表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/36

第一話 暴漢と神様と恭介の話

「はぁ…マジかぁ…ブラックだと思ったけど…普通倒産するか?人材派遣の会社が…」


どうも、おれの名前は財前恭介ザイゼンキョウスケしがない元派遣社員の24歳です…って誰に言ってるんだか…


いや~しかし参ったね、まさか登録していた人材派遣の会社がいつの間にか倒産してるなんて…


いつも通り派遣先の会社に出勤したらいきなり人事部長に呼び出しくらって、何かしたかな?って思ったら


「財前さん、聞いてないのかい?君の派遣元の人材派遣会社……昨日倒産して社長は夜逃げしたらしいよ……と言う訳で君との契約は自動的に解消されてしまったんだ…」


ってなもんだ……まったく、自分の能力が原因で契約解除ならまだしも派遣会社が無くなるってありえねぇ~


仕方なく、昨日雑誌に載っていた別の派遣会社に登録する為、こんな街中を歩いてる訳ですわ…


「って、ん?」


ふと目にした路地裏で一人の女性が……刃物を持った男に追いかけられていた…ってえぇぇぇ!!!


「マジかよ!?」


咄嗟に走り出した俺は刃物を持った男に飛び蹴りをかましていた


「ガッ!!」


おぉ~クリティカルで決まったぜ……


弾き飛ばされた男は路地裏から飛び出し、周囲の目に留まる

血走ったその眼を見た時、あぁ~コイツ薬決めてやがると感じた


おっかないなぁ~、今から逃げようかとも思うが完全にロックオンされちまってるし、やるしかないか…


って、女性も腰を抜かして逃げられないようだし…俺の心のセガ○ル師匠……力を貸してくださいねっと…案外冷静な俺だった


「あぁぁぁ!!殺せって命令されてるんだようぉぉぉぉ、テメェは邪魔するなぁぁぁ死ねぇぇぇ!!!」


刃物を振りかざして襲ってくる男、俺はできるだけ冷静に半身になりそれを躱していく…


必死に涎をまき散らしながら刃物を振るっている為、俺は近づく事が出来ない


「でぇぇい!!やってやれない事は無い!!」


振り下ろされる刃物を持った手に自分の手刀で迎撃、反対の手で相手の喉めがけて一撃を見舞う


綺麗に決まったその一撃から続けざまに脇固めに入り手首を捻ると、暴漢の手から刃物が転げ落ちた……


「おぉ…やればできるもんだな…」


綺麗に決まったその攻撃が自分でも信じれなかったが、とりあえず相手を取り押さえる事はできた


「お~い、大丈夫かい?」


少し余裕を取り戻した俺は、襲われていた女性に声をかける……が、その女性の目は何故か驚愕に染まっていた


その瞬間、脇腹に焼けた何かを擦り付けたような熱さを感じる


「が!!」


ふと見ると、自分の脇腹に刃物が深く刺さっている……どう見ても致命傷だ……


熱い…痛い…熱い…痛い…急激に感覚が無くなっていく…ちっくしょう……残心忘れてた…


急激に目の前が暗くなる、その瞬間、最後の力を振り絞り暴漢の腕に負荷をかけて折ってやった


「ざ…まぁ…みろ…」


俺の下では暴漢が腕を抑えてのたうち廻っている…そして…俺の意識は途絶えたのだった……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