一階のラスト戦いの前
ソームが、ファーの正体に気づき始める!しかし、ファーに気づかれ頓挫!ソームよ勇気を振り絞れ!
皆の準備完了を確認して合図をした
「じゃいくよ。フォーメイションはいつもどうり、ソームさん、部屋の指示をお願いします。
では、ごー‼」
三日目の廃墟探索を開始した。
面子が強力になったことと、皆のチームワークがとれてきたこともあり、トントン拍子にまだ探索していない一階の部屋を攻略していった。
そしてついに
「カルサちゃん、確か情報に地下にに降りる階段の前に強力な敵が守備してたってあったね。」
「うんそだよー、確か四人の影がいたって情報があったよ。」
「編成はどんなんだったっけ?」
「うーんと。
確か戦士系が二人と、魔法系が一人、後一人は謎だったよ。」
ちょっと考えて
「なら、ベックとザキアと私で戦士二人を押さえて、後の皆で後ろの魔法系二人を仕留めるでどうかな?」
「レオ君。」
「何?ピア」
「私が影の精霊を二体召喚するから、影の精霊とベックで戦士系の二人を押さえない?」
「どっちにしても俺は前衛かー!」
ベックが苦情を言ったが、ピアが冷静に
「好きでしょ。」
そう言うと
「うん好き」
ベックが素直に頷いてこの話は終わった。
「で、どうする?」
「そうだね。ピアの作戦を採用しよう。ベック、ピアお願いします。ファーさん、もし戦士系の二人が抜けてきたら、ソームさん、ピアの魔法使いの二人を守って下さい。ザキア、カルサちゃん、私達は後ろの魔法系の二人を仕留める!ベックが持ちこたえている間に決着をつけるぞ!
では皆いくよ‼」
「「おう!」」「「はい!」」「「わかりました。」」
全員の掛け声を聞いてから一階最大の戦闘が開始された。
先頭のベックは防御の魔法をかけて、突撃を敢行した。
ベックも覚悟の上で扉を開けて突っ込んだのだが、敵の三人から魔法の一斉攻撃(それもベックに集中攻撃)のせいで流石に倒れそうになった!
「ファーさん、カルサ!
ベックに回復魔法!」
俺もベックの後に突撃しながら二人に指示をした!
すると
「カルサ、私一人で回復は受け持ちます。背後にいる後衛を早く」
ファーさんはそう言いながら、魔法を発動した。
『強回復』
ベックはその魔法のお陰で、ほぼ傷は完治した
(僧侶系の高位魔法!やはりファーさんは別格か!)
皆もその回復魔法のレベルが分かったのだろう。怪我を恐れず前衛組は自分の相手に突撃した
『闇精霊召喚』
ピアからも召喚魔法が発動し、味方が二人増えたところで、それぞれの相手に肉薄した。
『獣魔召喚』
「「「「なっ!」」」」
狼の影が六匹、敵の魔法から発現した
「ちっ!『獣魔使い』か!この階層にはいないぞ!」
ソームさんが舌打ちしながら現れたばかりの狼の影に、自身最強の魔法を使用した
『風乱』
この狭い部屋の中で狼の影を中心に発動した、風の乱れによって狼の影三匹消滅!後三匹も、風に捕らわれ動けなくなった!
(今だ!)
「ベック、ザキア前衛をそこに留めといて。
カルサ!」
「ラジャー!」
俺とカルサちゃんで後衛を倒しにかかった
しかし、
『土の槍』
その魔術師の方から、中級魔法が俺の足元で発動しやがった
腹に土の槍が突き刺さったのが分かった
「ぐはっ!」
「「レオ君!」」
ピアとカルサちゃんが叫んだが
「俺は後でもいい!敵を!」
「分かった!ファー様!」
「わかっています。」
『強回復改』
俺の知らない魔法が発動した
俺の傷が巻き戻るように治っていく
(なんだあの魔法、でも今は)
まだ幻痛は残っていたが、目の前にいる魔術師の影を全力でぶったぎった!
流石にその一撃では消えなかったが、その後に続いたソームさんの魔法も突き刺さり、そのまま消えていった
俺は自分の相手の消滅を確認してから皆の状況をみたが、その時にベックと影精霊が最後の敵を倒すところだった。
遺留品
骨21 肉四キロ 宝石 クリスタル ぐちゃぐちゃしたもの 巻物
貨幣 17658
放出中!21話目