレー!」
体育祭…。体育祭か。そう言えばこの世界、学校あったような。なんでゆきは行って無いんだろ。私もいつか行ってみたいな。ゆきといえば!私のスキル獲得のために冒険しようって言ってあれっきりあの家に引きこもってるじゃない。思い出したらイライラして来た…!
そんな感じに話が脱線していると、横に顔が良いお兄さんが立っていた。
「!!」
えええ?!この世界にもこう言う部類の子はいるもんなんだなあ…。
「ねえ、君さ。1人?ちょっと俺に着いて来てくれないかな?」
これはもしかして、なんぱああああ?!初めてのナンパー!!
密かに喜んでいると、そのお兄さんは冒険者Sランクのカードを見せてきた。
「え?これって…。」
「そう、俺はSランク冒険者の…」
「はやくギルドに返してきた方が良いですよ?」
このお兄さんがこのカードの持ち主だなんてことはないだろう。だってこんなガッチリしてて筋骨隆々な人が…
「俺はちゃんとヒーラーの冒険者だ!!」
「ヒーラーなんてことあるか!!」
「人を見た目で判断しちゃダメだぜ?嬢ちゃん?ちなみに俺には敬語を使うように。な?」
何言ってんの!あなたさっきからキャラブレブレですけど?!
そう言うツッコミを抑えながら、私は立ち上がって自己紹介をした。
「私はくろ。あんたのお名前はなんだよ。さっさと答えやがってください。」
「うん、すごい文だな?俺の名前は…。」
「ちょっと?」
声がした方を向くと、名前を言ってもらう前にに横切ってきた人物が立っていた。
「ゆき…と美桜さん?」
ゆきはぼろぼろになった美桜さんを宙に浮かせて歩いていた。
「それ、俺のだから。お前の汚い手で触るな。」
なぜかブチギレしているゆきに驚きながら筋骨隆々ヒーラーの方を向いた。
「クソ魔王様がなんでここにいんだよ!美桜の姉貴もなんでここに…?」
明らかに動揺した様子で筋骨隆々ヒーラーは覚えてろ!、といって立ち去って行った。
「み、美桜の姉貴…?クソ魔王様…?」
恐る恐るゆきの方を見ると、目が笑ってない笑顔を見せた。
「家に帰ったら説明する。ほら、早く来い。」
そう言われて、私はゆきにピッタリとくっついて歩いた。
こんにちは!くろです!言い忘れていましたが、ここは私視点のメモ書きのような物です!信憑性はないよ(^ ^)
さあ、今日は美桜さんのステータスです!
みお
属性:空間
能力:切断
魔法:空間転移、修復
身長:158cm
体重:は?
好物:フルーツポンチ
苦手:めんどくさい理系
歳 :17才
種族:人間