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召喚  作者: 黒龍藤
第一章   望む道
22/239

22 閑話 あるふぁ のお話

  

 は・ぁ〜い。

 あたし、召喚陣から誕生する召喚擬人化精霊の『あるふぁ』ちゃん、でぇぇっす。



 「きゃっぴる〜んっ」



 …とか言ったら、ほんとに可愛いですかぁ?


 


 ええっとですねぇ〜、あたしのような召喚精霊は召喚主が召喚文様を描いて陣形を作成し、そこに召喚主の魔力を込めることによって誕生しまーす。


 というのは、嘘でーす。

 誕生秘話、がせで〜す。召喚陣から誕生しませーん。それだと力が足りませ〜ん。きゃーいっ。



 誕生のお話は別に要らないことだから〜、お仕事のお話しするねー。

 ん〜、お仕事っていうのも、ちょーっとヘンな気がするんだけど……


 まず、あたし達は出来上がった召喚陣にささっと降り立つのです。

 そして、如何にも、たった今! その力を持って誕生〜!なふりをします。


 ほんというと人にあたし達の姿なんて見えないし、最初から人に見えるような姿なんてないから、必要性なんてないんだけどね。そこはもうノリよ。ノリ!



 降り立ったら陣の内容をきちんと把握、その後は召喚主さんの準備が整って詠唱が始まるまで待機しまぁーっす。


 始まったら一言一句聞き間違わないよう拝聴して、概要を取り纏めて自分のお帳面(データベース)に書き留めます。書き込んでる時に召喚主さんの状態も確認します。

 だぁって召喚主さんの身体能力に関する内容だったら、ちゃぁーんと確認しないと条件付けが難しいんだもん。およびしても「あれ? 違う」じゃ意味ないもん。こーいう所はあたし達の腕の見せ所よね。ふふふん。


 以前は書き留めずに行く子もいたし、特に仕様方法とか設定してなかったから各々で済ませてたんだけど、それじゃ後で困ることが出て来ちゃったらしくて〜 ちょっと注意されちゃったのね。それで皆で相談して今ではみーんな書き留めることにしてるの。


 もともと、あたし達は 『情報データ()ラブ』 なんだしね!



 わかってくれてるかなぁ? 召喚って難しいのよ! 何度やっても上手くいかないことはあるし、どーしても適合する個体が発見できない場合もあるのよねぇ… はぁ… 

 でも、みんなですっごく頑張っているのぉ!



 お呼ばれして召喚陣に降り立った、その時から召喚主さんを覚えて担当に付きまーす。基本は魔力の波長で覚えるの。それに召喚する毎にお帳面(データベース)更新するし、間違えたりなんかしないよ。

 たくさん召喚する人もいるけど、少ししかしない人もいるのよね。だから、お帳面(データベース)の書き込みがいっぱいある人もいれば、一回こっきりの人もいて様々なのね。

 もしも、担当する人の時間が被ってたら片方は他の子にお願いするよ。そりゃあね、複数対応だって出来ない事もないよ。やろうと思えば出来るんだけど、やっぱり基本はマンツーマンだって〜。


 や・る・気・が違うわ。



 特に今あたしが担当してる召喚主さんは大変なの!


 


 「わぉ! すっごいお声掛かり!」

 

 お呼び出しのお声に即座に反応して、これは楽勝!と思って行ったら、すんごく難しかった…


 内容自体は酷いものとかじゃないよ。


 普通に、

 「了解。魔力増幅してくれる方を探し出してお連れすればいいのね!」

 って、そう思ったの。


 お連れした後の交渉は、あたし達には関係ないから召喚主さんの腕次第なんだもん。


 書き留めて身体能力に類するお願いだから状態確認したら、コレ簡単じゃなかったのね…

 この召喚主さんは魔力量が増えなくて困っている。だから、召喚でお願い(ヘルプコール)を出すわけで〜、希望は常に魔力を多く持てる状態を維持したいと。

 普通なら魔力を溜める器に外部から新たに魔力を注いでくれる方をお連れして、常に魔力を空にしない状況を作るの。そしたら、器もこなれて来て割合大きくなっていくものなのよ。


 無理な時もあるけど。

 ……………他にも大きな器に取り替える方法とかあるよ!


