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「彼は神社を潰したくてしょうがない。けれどご神体という存在がある限り、逃れられませんからね」


「お祖父さまはもしかして、あの人がご神体を盗まれるようにしたとお考えですか?」


孫の問い掛けに、祖父はしばし沈黙した。


「…考えられないことではないでしょう? 現代ではいくらでも手段がありますからね」


「あっ…」


やはり祖父も同じことを考えていた。


彼はあの鏡を手放したくてしょうがなかった。


自分の不幸の象徴である鏡を、誰かに盗んでほしいと思っていたのだろう。


そして窃盗の噂を聞き、わざと盗まれるように仕組んでもおかしくはない。


彼自身が鏡に手を出すことは不可能だが、他人の手ならば可能だ。


しかも異国の土地へ運ばれるのならば、自分自身に何か起こることもない。


でもそれは自動的に、九曜達の身も安全ということに繋がってしまう。


―代わりに、あの鏡を持ち込まれた土地にどんな災いが起こるのかは分からないが…。


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