竜子楽しむ 神殿内部にて
竜子怒られっぱなし、自らが蒔いた種じゃ!諦めよう。
ケーキを皆で食べながら
「ナーサ」
「はい」
「一階層に数日いたんだけど、何かおかしい!」
「どうしたんですか?」
「影が少ない!そして、影が強い!」
「どういう事ですか?」
「私がいたのは、一階層の中でも一番光に近い所なの、なのに、影が強い!それと、一階層全体を調べてみないとわかんないけど、影の少ない感じがする!」
「それがどういう事なんですか?竜子様。」
発言をした、ファーを見て
「強い影が周りの影を集めているかも知れない。」
「竜子様、そんな大群の影、一階層でもすぐに捕捉されるんじゃないですか?」
その発言をしたサラを見て
「多分、何処かのダンジョンに隠れてる!」
「そうなると・・・」
「そう、多分、万単位になったら表に出てくると思う。」
「そんな事になれば、一階層が荒れます!」
「それをなるべく避けたい!その事でナーサ」
「わかりました。一階層の影の出現量を調べさせます。」
「お願い、それと」
(どっちに任せようかな?サラに頼もうと思っていたけど、成長を促すために)
「ファー」
「なんですか?竜子様!私に仕事ですか?」
「本当はサラに頼もうと思ったらいたけど、サラばかりに頼むのもなんだから、ファーにしてもらおう!」
「初仕事だー」
(ちょっと心配)
サラも、同じくやな予感したらしい
「竜子様、私がしましょうか?」
サラが珍しく前に出てきた。しかし
「ファーが喜んでいるから、ファーに頼むよ。
ファー」
「はい!はい!」
(大丈夫かな?)
「私が魔界に引っ張ってきた、レオ君知ってる?」
「はい!知ってます。」
「そのレオ君の仲間になった、ザキアって子を此方に引き込みたい。」
「何故ですか?」
「多分、あの子は化ける!」
「わっかりました。」
(なんて軽いんだ!なんか心配)
「サラとか、神官達にも仕事のやり方を聞いて、のんびりやるんだよ。こういう引き込みは、失敗したら、まず2度目はないから」
「はい!頑張ります。」
(う~む、これ以上は過保護だな)
「では、こんな所かな。」
するとサラが
「竜子様」
「何?サラ」
「あまり聞きたくないでしょうが、ギルサの事です。」
むー
「何?」
「嘆願がきております。」
「誰?」
「ゴッザと、ギルサの部下達、ギルサの弟、それとカルサの父親です。」
「ゴッザと部下に関しては嘆願されても、聞く気はなかったけど、カルサの父親と弟に関しては聞いてもいい!なんて言ってきた。」
「両者ともギルサの罪の軽減です。」
「サラは、ギルサにどのような罰を与えようと思った!」
「龍毒の谷、一月です。」
「サラにしては思いきったね。」
「それぐらいの罰でないと、竜子様の怒りはとれないかと思いました。」
・・・
「ナーサはどう思う?」
「龍毒の谷は、精神的に辛いだけですからね。私としては、もっと重くてもいいと思っています。」
両者の意見を聞いて
「ナーサ、ギルサの弟とカルサの両親に会って。嘆願を最後まで聞いてきて。」
?
「それは、いいのですが、どういう事ですか?」
「それも、本来の姿で、なおかつ素の状態で、」
「そう言う事ですか。」
「そ、貴方の前で嘆願を全部言えたら、罪を軽減することにする!」
「竜子様、悪趣味ですよ」
サラが呆れたように言ってきたが
「それは面白そうですね。竜子様、わかりました。」
ナーサがそれに乗ったので、この話はこれで終わってしまった。
今日の朝、運動会で無くした源太を、自治会長が探して持ってきてくれた!ありがとう会長ー