 魔力供給源をしてくれる方にするか、器替えしてくれる方にするかとか選択肢は色々出るわけね。それでぇ、この召喚主さんの場合は器自体に難があるから供給源の方じゃ不適合なんだわ。

 んーと、無理やりやって頑張り続けたら出来ない事もないと思うけど〜? 召喚主さんの器自体が壊れてるわけでも、使えないわけでもないし〜 うーん、うーん、こんなので下手な器替えとかしたら逆に小さくなるとかぁ〜? えーと、今までの… 参考文献テキストはっ と。   



 …あ・はっ      め・ん・ど。



 でもでも、やりがいはありますよ! 難しい物ほど燃えるのです! 


 こんなこともあろうかと! みんなで召喚に行った先から持って帰って来た情報を共有しているのです。いまこそ、その情報を活用する時なのです!



 条件付けして、検索検索〜♪ 

 出て来た内容をもっと振るいに掛けて、検索検索〜♪


 常に情報更新して新しくしないとダメダメなんですけどね〜。ここんところ、みーんな手近で済ませてるからあるかな〜って不安だったけど、いくつか該当ヒットして安心〜♪


 あたし達って特殊な部類に入るし特定の時以外はここでの活動しないから… やっぱり常から情報収集は必要よね!

 今度みんなで収集活動にいかなくっちゃあ!   …収集活動ですよ? か、観光(お遊び)じゃないですよ!? 違いますよぉぉ!?












 複製した情報(コピーデータ)を手に自分を確認します。

 あたし達が使えるのは召喚主さんの魔力だけ。それ以外の魔力は相手の方に失礼です。なんたって、あたしは召喚主さんの『代理人』なんですからね! ちゃあんと自覚はあります! それに見合う以上の力だと召喚主さんにも、これからおよびする方にもご苦労が重なっちゃう。そんな不要なご苦労は望みません。




 さて、準備は万全です。

 では、情報データベース照準機スコープ起動スタートします。

 あたしの右目アイ・スコープに展開される視野に世界(X)じく座標(Y)じく設定登録(セットアップ)

 意識体(からだ)を空中に浮かせて、自分の大きさに合わせて次元回廊ゲート()押し開きます(オープン)

 回廊内に点在する光輝が無限回廊のように重厚な力強さを見せつけて広がっています。そこを突き抜け、頂いた光輝まりょくでこの身を飾って相手の方をお迎えに上がるのです。




   「 あるふぁ。  いっきまああぁぁっす! 」





 …とまあ、行くわけですよ。 どーんとね。 ええ、どーん と。


 

 ここで、め・ん・ど・弐



 この召喚主さん、魔力が少ないですね。だから、召喚してらっしゃるわけだけど。

 陣も普通よりちっちゃいわけですよ。質はめっちゃいいんですけど。めっちゃいいから半端無く検索かけまくれて適合個体を調べまくれるんですけど。

 でもね、あたし… 標準体型じゃないんです、今。

 普通の状態より、ちみっちゃいんですよ。質はいいんで能力的には、ものっすごく高いんですが持久力ないんです。体力も比例して落ちやすいんですよ。    ……あは、あは、あはは  は。



 う、う、うえぇぇぇん。

 あるふぁだって、かんばってるんですぅぅ!

 ちゃんと、ちゃんとやってますぅ〜 


 えぐえぐえぐ。



 当たりをつけて行った先のお願いする方のお傍に降り立てるようにはしてるんですが、相手の方だってご都合がおありです。移動中の場合だってあるんですぅ!

 高速移動が可能な方の場合、さらっと気付いてもらえないんです! ちゃんと移動時のお知らせ(点滅信号)出してるんですけど、流す方は流されるんです! こんちくちょう!


