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樋上祐貴  作者: 峯岸
1/1

信長死す

バイク事故で崖から転落したユウキは戦国時代にタイムスリップしてしまう。


桶狭間の闘いの真っ只中に落ちてきたユウキ。馬の背中と武人がクッションになり助かるが、殺戮の真っ只中に舞い降りてしまった。

ユウキは武将の持っていた槍を手にし、身を護ろうとしていた。


足軽達は、ユウキの現代姿に違和感し警戒している。槍を構えるが、近寄っては来ない。


ユウキは槍を持ちながらバイクを立て直すとエンジンをふかした。

その音に足軽たちは、怯んだ。

その姿を見たユウキは、これみよがしに

ふかしまくる。


しかし、バイクは故障していた。

落ちた拍子にタイヤがパンクしたのだ。


足軽を怯ませる効果はあったものの、それだけだった。


そうこうしてる内に、足元の武人が目を覚ました。ユウキが転落してきた際にクッションとなり気を失った武人「信長」である。


信長はユウキは見るなり笑った。


足軽達に捕えろ命じた信長。


この時代のなまりのせいか、ユウキは聞き取れなかった。


ユウキは嫌な予感がして、信長を人質にとった。


「近づけば殺す」

その言葉は通じた様子で、足軽達は後ろに下がった。



信長を連れ、森の奥へと入っていくユウキ。

それをジリジリと追いかけてくる足軽達。


ユウキの運命はいかに?







あとがき


次回予告


ユウキの元に現れる謎の忍が、信長を背後から切りつける事案が発生する。歴史が大きく変化し、桶狭間は今川が勝利する。


人質が居なくなったユウキは足軽達と防戦状態になる。信長の時期党首として明智光秀が予定され、取り立てて貰うためにも、戦果が欲しい足軽達は、目の前のユウキを何としても狩りたい。戦って信長を護ろうと努力したという印象作りの為にも、死体ないし、暗殺現場の目撃者としてユウキが必要だった。


ユウキは山の中に逃げながら崖まで追い詰められる。崖の下は川だった。

その場にてユウキを殺して死体にしても、足軽達が信長を守ろうとして頑張った様には見えない。足軽達はユウキを捕まえて光秀の元に連れていくだけだから、と、交渉をはじめた。


ユウキは崖から飛び降りて逃げるか、それとも足軽達に捕まるべきか悩んだ。


そのさなか、足軽の一人が言った。


「もういい、逃げなさい」


その足軽には息子がいた。息子と歳の近いユウキに同情したのだ。

それは他の足軽も同じだった。しかし、だからこそ、戦果が必要でもあった。家族を養う為にも、ユウキを逃がす訳にはいかない。


足軽達の言い争いを見ていたユウキは、考えた。


崖から飛び降りて仮に助かったとして、あるいは、ここから逃げきれたとしても、戦国の世界で生き抜く事は容易ではない。どうやって今日を生きればいいかも分からない。


ユウキは考えた末、運命を足軽達に賭けた…







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