表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と最も相性がいいのは?魔王!?  作者: ジョニー
はじまり
1/4

どこかおかしな二人

「フィオ、お前について行ってるがこっちであっているのか?」


太陽の木漏れ日が突き刺さる森の中、

背が高く全身をフードで隠し顔が見えない青年は

光が当たりロングの白い髪が輝く背が低い少女に対して質問した。


「・・・」


フィオは歩いていた足を止め、その表情を変えず青年のほうを向いた。

他人が見れば、その顔は無表情で何を考えているかわからないだろうが


「・・・迷ったんだな」


青年は少女が何を伝えたいか分かったようだ。


「まぁ確かにこの森は整備されていないから迷うが・・・

何時から迷っていた?」

「・・・1時間前から?」


青年は少女をフォローしながら質問したが、

だが帰ってきた言葉は予想だにしない言葉だった。


「1時間って・・・なんですぐに言わなかった」


その言葉は怒っている様子はなく、ただ純粋に気になっているようだ。

少女は先ほどまでと同じ無表情で小さな口を開いた。


「グランが場所を知ってると思っていた・・・」


その言葉を聞いたグランと呼ばれた青年は、大きなため息をした後に

フードの中から草を取り出しながら話し始めた。


「今回のお前の仕事は【太陽の森】と呼ばれるこの森にしか生えない

・・・この【日光草】と呼ばれる草についての調査だろう」


あきれた声で手に持っている草と少女を交互に見ながら話していた。

だが少女は青年の目から顔をそらしていた。


「一様俺たちがここに来た理由である依頼を確認しようか?」

「・・・お願い」


青年はあきれた声色で自分たちがなぜここにいるか話し始めた。


「今回はお前が受けた以来で、年々【日光草】の取れる数が減ってきていると言われ

その調査を依頼された、ここまではいいな?」

「・・・」コク


「それでこの森に入り現状調査をして報告し、できるのなら解決することが今回の依頼だ。

だか、森に入りはや2時間、調査は一つも進んでいない。」


青年は目を背けるのをやめた少女の顔を見ながら口を開け


「まさか1時間も迷子だったとは、我らの仲とは言え意思表示はしろよ・・・」

「ごめん・・・」


少女は謝った、その顔は無表情だがどこか落ち込んでいるようだった。

こんな雑談をしている中全ての意識がそちらに向くような声がした。


「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン」


と大きな咆哮がする。


行動は一瞬だった。少女は声が聞こえるや否や剣を構えて、

すぐに声がした方向に向けて走った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