黒々ゴブリン!
動きの鈍さに、戦闘開始まで気づかない、屑王子!鈍いやっちゃ
魔界という別世界を初めて歩いてみて魔界の印象が変わった、まず空は地上界と同じ普通の青空だし、雲も普通に流れている、太陽の明るさは地上界よりすこし弱い感じがするが、地表を見れば、荒野が多いいがそれでも林はあるし山もある、川も山から普通に流れているし、私が魔界とはこういうものだと思っていた世界とはあまりに違いすぎて、地上界の常識である魔界のイメージが崩れていく感じがした
(延々と荒廃し、そして化け物かはびこする世界だと思っていた。)
しばらくコンパスの指針を信じて、村に向かって歩いていると、頭の先から爪先までまっ黒な生物がこちらに気がつき近づいてきた。
(むっ!シァドウ系の魔物か!)
すぐに戦闘体制をとろうとしたのだがし、竜子が置いていった文章の中身を思い出した、
『ここ魔界では、どんな人種であろうと平等だから』
(ということは、どんな魔物でも魔界では一般の住民だと言うことだ!わからない魔界の生物、まずは平和的にいって、村の位置と少しでもいいから魔界の情報を聞こう‼)
「そこの魔物!俺に話を聞かせよ‼」
駄目だ、今まで支配者的な事しかしてなかった為、とっさには命令系しか出来ない。
でも、こちらの声が聞こえたのか、ゴブゴブ言いながら、武器を構え此方に突っ込んできた。
(何故だ!あの文章では、どんな人種も平等ではなかったのか?)
「止めてくれ、私には敵対心はない‼」
しかし、こちらの声を無視して黒い人型は突っ込んできた。
仕方なく、ダガーを取りだし、応戦した!
(真っ黒な外見だが、背格好としゃべり方をみると、普通のコブリンぽいな。
支配者階級のコブリンではなければ勝てる!)
「オリャー!」
力強く、急所を狙って、一撃で仕留めようとしたが、何か体の調子がおかしく体が重く、昨日までより動きに精細さと素早さが全然ない!
案の定、急所への一撃は軽く止めれて逆襲がきた。
「体が重い‼何故だ?」
たった一匹の真っ黒なゴブリン?相手に、すごく苦労しながら、隙を見つけダガーを真っ黒な生物の腹に突き刺した。
「ぎゅむー」
変な断末魔をあげながら。倒れた、やったと思ったら、その黒い生物は空間に散るように消えてしまった!
そしてその消えた所に、今まで見たこともない、硬貨が数枚落ちていた。
「見たこともない貨幣だ、これが、魔界の硬貨なのか?」
表に見たこともない何かの建物が裏には知らない男性が彫られている、黄土色の銅みたいな色合いの硬貨が四枚位落ちていた。
(これがここの貨幣なら、この世界にいる間は少しでも金銭は貴重だ!)
急いで、落ちていた硬貨を回収した。
その後体を少し動かして見たが、なぜか体が非常に重く動きに精細さが足りない、俺はそこそこ鍛えていた、あんなに動きも遅くなかった筈だ!俺の体に何がおこった?
その後も、さっきとは少し違うような黒い生物と、なんか普通の馬車ぽいものを見たが、情報のなく、体も本調子ではない内は戦闘は避けたいと思ったので、黒い者を見たらすぐに隠れてやり過ごすようにし、こうして隠れながらちびちびと地図が示した村まで進んで行った。
そしてようやく、あの魔方陣があった所から約半日以上かけてようやく村らしき所にたどり着いた。
戦闘シーンを文章にするのは難しい‼