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1まきこまれて召喚

見慣れない古代ローマのような建物。

まわりは宗教団体のような装いをして人達が囲んでいた。



訳が解らず周りを見渡すとその隣には友人が気を失っていた。



「成功だ!成功したぞ!!」


「おおお!!」


よく見ると神殿のような場所だった。

そこで何が起きたか解らなかった凪だったがすぐに向けられている視線で理解した。



「どういうことだ。聖女様はお一人のはずだ」


「二人だなんて」


数名が眉を顰めながら凪を睨み、年老いた男が一人の若い青年耳打ちをする。


状況が飲み込めない亜美はおどおどするばかりだった。



「鑑定士よ」


「はい、聖女様のついでに少々要らないものまで着いて来てしまったようです」


鑑定士と呼ばれた男が見下すような視線を向ける。



必要なのは一人だけ。

聖女として召喚されたのは凪ではなく隣で戸惑っている亜美だった。



凪は巻き込まれてしまった。



それから話は早かった。

丁重な対応を受けた亜美はともかくとして凪は歓迎されていないのか必要ないのに召喚されてしまったこともあり周りの対応はとても冷たく。



王宮の離れにに追いやられてしまった。

そこは錆びれた離宮で人が長い間住んでいた形跡などない場所でざっくりと説明された。



ここは異世界で聖女を召喚する儀式で聖女を呼んだと。


ただしかなり無理矢理な儀式だったことから乱が生じて余計なものまで召喚されたと。


それはもう嫌な顔をしていた。



凪からすれば巻き込まれた被害者なのに、無理矢理こんな場所に押し込まれてしまったのだ。



「はぁ~…」


普通なら文句の一つも言いたいが、ここまで清々しいまでに厄介者扱いを受けると文句を言う気にもなれなかった。



「ううっ…寒い」


離宮とは名ばかりで老朽化の進んだ建物で雨風を凌げればいい方だった。



今の時期が冬なので暖を取ることもできない。


巻き込まれただけなら自分は帰してほしいが、帰れないとばっさりと切られてしまって絶望をした。



けれどすぐに放り出されないというか、軟禁状態にいるので当面は大丈夫ではないか?と思い前向きに考えることにした。



帰ることができないならここで生きていくしかないと腹をくくった。



霧崎凪15歳

平凡な女子高生はとにかく逞しい性格だった。





アルファポリスで連載させていただいていおります!

よろしくお願いします!

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