かつての善行が・・・
大将軍への用も済み、後はというところで、大将軍からの文、何が書かれているのか?
「・・・何が書かれてるの?」
即座に聞いてきた
「なんだろうね、バカな事は書かれてないと思うけどね」
そう言ってから開くと
〔あの木の下〕
その一言だけ書いてあった
「あの木の下?レオ君わかる?」
「・・・ああ、思いあたるところが一ヶ所ある」
昔一緒に未来を語った場所を思い出した
「苦い思い出だけどね、でもあそこに行くとなると今からいかないと今日中に魔界に帰れなくなってしまう」
「遠いところなの?」
苦笑しつつ
「王都内だけどね、でもここからまるっきり逆方向なんだ」
「なるー、で、行く?」
急いで記したらしき書きなぐった感じのある文字を見て
「行こう、弟妹の状況を確認してから帰ろうと思ってたけど、こっちの方が重要語そうだしね」
「ラジャー」
そこから急ぎその場に向かった
・・・・・・・・・・
故郷たる都市であったから、混む大通りを避け目的地に向かった。そのお陰もあり、夕方ごろに孤児院の裏にある〔あの木の下〕のあの木である大木にたどり着いた
「ここなの?」
「ああ、ここしか考えられない」
そう言い大木を見上げると、孤児院から
「殿下?」
聞き覚えのある声が聞こえた、一瞬誤魔化そうと思ったが
「お久しぶりです、院長」
この人には嘘はつきたくない為、あきらめて振り返った。
「やはりレオ様ですか、それも・・・・」
懐かしき少し草臥れた感じではあるが、芯が通っている顔をした中年の女性が涙ぐみながらたっていた
「挨拶もなしに裏手に入ってしまい申し訳ありません」
礼儀として挨拶すればよかったのだが、なんというか会いたくない思いがこういう行動をとってしまっていた
「いいのですよ、この場もそしてまだこの院があることもレオ様と大将軍様のお陰ですから」
「いえ、それは・・・」
何回も否定していたが、納得してくれなかった事もあり、言うのを諦めると、院長から
「もう戻って来られないと思っておりました」
「・・・・・」
正直どう返答するか迷ってしまったが
「すいません、もうここにもそして地上界にも帰れそうにないのです、皆には私は死んだと言っておいてください」
孤児の子供達には悪いと思ったが、そう頼むと、院長は一言
「お断りします」
目を背けて言った私をじっと見据え、言いきった
11月なのに暑い!なぜなのだ!




