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第八話 恭介と国王と懐柔の話

今回は短めです

「ってな訳で、俺は王国を滅ぼそうとかま~たっく考えておりませんです」


ラスタール陣営の一際大きなテントの中で恭介はそう話し出した


今ここにいるのはラスタール王国国王ラスタール・デル・ウォルフォント、王国宰相ゼムラード・フォン・バルシュタイン、そしてパイインを肩に乗せた財前恭介の三名+一匹だ


恭介は自分に起こった事を嘘偽りなく二人に話した、此処にいる二人はこの世界の一つではあるが国のトップである


よく小説などで記憶喪失などを偽っている主人公がいるが、結局ばれるのなら最初から話した方が良いと考えていた


正直、この軍勢…いや全世界を敵に回してもおそらく自分が勝つだろうと考えていたからだ


「正直信じられたものではないが……な……実際の力を目の当たりにすれば信じるしかなかろう…」


あの事実を目の当たりにしなければ一笑にふしたであろうな…とウォルフォントは引きつりながら笑っていた


「しかし、恭介殿はこれからどうなさるつもりだ?」


これは宰相の言葉だ


言葉の裏にこっちに来るなと言う意思をひしひしと感じる


「………」


恭介は答えない


国王が返事を強要する事もない


無論宰相もである


で、恭介の心の中と言えば……


マジでどうしよう……ハーレムうはうは?キャラじゃないし…俺ツエェェ!も趣味じゃない…


かと言って、王国にやとわれたら戦争駆り出されるだろうし…


「我が国にこぬか?」


その言葉に宰相の視線が突き刺さる


「う~ん、俺本当に目的無いんですよね……王国に行くとしても王様の配下にはならないっすよ…」


「構わん、我が国には旅人や行商人もよく来るのでな…永住するのでないなら税も門の所でしかかからん」


宰相は黙ったままだ…それが恭介には不気味に感じていた…


「宰相さん、ちょっと話聞いてもいいっすか?」


「なんじゃ…」


ぶっきらぼうに答えるにも、実は理由がある


このバカ国王はこの男を取り込もうとしている…ような気がする


ここでこの二人の仲が決裂すれば、それは人外と国の争いになってしまうのだ…一方自分が問題を起こしたのなら、国王が処断すればいい…そう考えてあえてぶっきらぼうに回答する


それがこの国の宰相たる自分の役目だと感じていた


「大変っすね…宰相さんも…」


「なんだと?」


「さっきも言ったように俺は異世界から来ました…特に目的も無く…です


この世界の事も俺がいた世界の歴史で言えばだいたい500年ほど前の時代になります


その上俺のいた世界には魔法も魔獣なんかも存在しませんでした…結局何と争うのかと言えば人間同士なんですけどね…


とりあえずは生活もしたいので、旅をしようと思ってるわけです


なんでこの世界の事を教えて頂けません?国とか制度とか…俺も譲れる範囲は譲りませんで」


譲れる範囲がどのぐらいかわからないが、これだけの戦力、知識が少しでも手に入るかもしれないと言うこの言葉は、宰相であるゼムの思考を固定化するだけのインパクトを秘めていた


むろん恭介もわかって話しているのだが、目の前のエサが魅力的過ぎてこの手に乗るしかないだろうと踏んでいた


「どうでしょう?」


再度の問い合わせに決断を決めた宰相は、国王に目配せし王国に逗留する事を許可したのだった


自転車操業突入です…ストック切れた…ネタはあるけど時間が無いOrz

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