手抜き暗号
誕生日メッセージ3日目!
昨日は散々ゆきに迷惑かけたし、申し訳ないので暗号解いてろろと美桜さんを探すお手伝いをしたいと思います!
といっても暗号は昨日と同じだった。でも日付はちゃんと今日のものになっていて、手抜きを感じた!
と言うことで今からこないだゆきに教えてもらった通信魔法でゆきに連絡をしたいと思います!
私は耳に手を当て、近くの音を遮断して通信魔法を使ってみた。
『あー、あ、あー?聞こえるー?』
『おお、くろか?どうしたんだ。』
聞こえたことにちょっと感動。多分今ゆきはろろを探してるから…。
『私も今からろろと美桜さんを探そうと思うんだけど、』
『待て、ろろを探してくれないか?』
『なんで?』
私は家を出る支度をしながらやっていたので通信が途絶えそうになった。
『------だからだ。ろろを頼む。』
『え、ちょっと待って?!』
ぷつんとそこで通信を途絶えた。
「…魔力切れ。体力無さすぎかな。」
天井がミシミシ言っているのに気づいた私は上を見上げた。
「何?うるさいn…?!」
そこには逆さまになってニコニコしてるろろがいた。
「よっ!元気?」
「ぎゃっ!もうびっくりさせないでよ。」
あれ、ちょっと声が違う?それにいつものペンダントもない?そう思いながらも私は話を進めた。
「で、なんでそんなとこにいたの?」
「お姉ちゃんにここに隠れててって言われたの!」
あんた姉ちゃんいたんだ…。
ぴょんっとろろは私の目の前にジャンプしてきた。
「お姉ちゃんイタズラしたら出ていっちゃた⭐︎
じゃあ出かけてくるねー⭐︎」
はあ。よくわからん。私は玄関まで行って見送った。
30分後。魔力が戻ったのでゆきとまた通信してみることに。
『ゆきー?おーい!』
『何か言い残したことがあったのか?』
ゆきはすぐ答えてくれた。
『このあとすぐは大事な会議があるから。通信かけて来んなよ?』
『わかった!…ゆきは私の前世どう思う?と言うかゆきの前世って…。』
ゆきははあっとめちゃでかため息をついた。
『…切るぞ。』
またぷつんと切れてしまった。
さっき聞きそびれた言葉は会議ってことだったのかな?
会議内容を想像しながら私は昼ごはんを作り始めた。