 一回しれっと通り過ぎた方が「あれっ?」って感じで舞い戻って来て下さるのを見ました! 

 非常に嬉しかったです! 


 でも、あたしの体力が持ちませんでした。きゃっふー。


 一旦出た場所からの移動は、すごく体力使うんです。その場で拡声器でおよび掛けする方が、なんぼもましです! お連れして再び回廊を通過する分に、駄目だった場合お送りする分等々。力が過剰なほどあれば問題ないのですが、今のあたしは… ちみっちゃいんです…  ギリです。無理です。


 これで何度悔しい想いをしたことかぁぁぁ! もうちょっと、あとちょっっーとっぉぉ! だったんですよ!


 いまでいう、orzですよぉ!!


 あたしはこの召喚主さんが諦めない限り、完璧なお手伝いをし続けると決めたんです!

 負けたまんまでいられるかってんですよ!! 





 あの日の召喚は覚えています。忘れたりなんかできません。

 今までに無いくらい静かに、でも、ものすごく決めた感じがしました。

 これで最後だと、あたしもすぐにわかりました。過去こんなお顔をされた方は何人もいらっしゃいました…


 みんなで、あちこちに行って更新し続けた最新の情報(トップ・データ)読み出し(アクセス)します。そして、様々に検索・思案してやっぱりこの方だと確信しました。

 あたし達が私情を挟むなんて有り得ません。考えもつきません。でも、あたし達は生きています。やり方だって最適に持っていく為に革新しますよ。してみせますよ!

 いつも三回です。ですから使わずに溜めた(チャージ)です。ええ、勝手にやり方改竄(かいざん)しました。

 この召喚主さんの場合は短期集中決戦一発勝負型が正解なんです。それで正解なんです! 

 ええ、そうなんですよ。改竄の聞こえが悪ければ、改変です! 悪用なんかしてません!! 手段を構ってなんかいられないですよ! なんたって成功させるんですからね!  


 あるふぁは! 負けません!!







 力を込めて〜〜   いざ   






          「  いってきまぁあああああーーーす!!  」







 はい、出ました。

 目標ターゲット ・ 確認ロック・オン!  即刻転移ワープします!


 目標地点に狙いを定め、勢いよく飛び込みます。

 くるんと空中前方一回転、降下続行状態で体を上手に捻って横に滑ら(スライド)しながら一回転ターンを決めつつ片眼鏡モノクルをさらりと外して、この上なく華麗に転身ドレスアップ!!


 頂いた光輝まりょく仕上げ(メイクアップ)です! 


 更に光輝まりょくを煌めかせ、驚かさないようお知らせ(チャームアップ)してから一番近くに到・着! ウインク一つに絶対至上の決め姿勢(ポーズ)だって忘れません!



 最後に煌めき(キラキラ)ベールを上品にふわりとつけて、この方の為のあるふぁのご正装(お着替え)は完了なのです!





 お傍に寄ってお声をかけて、驚かれても無視はされませんでした。嬉しいぃ。

 召喚主さんのお声を存分フルにお届けします。 あれ? ちょっと大音量でした? 聞こえてますか? もしもーし?


 適切音量にして繰り返します。

 溜めた魔力(チャージマジック)で延々、繰り返し(リピート) 兼、煌めき魅了(キラキラアピール)up、up〜♪ あたし、ちゃーんと力持ってまぁ〜す♪ ご心配には及びませぇん♪


 言葉が分からなくても魂に呼びかけてるから、大筋で意味判明するはずなんですが。

 こっちを見てくれますし聞いてくれてますが、無反応。


 あるふぁ、泣きそうです。



 手を差し出して下さった時は跳び上がりかけましたが、なんか確認されてただけでした…


 あるふぁは… まだ… まだ、大丈夫ですが疲れてきます。

 へろりんになっちゃいますぅ。それに、それに制限時間タイムリミットがあぁぁ!

 最高質の魔力が高性能のご正装を可能にしましたが制限時間タイムリミットだけは、どーにもならないんです。溜めた(チャージ)分、以前よりかなり保ちますけど!  


