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第6話 たぶん僕が一番ついてけない


 突然の爆発音。

 破壊された壁からエイリアン登場。

 エイリアンから告白 ←今ここ! New!


 とりあえず三行で現状を整理してみたけど…… 意味わかんねぇええ!


 超展開すぎるんですけどこれ! えっ、マジ告白されるとか初めての経験だけど相手が相手だけに嬉しさなんて欠片もないわけで、あっでも声はマジ可愛い僕好みの声とかいやいやそうじゃなくてこれって実質OKする以外生き残る道ないんじゃ――


「あのっ!」


「ひゃい!」


 うわっ、変な声でた。てか、ホント声だけはかわいいなぁ


「へ、返事は今すぐ答えるべき、あまり時間もないから。」


 そこは答えさせんのかよ! 確かに、この騒ぎで兵士が出張って来ない訳ないしな。

 背に腹は替えられないか、


「つっ、付き合いまっ」


 そこまで言ったところで視界がズレ、声が出ない、なんで……

 ボトっと音が聞こえて目の前には床…… ああ、もしかして あたまが――




――

―――

 う~ん、なんかいつの間にか寝てたのかな?頭がボーっとする。

 変な夢見てたなぁ、異世界に行ったのにお約束は悉く無視されるし、拷問に遭って地獄の日々だし、きわめつけはエイリアンに告白されるって、


「あっ、起きたか。」


 そうそう、こんな一時的狂気発症しそうな……


「どうした? どこか身体機能に異常がみられるか? ちゃんと全部くっつけたと思ったが。」



――夢じゃなかった。


「ていうかちょっと待て、いろいろ聞きたいけど、まずくっつけたって…… 」


「ああ、君の体が変なエネルギーで細切れにされてね。返事もちゃんと聞けなかったから肉片を回収してここに持ち込んだのよ、で、漸く全部くっつけて直したのがさっきなの。」


 言葉にならない、ていうか頭落ちただけじゃなく細切れって何よ。


「あっ、今更だけどちゃんと言葉通じてる? 一応最初に脳内スキャンで言語を君の所と統一したんだけど。」


「っだ、だいじょぶです。通じてます、はい。」


 くそ、冷静になってきたらうまく話せなくなってきたな。

 人間相手にさえ苦手なのにエイリアンと異星間コミュニケーションとか難易度高すぎだろ!

落ち着け僕、まずはあれからどうなったのかを聞こう――




「 ――じゃあこの話はここまでね。オッケー?」


「お、おう。」


 つまり僕が殺された後、彼女?は僕の肉片を回収して逃走。追っ手を全滅させた後おてごろな洞窟を発見し僕の体を彼女曰く修理したとのことだった。

 ちなみに彼女が僕の所にきた理由はこの星の生命体とは違った反応が確認、SOS信号の脳波が検出されたためかなり荒業な方法で救助に来たらしい。


 おい、もっとファンタジーしろよ。いまの所だけ見るとSF小説みたいじゃないか。


 ともあれこうして僕は、幸運?にもあの地獄の日々から解放されたのだった。


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