デジャビュ
『二度あることは、三度ある』
昨夜、酒盛りで飲みながら、今の状況を確信していた。
起きたら、案の定、カルサちゃんがすやすやと私を抱き枕にして寝ていた。
昨日の晩の事を覚えているだけ思い出そうとしたが、昨日、酒盛りにはカルサちゃんはいなかった筈だ!
覚えている最後の記憶は、ピアと踊っていた覚えがある!(それも、ちょっと恥ずかしい。)
部屋を見てみたら、大きいベッドに私とカルサちゃんが、普通のベッドにザキアさんが寝ていたようだ!
(ザキアさんが、カルサちゃんを中に入れたのだろうか?)
疑問に思っていたら、私の気配に気が付いたのか、ザキアさんが起きてきた。
「お早うマスター!
うん?何故このお嬢さんと寝ているんだい。私が言うのもなんだが、もうちょっと年をとった女性の方が、健全だよ。」
(ヤバい。早く訂正しなくては、その趣味の人間と誤解される!)
「これは、」
「あん、ダーリンもう起きたの?」
カルサちゃんが凄いタイミングで起きて、凄い事を言いやがった‼
(とっくの昔に起きていて、タイミングを見計らっていたな‼このままでは、そっちの趣味と勘違いされる!急いで訂正したくては‼)
「ち、違う!カルサちゃんとは何もない!」
「えーー、今日から一緒に行動しようって決めたじゃない。」
(仲間になるということで、こんな言い回し方が出来るなんて。)
「レオさん、とやかく言うつもりはないが、明日から隣の部屋に移ろうか?」
(げ!もうその趣味と勘違いされている。)
「違う!私はボンキュボンの美人が好みだ‼こんな洗濯板には食指もうご」
ドゴン‼
「ぐげ」
私の鳩尾に拳が突き刺さった‼
「レオ君!何か言った‼」
「か、るさ、ちゃ、んこれ、は、ひど、く、ない、か、い」
起きたばかりなのに、また真っ暗になった‼(気絶させられた。)
それから、小一時間で下に降りた。
「おや?レオ君も二日酔いかい」
真っ青な顔で降りてきた私をソームさんが、心配してくれた。ちなみに、ピアはすぐ側で苦しんでいた。
「なかまよ」
ピアが苦しそうな顔で、手招きしている。
「いえ、そういう訳でもないんですが、」
青い顔をしながら、カルサちゃんとザキアさんとで席に着いた。
「ご飯、ご飯!注文してくるよ。3つでいいよね。」
何か楽しげなカルサちゃんを前に、
「いや、私は今日の朝はいいよ」
と断った。
(今、胃にいれるとリバースする)
「えーー、食べないと持たないよ‼今日から冒険でしょ?」
なんて事を、言いやがる
(貴様のせいで食えないんだ‼)
凄くそう言いたがったが。
「なら、軽いのでお願い」
歯向かってもぼろぼろにされるのが目に見えるので、当たり障りのない、対応をした。
「わかったよ。待ってて」
跳ねる用に注文しに行った。
小さな声で
「マスター、大丈夫か?」
優しく声をかけてくれるザキアさん
(優しい。魔界では女よりも、男の方が優しいのか?竜子もそうだったし。なんか違う方の趣味に入りそうだ‼)
「いや大丈夫だよ。ありがとう」
(魔界とは、ヘンタイをつくる所なのだろうか?)
真剣に思った。
溜めて書いてますのでこれが、掲載されたときに、どんな気温になっているかわかりませんが、今は暑い‼




