竜子楽しげ
魔界中心部サイドです
私は獣神ザキア、城内を仕事場に向けて歩いていたら
「にゅふふ~」
鼻歌混じりに、魔法皇帝居城ヘキサグラム・キャスルに今、帰ってきたのだろう、白い髪をなびかせた幼女、竜子がスキップしていた!
(なにやってんだ?あいつ)
「これから、どっしようかな~、ん?」
私をじっと見ると
(やな予感)
「にゅふふ~」
変な笑い声をあげながら、私に突撃して、私の肩に乗った。
「ふーーー、竜子、何か用か?」
「何も用ないよー」
私の頭をペシペシ叩きながら
「機嫌がいいな!何か楽しい事でもあったか?」
胡散臭げに言ってみると、
「にゅふふ~、3日位前の会議で、地上界の国を一つ落とそうか?って言う話あったじゃん!」
「あー、あったな!攻める国決めるの面倒くさくて、籤で決めたやつな!」
「それそれ、で、さっき行って来たんだけど、」
「ちょい待て、その仕事はアルトリアの仕事じゃなかったか?」
疑問を言ってみたが、
「暇だから、変わってもらった‼」
すぐ切り返された。
「お前な~、ま、何時もの事か、で、なんて言う国だったかな?面白い事でもあったか?」
国名が出て来ないなか、話は続いた。
「行ってみたら、屑王子が弟殺そうとしてたから、弟助けてきた‼」
楽しいくてたまんないように話している。
「どういう事だ?助けた所で、恩をうった訳でもあるまいし」
「ついでに、屑王子、魔界に招待した!」
?
「何を考えている?」
不思議そうに竜子を見ると。
「いやー、その屑王子に、英雄の気配がしたんだよね➰
このままでは、宝の持ち腐れになりそうだから、魔界で揉まれてみたら、覚醒しないかな~って思って。」
「英雄の気配はよいが、そんな毒にもなりそうな人物を魔界にいれてどうする?」
怪訝そうに疑問を言うと。
「味方になるんなら、万々歳だし、敵になるにしても、暇潰しにはなりそうだもん。このところ、城にも攻めてくる奴いないし、皆の娯楽にはいいんじゃないかな~って思って。」
心底呆れて
(娯楽かよ)
それでも注意をしようと思い
「何か変な事になったら、尻拭いはしろよ!」
「はい、はーい
あっ!後、籤で決めた攻める国、十年の余裕持たしたから、攻めるの待ってあげてね。」
首を振りながら
「私はいいが、太郎様には言っておけよ!」
「明日の朝礼会議に言うよ」
思い出したように、私の肩から飛び降りた。
「おっと裏工作しなきゃねー、冒険者グランドマスターと商業グランドマスターに言わなきゃ。楽しくなるぞー」
嬉しそうにいいながら、目の前からダッシュで駆けて行った。
(どこのどいつか知らんが、同情するよ)
そう思いながら、仕事があるため、ここからたち去った。
とうとう、国の名前出ず!
強者にはどうでもいいことだった