竜子躍動 魔法皇帝に拝謁
とうとう太郎さま、出演!どんな人物なのか!
二人を引き連れ、皇帝の間の前の門で、二人の門番に
「12神官、龍神竜子参りました‼」
「承りました‼どうぞ」
デカイ門が開いていった
そのなかを皇座まで歩いていったが、回りには誰もいないように見えた
(実際はいるんだけどね)
皇座の前で膝まづき
「竜子参りました。」
頭を垂れたのだが
「おーい竜子、そんな面倒なことせんでいい!何時もどうりいこうや!固いわ」
凄まじく軽い返答がきた
私も肩の力を抜き、皇座に座っている、黒い髪を短く刈っている、偉い人なのに動きやすい安物の普段着でいる、意地悪そうな青年に話しかけた
「前回怒られたからねー、だから真面目にいったのに」
「「似合わんわ‼」」「似合いません!」
太郎さまと、同僚の12神官の二人にも突っ込まれた
「やっぱり?」
「ああ、まだお前は小さいんだ!普通でいい普通で!それに、俺はお前を預かってるだけだと思ってるしな」
「またそんな!」
「そのスタンスがいいんだよ!創造主を部下なんてそんな大それた事はせんぞ!
で、何か急ぎの用か?明日の朝の会議に間に合わない程の」
「その前に」
太郎さまの周りを見てみた
太郎さまの左右には、右に白いフワッとしたワンピースを着た穏和な表情ハイエルフの美女アルトリア、左には黒い教皇着を着た無表情なハーフダークエルフのゴーグ、一人足りない!
「デスはどうしたんですか?」
太郎さまに疑問を聞いてみると、
「デスか!」
いつもどうり、意地悪そうな顔をして
「デスわな・・・」
すると後ろから『死』が沸いてきた
「太郎さま、止めてください!
竜子、すまん、野暮用で少し離れていた」
後ろの両開きの扉から、『死氣』を周りに撒き散らしながら、上から下まで黒いフルプレートの纏った一人の暗黒騎士が近づいてきた
「デスー!」
此方に歩きながらのデスに、私は振り向いて話しかけた!
「何ですか?竜子!」
そのまま、デスは私を通り過ぎながら返信した
私はその様子を氣にせず
「『死氣』を押さえてくんない!部下が嫌がってる!」
頼んでみたのたのだが、デスは気にしようともせず、太郎さまの横に立ち
「此処にいる面子なら、これぐらいの『死氣』気にはしないだろう?」
「気にはしないけど、なんか疲れるの!せめて武具外してくんない?」
デスは嫌そうに
「脱ぐのか?」
「そう!」
「しかし、此処には太郎さまがおられる!守るものが、装備を外すのはどうなんだろうか?」
「皇座の間で、誰が太郎さま襲うの!」
「竜子とか?」
「せんわ!脱がないんなら、サティナにあの事言うよ!」
「脅しか!私はそんなものには・・・」
「何々、デスの弱み?俺にも教えてくれ!」
太郎さまがデスの弱みに食いついてきた!
「デス、どうする?」
デスは流石に太郎さまに知られるのは嫌なのか
「わかった、外すよ」
デスは折れて、武具を一瞬で消し去った、金髪の気弱な美少年が中から出てきた
『死氣』はそれでかなり収まった、しかしデスは急にオドオドしはじめた!
(イヤー!可愛いよねー!いつもそれなら良いのに)
「うー、心細い!鎧着けたい」
なんかぼそぼそ言っているが無視!
「太郎さま、では此処にきた急ぎの用を提言します!
ナーサ話して!」
「はい!」
ナーサは、太郎さまに突っ込まれないように、凛々しく対応したのだが
「おー、ナーサ!久し振りだなー、バハムートやバリアラーみたいにときどきこいや?」
出端を挫かれた、それに対応するように何か吃りながら
「私は竜子様の僕です!」
「固いわー、ま、この話はまたあとでな、で、何?」
太郎さまは珍しく、真剣な顔で聞いてきた
ナーサが、私に話したことを太郎さまに話して
「その情報はいつの情報だ!」
「最新は今日の朝です!」
隣のアルトリアに
「ベイを呼べ!至急だ!」
「はい!」
アルトリアが急ぎ駆けていった!
「お前達三人もベイが来るまで、少し待っててくれ!」
「はい」 「「分かりました」」
「ならベイが来るまで、世間話な」
「えー!」
ナーサが太郎さまの世間話が嫌なのか、抗議の声をあげたのだが
太郎さまはニヤニヤしながら
「嫌なのか?」
「いえ、そんな訳では・・・」
(竜子さまー)
私はナーサのヘルプが聞こえていたが、無視した!
そして太郎さまが
「じゃあ」
ナーサの緊張した顔が見えた
「なーんてな、ナーサを、弄ったりしねーよ!
竜子!」
「なんですか?」
「何故、一階層の異変に気づいた?」
(私にきたかー)
「気に入ってる子が、一階層にいるんですよ!」
気づいたようで
「ほう、あの地上界にいた王子か?」
(太郎さまも気にしてたのかな?)
「そうです!」
「能力的には」
「ナーサ!」
この辺は、詳しいナーサに説明を任した
「まだまだですね!しかし、英雄の気質はあります!」
「味方になりそうか?」
太郎さまはナーサの目を見て言ったもので、ナーサは挙動不審になりながら
「魔界の力にはなるかと思います!しかし、わが主の敵にはなると思います!」
「竜子はそれでいいのか?」
「私を恨んでいても、人の成長するさまは楽しいですよ」
「ひねくれてんな」
「太郎さまには負けますよ」
二人して笑い声が満ちた、そこに
「ベイ・ホーマー参りました」
異様な雰囲気を纏った人物がきた!
調べてみたら、午前の10時にこの小説を見てる人が多いいので、毎日10時更新しようと思います。