恋人
ずーっとあなたのこと想ってたのに。
なんでその女と恋人になっちゃうの。
そんな女なんてあなたには不釣合い。
だから私の手料理を食べて目を覚まして。
私だけを見て。
ねぇ、ほら早く食べてよ。
お鍋だよ? あなた好きでしょ?
スープの色なんて気にしないで。
具材がお肉だけだからって気にしないでよ。
2人で食べよう?
記念すべきあの女との破局。
あなたはこれからずっと私のもの。
あなたは愛していたはずの女を自らの体内に取り込んで
そして気付くわ。
あなたには私が必要だってことを。
・・・・・・分かりました?
『私』がお鍋の具材にしたのは
『あなた』の恋人だってこと。