名前発表
このままでは5円しかない貧乏にん!
金持ち王子から、貧乏人へ!
これからどうなる‼
冒険者ギルドに入ると決めたら
「ではまず貴方の強さを計りたいと思います。このギルド入隊用紙に名前を書いて下さい。」
(本名は後々の事を考えてたらヤバい、知ってる人の名を書こう!)
ギルザ・ゴザイ
私の国の騎士隊長の名前を書いた。
俺の書いた入隊用紙の上に、また謎な紙を一枚置いて。
「では、この上に手を置いて下さい。」
俺は手を置いてみたが、何も起こらない!
クリーガさんは渋い顔をして
「偽名はやめて下さい!この術式には、偽名は通じません!一般に貴方が呼ばれている名を書いて下さい。」
(仕方ない。本名を書こう!)
そこにクリーガさんが注意してきた
「今度は本名をお願いします。次、偽名を書かれるのならば、もう冒険者ギルドは諦めて下さい。」
逃げ道も塞がれた。
《レオ・デイ・クラスメクル》
本名を書いた。
「レオ君ですか?ではもう一度お願いします。」
また書いた用紙の上に、謎の紙を重ねた。
今度も俺は用紙の上に手を置いてみた、ピリピリとした感触と共に何か変な感じがして、数分後ピッカと光って違和感も収まった。
「これが今のレオ君の力です。」
俺が名前を書いた一枚目の紙に、色々パラメーターが書かれていた。
レオ・デイ・クラスメクル
複合レベル5 属性 光
HP 76 MP 40
物理攻撃力 42
物理防御力 30
魔法攻撃力 12
魔法防御力 20
敏捷力 18
運 5
カルマ -550
装備
高級なシャツ 高級なズボン 高級な肌着 高級な下着 王家の指輪 雷光の腕輪 軽減の靴 普通のダガー
スキル
下級演説 下級交渉 下級政治家
魔法
初級魔法(光)
個人能力
騎士レベル3 魔法レベル1 執政官3
称号
クラスメクル第一王子 屑王子 弟殺し(未遂) 暴君
所持金
5
「カルマが凄く悪いですね。この低さでは、護衛関係の仕事は出来ませんね。」
(あれ?何だこのレベルは、それに何だこの称号は、ちなみにカルマとは何だ?)
「カルマとはなんなのですか?」
「善悪の区別です。カルマ-550と言うことは、地上界でよっぽど悪い事をした証明です。」
(私が今まで地上界でしたことは、ほぼ全部悪業と言うことか)
「レベルが私が知っているよりも低いのですが、なぜなのでしょうか?地上界のレベルと魔界のレベルは違うのですか?」
(私はレベル15はあったはずだ‼)
「いえ、地上界でも魔界でも、レベル判定は同じです。
ここにくる間に何かされたのではないですか?」
はっと思い出した。
『今のレベルも5くらいまでレベルダウンしといてあげる・・・』
あのときか、
(おのれ、竜子)
「やはり誰かに何かされたみたいですね。竜子様ですか?」
あの時の影との戦いの鈍い動きはこのせいか、
「では、このパラメーター表でギルド証明と身分証明書を作ります。表のギルドホールでお待ち下さい。」
追い出されるように待合室を後にした。
雨が降らない!西日本に雨を!