魔界と地上界の時差
とうとうクラスメクル王都へ!さぁさっさと用を済ませよう!
見た目人族にしか見えなかったのだが
「うーん、悪魔族?」
カルサちゃんの問いに恰幅のいい男女はにこりとし
「当たりです、ここでは小物商をしておりますが、本質は悪魔族の諜報員です」
「本質って」
「正体は!とかよりかはいいと思いますけどね」
二人笑いあい
「とりあえず、もし宿が必要で他にないのならここで泊まってもよろしいですよ、まっ、帰るギリギリまで帰ってこられない方がよろしいですけどね」
「だね、まっレオ君の用を済ませるまで帰って来ないよ、ちなみに今何時?」
「?」
魔界ではまだ朝の時間帯に出たはずなんだがと思ったのだが
「ちょうど夜になったくらいですよ」
「うーむ、時差は六刻(約十二時間)くらいかー」
「はい、どうなさいます?朝まで待ったからうごきますか?」
カルサちゃんはこちらをチラリとみた
(夕方~夜っていうこところかー、ならば)
「んじゃカルサちゃんは建前は俺のパーティー仲間、そして本命は俺の護衛ってことでお願いできる?」
「ラジャー」
「ならば、まずはアリーサラリの本神殿に行こうと思う、彼処は治癒院もしている手前、深夜にならない限り出入り自由だから」
「ほうほう」
カルサちゃんがなっとくしているなか
「で、そこでどのくらい時間かかるかわかんないけど、終わり次第冒険者ギルド兼酒場へ、王都の冒険者ギルドは普段は普通の冒険者ギルドなんだけど、夜は荒っぽい人が多い手前なのか、酒場を兼務してる、だからお酒を奢るお金があれば情報収集もできる」
「へー、レオ君したことあるんだ」
昔を思い出し苦笑しつつ
「ああ、仲間兼側近のワンと一緒に行ったことある、ただあの時は俺は今のカルサちゃんぐらいの年だったから、情報収集はほぼワンとその部下がしてくれて、俺は冒険者のお姉さん方にもみくちゃにされてたけど」
「へーーー、モテてたんだねー」
少し険が混じった口調ではあったが、それ以上何も言うことはなかった
(昔のことって割りきっているのかな?)
その対応に疑問を持ちつつ
「で、ついでにギルド前にある宿屋に泊まる段取りつける、ワンの仕事場は明日訪問して、そしてすぐに魔界に帰るってところかな」
「ふむー、やっぱり今日中は無理みたいだね」
俺は肩をすかして
「ああ、本命のワンは夜、何かしら忙しく動いている奴でね、夜は大体いないんだ、奥方から働きすぎっていつも注意されてたなー」
ワンの最大の奇跡の、最高の奥方を思いだし少しほんわかしてしまった
このところアニメ悪役令嬢系が多くなってきたなー!うむ!よい!よいぞーーー!