 やり方を、ちょこっといじりましたが他を変えることは致しません。およびする方の安全性を捨てて、その力を回すなんてことはしません。

 …いえ、告白します。一度だけ、それもほーんのちょっ〜〜とだけ力を回して滞空時間を引き延ばしたことがあります。結果的には不成功でしたから問題ないんですが、ものすごく後悔しました。

 あるふぁはあるふぁなんです。あるふぁはあるふぁでいたいんです。

 二度とあんな、あんな自分で自分が惨めだと思うようなことはしたくありません。優先順位を違えたり致しません! 

 あるふぁはあるふぁのままで誇りたいんです! そこはもうなんに対しても、絶対に譲りません。



 でも、だめみたいですぅ。えぇぇーん。

 あるふぁが、お預かりしてきた光輝まりょくじゃダメですかぁ〜? お好みではないですかぁ〜? ご覧の通りすっごくすっごく綺麗で、とーっても良いんですよぉぉ〜? こーんな極上物、まず見かけないんですよぉぉ〜




 無反応。


 泣きそうになりましたが、ご都合がある以上ごり押しはできません。そんな力もありませ〜ん。

 半泣きでさよならをお伝えした時に、突然了承行動を下さいました。



 ただ、考えてらしたんですね! 


 あるふぁ自身を抱き込むようにして、あるふぁの身を案じて下さるとってもとっても優しい気配で、この形状でいいよって示して下さいました。

 …これなら、あるふぁの残りの力でも大丈夫です。よゆーです。負担軽減ばっちりです!


 なんて、なぁんて優しい方でしょうか! あるふぁ感激です!!


 押し包んでお運びする方が確かに楽です。その身の安全性も高くなります。でも、外の様子は一切わかりません。力を保有する方は、そういった事を好まれません。自力移動が可能な方は単に先導だけしろとおっしゃります。出来ない方でも移動方法については色々言われる方もいます。

 それなのに、この方は何も仰らずに全権をあるふぁに委ねて下さったんです!




 もうもう、いやっほっおおおぉい(ファンファーレ)!!!



 ですよぉ!


 


 無事お連れ出来ました。


 途中で知らない力に自然誘導されてどうしようかと焦りましたが、あーんな綺麗な流れの力に逆らうなんて無理、無駄、むら。やるだけお馬鹿さんですね。

 何事かあればと必死の想いで包む力を強めました。こんな流れを発生させる方がいるんです。やるだけ無駄かとは思いましたが、わかっていてしないなんて論外です! 

 見知らぬ場所に到着してからは、あたしがお運びしている方をられた皆様方が、只々(ただただ)、じいっとご覧になっていらっしゃるだけでした。


 なんか、あるふぁの人選を誉められた感じがして鼻高々でした!


 最後は、その力であたし共々送って下さったんです。ちょっぴりへろろん状態入ってたんで助かりましたぁ。




 そして、無事召喚主さんと契約ができたようで良かったです。

 …なんか、あれ?って思わないでも、なかった、ん、です、が     …ちゃんとお話されてたから大丈夫でしょう♪



 あたしも成功して嬉しいです!


 最後に居られた世界の座標軸を地図にして、そっとお渡ししておきました。

 ご不要かもしれませんが、もしお帰りになられる際に必要でしたら、どうぞご使用して下さいね。



 地図をお渡しして全ての過程が終わりです。

 これにて、あたし『あるふぁ』と、この召喚主さんの共同戦線は終了しました。

 地図を読めない場合は考えません。





 みんなの元に戻って結果発表です! 光輝く成功の二文字なのです!



