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本編 2012年10月9日

ずいぶん遅れました。

昨日まで中間考査だったもので・・・


いろいろ突っ込むとこはあると思いますが,

どうぞ。


それと陸自シーン短すぎです。ごめんなさい。

前話までに航空自衛隊と海上自衛隊の話があったので、今回は陸上自衛隊の話だろうと思う読者もいるかもしれない。事実陸上自衛隊の話があるわけなのだが、なにぶん作者には普通科以外の戦車科や特科の知識は全くと言っていいほど無い。これっぽっちも無い。なので、中には「こんなこと言わないだろww」とか思う方もいるかもしれない。だがそこはどうか甘く見てほしい。だって・・・・・・インターネットには載ってないんだもん!!



陸上自衛隊でも赤城政権による装備更新、新装備の配置が早急に行われていた。特に東北以南の戦車や偵察ヘリ、戦闘ヘリの更新はもっとも力を入れて行われていた。

もちろん全国でも同様の更新は急速に進んでおり、今現在は現役の74式戦車より10式戦車のほうが多いというところまで来ている。2011年には戦車200輌削減とか言っていたのにこれは無かったことにされたようだ。また90式戦車は全車10式戦車と同等の44口径120mm滑空砲に換装され、火力が段違いとなっている。また新設された第16、17師団(第9~15は旅団となっているため)ではより大火力の55口径120mm滑空砲を装備した10式戦車が各1連隊分組込まれ、日本戦車と外国戦車の差を更に広げるに至った。そして新設の第18師団はというと、10式戦車320両を有する機甲師団として中国地方に駐屯している。機甲師団というとこれまで日本には対ソ連を念頭に置いた第7師団しか無かったが、それもようやく終わった。ちなみに第7師団にも新しく80輌の10式戦車が配備されていたりする。


閑話休題


2012年10月9日 PM2:15 東富士演習場


富士総合火力演習にも使用される東富士演習場で訓練を行っているのは第1師団駒門駐屯地所属の1個戦車中隊全14輌である。この中隊にはついこの間まで74式戦車が配備されていたが、上にも書いたように、74式戦車の更新により、10式戦車へ全車が更新されたのである。

「第1~18目標設定、敵戦車18輌!!」

10式戦車に搭載されたC4Iシステムにより、普通科や戦闘ヘリによる情報がリアルタイムで目の前のディスプレイに標示される。今回は戦車中隊のバックアップに来た立川駐屯地のOH-1Aが情報を送信している。このOH-1Aは未だにOH-6Dからの更新が進んでいなかった各飛行隊に配備されたOH-1の改良型である。改良点としては主に武装の強化と後続距離の増加なのだが、これはまた別のときに説明しよう。

「発砲用意!! 弾種徹甲弾!!」

砲手がディスプレイ上に点在する赤い光点をタッチすると、それで発射準備が整っていることになる。主砲の真横に設置された赤外線センサが主砲と敵戦車の位置関係が1直線になったことを確認した瞬間、砲弾発射装置に信号が送られる。

「撃テェ!!!」

その瞬間44口径120mm滑空砲が火を噴く。

100m離れた所でもその威力を実感できる圧力で発射された10式120mm徹甲弾がまっすぐに演習上に設置された白い的に向かい、それを破壊する。

もちろん位置関係が1直線になったとしてもその間を丘陵がさえぎったりしていれば砲弾は発射されない。発射に関して言えば、戦車の目標設定だけしてやれば後はセンサ任せにできるのだ。もっとも、訓練では手動で行うのがセオリーだが。

演習上設定された敵目標は戦車38輌と潜伏兵820人であり、行動目標は敵軍敷地に取り残された仲間の救助だったのだが、またたく間にそれらを駆逐し、行動開始後30分で作戦は終了した。


同日 PM3:30 津軽海峡

前日の午後、出航したイージス戦艦「大和」以下第1艦隊、第1補給艦隊、第1輸送艦隊は、1時間前に出航した第5艦隊と合流し、津軽海峡を横断していた。

今日になってから入った通信によれば、今年の観艦式をどうにか全艦艇を使用して行いたいが、その間他の地域が手薄になるためどうしようかと悩んでいる上層部が、苦肉の策として提案した、「それなら日本海側に全部集めればいい。」作戦が今回の日本海での予行練習だったのだ。

明日になれば佐世保や呉、舞鶴の艦隊とも合流できるし、明後日には那覇の艦隊も合流する。

あ、そうそう。

今年の初めに、海上保安庁は解体され、巡視船は巡視艦と名を変えて海上自衛隊の艦艇として行動している。もっとも指揮系統が一元化されただけで、防衛省海上保安部として対処をしている。これは2010年の尖閣諸島事件の反省で、巡視船の装備不足が挙げられたからである。現在、順々に巡視艦がドック入りし、対水上、対空レーダーの追加装備や、兵装の強化(たとえば127mm砲の装備など)、データリンク、IFF、戦術航法装置の導入を行い、運用能力を上げている。

特に、ただ1隻だけある大型巡視艦「しきしま」はCIWS2基の追加、35mm連装機関砲、20mm機関砲の撤去をする代わりに127mm速射砲を2基追加、さらにESSM8連装ランチャーを1基、90式SSM2連装発射筒を2基装備させた、まさに重巡とでもいうべき巡視艦となり、新たに8隻の建造がはじまっている。

