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思い出と悪夢

誕生日メッセージ2日目。

昨日は少しシリアスだったし、今日は家でゆっくりしていきたーい!

という事で!最近薄れていた最終目標、ゆきを倒すこと!今日こそやり遂げてやるぞー!

私はゆきが作った暗号を解きながら思った。

そう言えば最近美桜さんとろろに会ってないな。3人で協力して倒した方が良いかな?

美桜さんって確か最初私のことをビジュ良いジャーンみたいな感じで褒めてくれたよな。今思うと変t…やめておこう。でも、なんで美桜さんはちゃるさんと一緒に居たんだっけ?

って言うか私、能力全然インプット出来てないな!!ゆきに教えてもらったGPSのような能力だけ…。あれ待って美桜さんより私の方が変態っぽいじゃん。

まあ話を戻して?

私、ちゃるさんのことあんまり良く知らないな。いつかゆきに聞いてみるか。確か執事だったよね。全然ゆきと一緒に居るところは見たことないけど。

…ゆきと一番最初に会った時、目を治してくれったっけ。懐かしいな。母様と弟は天国で元気にしてるかな。また弟の歌を聴きたいな。…名前、なんだったんだろうな。せめてそれだけでも知りたかったな。今でもあの部屋の間取りを覚えている。母様は私のことが嫌いだったのかな。無能力だったから?無属性だったから?なんにも出来ない子だから?

魔法なんてなくて良いのに。あ〜あ、話、脱線しちゃったな。こんなこと考えてたらダメじゃん…。


私は気づかないうちに泣いていた。暗号の紙をくしゃくしゃにして。

「お、おいくろ!大丈夫か?」

いつのまにかゆきが横に居て、駆け寄ってきたのがわかった。でもそれからは何も覚えていない。覚えているのは、ゆきの手は最初に触った時よりかなり冷たくなっていた事ぐらいだ。


「もうタイムリミットが近づいている。何をしているかわからないが何もなさずに死ぬのは契約違反で魂ごと割るぞ。いいな----、お前は今日からは別の名を名乗れ。」

「こんなこと言うのは恥ずいけど。さよなら。ありがとな、-----。」

待ってくれ。まだお前には言えてないことが…。

「-----なんて最低な野郎よ!私の痛みに同情しても意味なんてないんだから!どっか行って!」

誤解だ。こんなの酷い…。

俺は飛び起きた。今の時間は午前8時。最近は悪夢を見ることが多い。疲労や焦りからだろうか。

「リビング行くか。」


笛を吹いてリビングに行くと、くろが泣いていることに気がついた。

「おいくろ!大丈夫か?」

俺はくろに駆け寄った。

「大丈夫だぞ。」

俺はくろの背中をさすりながら考えた。

今回の暗号、そんな泣く要素あったけか?乙女心わからん…。

すると、急にくろが俺の手を握ってきた。

「お、おい?!」

俺は必死に真っ赤な顔を隠した。

「〜!!とりあえず部屋に行くぞ。」

俺はくろを抱えてリビングを出た。

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