竜子の叱咤!
次はカルササイドです!もう一柱いれてから、レオ君に戻ります
カルサ
何故かわからないけど、嫌な予感がした
竜子様に連絡を取り終えて、ギルド前に行くと何故か、最初に村から脱出したベック達もギルド前に集まってきていた
「ベック?何故まだこんなところにいるの?」
傷の治療中のベックに近寄り質問してみると
「いやー、俺たちの頭の中から変な声が聞こえてな、余りにもその声が真に迫ってたし、影の包囲も破れそうになかったから、その声に従う事にしたんだよ!」
(声?)
「なんていってたの?」
ベックは頭をかきながら
「《早く、村に退避しなさい!》って、ずっと繰り返し言っているんだ!」
「ベックだけが、その声を聞いたわけじゃないんだ」
「ああ!村から退避した全員がその声を聞いていたな」
(なにそれ?竜子様が動いたにしても、早すぎる!)
「それで?どうするの」
「今も暴れているレオに悪いと思ったんだが、此方の少なからず被害も出てきたもんでな、しょうがなく戻って、村で籠城しようと思ってな」
ベックは本当にレオ君に悪いと思っているらしく、苦渋な顔をした
(レオ君、早まらないで)
ベックと村人の治療等をしようとしたところで、獣化を解いている、ザキアさんも戻ってきた
「カルサ、この状況はなんだ?」
ザキアさんも疑問に思ったらしかった!
僕は疑問に答えようと
「ベックがへ・・・」
その時凄い魔力が全体を、覆った!
「へっ?」
「なんだこれは!」
僕達が疑問に思うなか、この魔力はどんどん拡がっていき
「この魔力は、もしや!」
へたりこんでいるソームが急に立ち上がった
(魔力?もしかして)
僕も魔力の波動をはかってみて、わかってしまった!わかりたくなかった
(この魔力、レオ君の魔力が混ざってる!)
「レオ君、やめてー!」
僕の大声が起点になったのかどうかはわからないけど、村の周り360度全てに光の奔流が起こった!
「なんじゃ、こりゃ!」
ベックがこの状況に混乱していた、しかし僕はへたりこんで
(この強大な力の奔流!全てを捧げないと起こせない!レオ君)
レオ君が、何をしたのか直ぐにわかり、呆然になってしまった
(間に合わなかった!これ程の力を出すのなら、魂も捧げないと起こせない!
僕が影の軍勢が現れたら、すぐに竜子様に連絡をとっていれば!レオ君失うこともなかったのに)
僕はレオ君が消滅したと思い、すすり泣きをし始めた
「おい、カルサ!」
ベックが何か言っているが、もうどうでも良くなってきた、そこに、強烈な叱咤が頭に響いた!
(カルサ!諦めんな!創造神の力を見せてやる!レオを、死なせはしない!必ずお前の元に届ける!気をしっかりもて)
我が神の声が響いた!
「竜子様」
(今、ギルザがこの状況を納める!心を壊すな!前を見ろ!最善を尽くせ‼)
「竜子さまーー」
僕は泣きながら起き上がり
「クリーガーー‼」
ここの指揮官を大声で呼んだ
クリーガはこの状況に驚いてはいたが、僕の声は聞こえていたらしく、僕に近寄ってきて
「何ですか?カルサ!」
その後僕の顔を見て
「カルサどうしたんですか、泣いて、ハンカチ貸しますので拭いて拭いて!」
クリーガの優しさに感謝してハンカチをかり、鼻水をすすった
「はい!ありがとうクリーガ」
「人のハンカチで、鼻をかまないで下さいよ」
何か情けなさそうになっていた
僕は手で涙を拭い
「クリーガ、直ぐに爵位級の人物が助けに来る!」
「えっ!」
「凄い力の持ち主が来るから、皆が村から出ないようにして!」
クリーガは目を白黒さして
「何故そんなことが分かるんですか?もしかして、この光の奔流もその人の力ですか?」
(ここでは話せない!)
クリーガを、皆が見えない角に引っ張り混み、小さな声で
「僕の祖父が助けに来るみたい!そして爵位級が動くことについては、上層部の許可はとってあるみたいだから、此方に罰はないよ!そして僕の祖父の階級は男爵だから」
「だ、男爵ですか!」
「うん!多分、一緒に友達を連れて来るだろうから、この程度の影は直ぐに沈静されると思うよ!」
クリーガさんは、この朗報に明るくなり
「それは凄い!ならこの光の奔流もやはり!」
僕は目を閉じて
「これは、レオ君の、力、多分、全てを捧げて僕たちを守るため、この力を起こしていると思う!」
「へっ?これ程の力をですか!」
「うん」
「全てを捧げてって、ならレオ君は」
「言わないで!」
僕はクリーガに叱責した
「言わないで、レオ君は帰って来る!必ず帰って来るから」
クリーガさんは目を閉じ
「分かりました!レオ君は戻って来ますよね」
「うん!」
「ならそれでいいです!
カルサ、村人達のまとめは私達がします!カルサは援軍の人達の対応をお願いします。」
クリーガとの打ち合わせ終えて、回りを見てみると、光の奔流が収まってきた!
「おお!光が消えていくぞ!」
村人達の声を聞きながら、村の周りを、見てみると、あれほど蠢いていた影が、影も形も居なくなっていた
(レオ君、三万もの軍勢を!何でそこまでして)
僕はレオ君から預かった、指輪を握りしめこの光景を黙って見ていた
何か開き直って、この小説を書いていたら、ブックマークが増えてました!ありがとうございます。これからも頑張ります!インフルエンザにはかかっていますので、ベットに寝ながら書いています