 みんなが、

 「よく頑張ったね!」 「投げ出さなかったもんね!」 「えらかったよ!」

 「やったね!」 「お前の経験値も大幅upだよ!」 「今日はすっげぇ良い日だ!」 「わーい!」 

 口々に祝ってくれました。 



 その後はもう打ち上げです。無礼講です。

 みんなで、それぞれの成果を発表して、きゃいきゃいと喜んでました。


 その最中、馴染みのある振動があってみんなでそっちを振り向き… 見ました。

 

 ご契約したばかりのあの方が速攻お帰りになられるのを、みんなで見ました。

 そのお姿に、みんなで真っ白になって固まって見てました。


 『はっ!』と正気に戻って、

 「うっきゃーーー!!」 「なんで、あんなお姿っ!?」 「はいぃぃ!?」 

 「い・い・い 今しがた来られたばっかりの方がぁぁ!」 「どうしてぇぇー!!」


 いろんな悲鳴を上げまくっての阿鼻叫喚です。地獄です。


 ひぃぃぃ! だだだだ、だいじょう、ぶ?、です、か?   …じゃないですうぅぅ!! やばいなんてもの通り越してます! あるふぁ達、真っ青ですぅぅ!! 




 大急ぎで、みんなして後を追っかけました。


 お止めすることなんてできません。その代わり楽にお帰りになれるよう、微力ながら自前の力で次元回廊ゲートを開くことや帰還場所マイホームへのお手伝いを、てんやわんやで執り行いました! 終わったからって、あんなお姿見て見ぬ振りなんかできません! あるふぁ絶対致しません!!


 今度こそ、みんなでお見送りしました。



 あれは… いまとなっても、なんと言っていいのやら…   

 見合わせた皆の顔が…



 非常に考えさせられる議題になりました。




 でもでも、あたし達は負けません。

 本来、勝ちも負けもないのですが、これからもやり抜くのです!

 これからも、がんばるのですぅぅぅ!




 でもね、これからは召喚主さんに、いろいろとお願い(大幅改善要求)はします。ええ。致します。

 あたし、あんなお姿をみるためにおよびしたんじゃありませぇぇん!!

       






                  

                           以上が召喚擬人化精霊(総称)あるふぁ のお話でした。

 

 







 ハージェスト・ラングリアは、召喚擬人化精霊(総称)あるふぁ の『改竄』という名のまず得られない後方支援(祝福)を気づくこと無く受けていたという話。

 

 愛される者(しゅじんこう)は、特に何もしなくても必ず愛されるというループ

















 

 この世界の召喚は召喚精霊が関与する。

 召喚精霊の手を介さない召喚はない。ただ一つの例外とてない。全てが正しく召喚精霊の手によって適合個体としてやってくる。そこには、事故・強制・偶然・間違い・手違い等という人間側が身勝手に決めつける様な失敗は無い。召喚精霊が適合個体を選び違えることもない。適合個体との交渉不成立等からなる召喚不成功の文字はあるが、やってきた適合個体は確かに召して喚ばれ(招かれ)たのである。

 精霊の姿や意思は人間側には感知できない。召喚成功者達が己の魔力や能力が如何に優れているのだと、どれだけ個人による成功自慢をしたとしても、そこには必ず召喚精霊の手が介されている。


 今回の召喚成功直後(祝宴中)の召喚精霊達に目視された一連の事象によって、召喚精霊側における初の原因の究明がなされたその結果、召喚者審査設定そのものの見直しが計られ査定基準が引き上げられるものと推測される。また、可能な限り遡り過去の適合個体の終焉記録に至るまで調査範囲が広げられると思われる。


 その後に召喚精霊の専断が下るであろう。



 当分の間、査定基準の緩和は見込めず、この世界の以降の召喚成功確率は以前の水準を大幅に下回るものと予想される。しかし、一連の事象に対する召喚精霊の専断は人間側の正規とされる以外の場所でも当然実行されるが、査定基準を満たす者にはその手が差し伸べられる。


 時間の経過によって次第に判明するであろう内容に、人間側が混乱するかしないか、また召喚術そのものが衰退するかどうかは現時点において定かではない。






 気がつかなくても裏方を怒らせると結果は必ずついてくる。





はい、出ました。せーれー 

頑張っていました。それ以前も大変良く頑張っていました。

精霊は精霊です。

おまけの力がどんと来いです。


召喚精霊の祝宴は、だべりです。


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