外堀を埋めていく
ギルドマスターなのに、なんの役にもたたず、逃走!レオ君の苦行は続く!
もう何もすることがないため、夕方まで町を散策してから中央広場に向かった。
一階層の有名人、ザキアが一人で中央広場に待っていた為、誰もザキア付近には近寄らず、中央広場は異様な雰囲気を醸し出していた。
(近寄りがたいなー、しかし仲間だ!)
胸を張ってザキアに近寄ると、ザキアも此方に気付いたのか、私に近づいてきた。
「ザキア、お疲れ、宿は見つかった?」
軽く話しかけてこの空気を脱しようと思ったのだが、周りが許してくれなかった。
「あれがギルドで言っていたザキアのマスターか」
「大丈夫なのか?『死にたがり』を抑えそうには見えないんだが!」
「あれを見ろ!とりあえず、服従の首輪で縛っている。ザキアもバカな事はしないだろ?」
その他色々ボソボソが周りから聞こえた。
「マスター!宿は見つけました。後はカルサ達を待つだけです。」
周りの声が聞こえているだろうに、一切気にせず、私に対応してきた。
(なんつう心臓してるんだか)
呆れたが
「ならカルサちゃんを待とうか!まだちょっと早いし、もうすぐ来ると思うから。」
そんな事を言ってたら。
「ダーリン!遅くなってゴメンね」
後ろから、小さな影が私に抱きついた。
「ダーリンだってよ」
「あんな小さい子を」
「ザキアのマスターである以前に、ロリコンか!」
「変態ね」
「女の敵!」
さっき以上にひどい言葉が投げ掛けられた!(私に)
(勘弁してくれ。)
「カルサちゃん、冗談は止めて離れて離れて、リジリコさんは一緒じゃなかったの?」
「すぐくるよ!僕はレオ君が恋しくて急いで来たんだ~」
離れてくれず、もっと密着してきた!
《《《ロリコンめ》》》
なんか周りの人々から罵声が聞こえたような気がした。
そしたら、絶世の美女リジリコさんが優雅に此方へ手をあげながら近づいてきた。
「レオ様、申し訳ありません。遅れました」
優雅に頭を下げられた
「ロリコンの癖にあんな美女まで」
「ロリコンならロリコンらしく小さい子を愛でろ」
「流石、ザキアのマスターだ!なんて守備範囲の広い」
「きっとあの神の信徒だ!」
「男の屑ね‼」
「女の大敵!」
私の悪評が増えてしまった。リジリコさんにも、このガヤは聞こえたらしく、
「あら?カルサとはそんな関係だったんですか?」
フォローのつもりであろう。回りにも聞こえるように質問してくれた。
(リジリコさん、ナイス‼ このタイミングで否定すれば)
焦っていたのだろう、カルサちゃんがすぐそばにいる事を忘れてしまい、自滅のボタンを押してしまった!
「違います!私はリジリコさんみたいなおと」
ドスっ!
「あらダーリン?何か言おうとした?」
(しまった!カルサちゃんがすぐそばにい・た・の・に)
回りには一切見えないように、ゼロ距離からの一撃くらい意識が離れてしまった!
涼しくなり、仕事が楽になってきた!夏よさらば(まだ早いか?)




