1.プロローグ
初投稿です~一日3000字くらい目指して書いてみます!
「どれにしようかなーーーーーーーーーーーー」
「まだ、悩んでるの?先に帰ってログインするよ?」
「サチ!一人だけ先に行くなって!」
「もう…いちいちパッケージ選んでる意味全く分からないんだけど…どうせ、特典コードなんて中に入ってからじゃないとわからないでしょうに、それに後ろの人待ってるんだから早くしなって!」
ゲームショップの棚の前で積んであるゲームパッケージを手に取って比べている不審者、そう、それが今の俺である。
今日は VR・Onlineゲームの『レギオン・ウォーフェイス』の発売日である。仮想空間でのゲームは今まで発売されていたが、どれも一人でプレイするタイプであった。ネットにつながって協力プレイや対戦などはできていたが、オンラインゲームとしては初めてである。
でだ、なぜこんなに悩んでいるのか!それは、初回限定で特典コードが中にありランダムにアイテムやスキルなどをプレゼントすることが広告で知らされているからである。β(ベーター)テストの時には、抽選に漏れ特典をゲットできなかったが、これで何とかスタートダッシュを決めたい!そう思っている俺がいるのだ。
「はーい時間切れでーす。今手に取っているものにするか列に並びなおしてくださいねー」
そこで、横に時計をもって時間を測っていた店員が終了を告げた。手に取っているもの、結局一番手前であったができれば、一番下とかのを選びなおしたい。どうするべきか…バシッ
「はいはい、めんどいからそれねーあと3時間したらゲーム開始なんだからもう行くよ。兄貴のせいで、わざわざ都会まで来たんだからこっちの都合も考えろってーの」
「痛い!痛い!わかったから髪を引っ張るなー」
俺は、結局双子の妹に説得(暴力?)に負けてパッケージを選びレジに向かった。
「はい、これお願いします」
「はい、1万円ねーってあれ?ちょっとまってねー」
店員さんがバーコードを読み込もうてしているがなぜか読み取れず頭をかいていた。
「おい!バーコード読み込めないんだったら手打しろって毎回言ってるだろーが」
「あっ!すいません!お待たせしました。1万円です。ありがとうございました!」
と、なんとか手にすることができたゲームパッケージ。でも、なんか読み込めなかった時点でなんかはずれな感じがプンプン臭う。あー選びなおしたーい!
はい、やってきました。家でございます。すでに妹は部屋に入り『開封式』を始めております。
俺はというと、もちろん、開けました。開けましたとも。でもこれなーに?
「おーい。サチ入るぞー」
「んん?どったの?」
ちょうど、VRギアをかぶりながら設定をしていた妹がいた。
「なぁー特典コードって一つしかないよな?」
「はぁ?別のなんか応募してたの?てか、今やってるけど入力するとこだけど、βテスターか、初回限定しかないよ?まぁ、私はβ組だからー二つもらえるけどねー」
むかっ
「ってことで、先にログインしてるからそっちも設定終わったらメーッセージよろーちなみにそのままサチだからねーじゃーねー「ブーストリンクオン!」」
そして、サチはそのまま動かなくなった。といっても、フルダイブしているのであって死んだとかではないのだけども
「うーん、やっぱほかに入ってないなーなんだろうこれ。」
俺は、特典コードとは≪別の≫コードが書かれた紙を持ちながら自分の部屋に戻っていった。
「とりあえず、始めて見ますかー特典コード入力っと「ブーストリンクオン!」」
そして、俺の視覚はゲームの中に入っていったのであった。