・・・とはいえ白い船体を持つ巡視艦が対艦ミサイルを撃つ光景はシュール以外の何ものでもない。

また今回の観艦式で護衛艦がいなくなるため、各管区では通常業務の他に護衛艦としての任務も一時的とはいえ負うことになる。

ちなみに、巡視艦のほとんどは新型のディーゼルエンジンに置き換えられており、ガスタービンエンジンにも劣らない性能を持っているため、そこまで支障はないと思われる。


閑話休題

そうして津軽海峡を抜けた時だった。イージスシステムを搭載している艦の中で、1番広い索敵範囲を持つ「大和」のレーダーが国籍不明機をとらえた。

「対空レーダーに感!! 全7機!! 領空識別圏に入っています!! 進行方向はこちらに1直線です!!」

「空自は何をやっているんだ? 艦載機格納庫へ通達。偵察機2機発艦用意。AAウェポンパックを搭載しろ。」

『艦載機格納庫、了解しました。』

「大和」の艦尾格納庫には3機のF-3乙2型戦闘機が搭載されている。

スクランブルでは無いが、艦橋の命令から4分で発艦ができる状態になる。「赤城」ではスクランブル機が待機していて、1分で発艦が可能になるが、同時に2機しか用意していないため、7機の国籍不明機に対して不利な可能性がある。だから「大和」でも発艦準備をしているのだ。

きっかり3分後・・・

『後部発着甲板から艦橋。発艦用意、完了しました。』

「御苦労。ただちに発艦させよ。」

『了解。』

キィィ――――ン.....

「大和」後部甲板に2基設置された55m級の強制電磁カタパルトにそれぞれ1機ずつのF-3乙2型戦闘機が配置され、エンジンの出力を上げ始めた。総重量34tの戦闘機を確実に発艦させるために改良された強制電磁カタパルトは戦闘機が耐えられる急加速ギリギリの速度で機体を打ち出す能力を持つ。

『発艦20秒前!!』

「大和」のレーダーは未だに領空識別圏に入ったままの国籍不明機をとらえている。レーダーの周波数を確認したところ、ステルス機である可能性が高く、本土の防空レーダーでは探知できていないと考えられた。

『発艦10秒前!!』

戦闘にならないことを祈りたい。

『発艦まで5、4、3、2、1、発艦!!』

ズッシャァァ―――――!!

カタパルトが起動し、4人の青年が、また空に飛び込んだ。


Side F-3乙2型 大和01号機

「発艦!!」

そうコールした瞬間ものすごいGが体にかかった。何度やってもこの瞬間はふらふらする。

俺は大和01号機のRIO(Rader Intercept Officer)、草薙理雄2等海尉。名前もRIOである。航空自衛隊の戦闘機パイロットになるために入隊したわけだが、なぜか海上自衛隊に引きずり込まれ、がっくりしているところを大和型か赤城型にどうかと誘ってもらい、「大和」の戦闘機乗りになったのである。

前の席に座る小野間武2等海尉は海保の父を持つ操縦者である。

多分大和型に搭乗している航空要員の中では1番の腕なのではないだろうか。空自のF-15Jの4機編隊を1機で撃墜した記録を持っているという。

その小野間は今カタパルトから撃ちだされたF-3を海面に激突しないよう制御して一気に高度3000まで上昇させた。

「機体各部に異常なし。発艦成功を確認。及びレーダー上にIFF反応のない機体は無し。ラインA-2を使用せよ。」

「了解」

俺が機体の状態と周囲の状態を確認して小野間に報告すると、小野間は機体をA-1からA-2の方角へ旋回させた。A-1は赤城のF-3が向かった方角で、A-2はステルス性能を生かした挟み撃ちの攻撃をするための航路だ。

「IFF無反応の機体を確認。例の国籍不明機です。」

F-3にはF-2支援戦闘機に搭載されたレーダーの数十段階上の性能を持つ国産フェーズド・アレイレーダーを搭載している。F-22さえ索敵できるこのレーダーで検知できない機体を俺は見たことがない。

「機種は特定できるか?」

ふと小野間が俺に聞いてきた。

「は・・・いえ、ちょっと待ってください。」

F-3本体のコンピュータには入っていないようなので、「大和」にあるリンクを通じて検索をかける。日本海側を飛行する国籍不明機の国籍など、タカが知れている。

「レーダー派、形状からのヒットは1件。中国の殲20です。」

「厄介だな。」

性能的にならF-3が圧勝である。しかし、殲20は中国人民解放空軍の最新鋭機である。自国の技術を高く見すぎてなかなか領空から出ていかない可能性があるのだ。

「赤城艦載機、肉眼接敵まであと10秒です。」

もしここで攻撃されれば自衛攻撃の口実ができる。だがその後の政治的なゴタゴタを考えると、攻撃されないほうがいいに決まっている。

「赤城01、02号機接敵。攻撃された様子はありません。俺達も接敵まで20秒です。」

『こちら赤城02号機。これより音声による警告を開始する。』

「了解。こちらも合流し次第交代する。」

「全兵装システムロック解除。こちら大和01号機。これより音声による警告を開始する。」

『こちら日本国海上自衛隊。ここは日本のりょ『こちら中国人民解放空軍。ここは中国の領海とその領空である。ただちに艦隊を撤退させ、退却せよ―――――』どうなっていやがる!!』

「構わん。続けろ。」

『こちら日本国海上自衛隊。ここは日本の領空である。ただちに撤退せよ。さもなくば撃墜する。』

『こちら中国人民解放空軍。ここは中国の領海とその領空である。ただちに艦隊を撤退させ、退却せよ。さもなくば攻撃する。』

中国はついに日本海上空を自国の領空だと言い始めた。

一体中国は何がしたいんだ!?

それから数分間音声による牽制が続いたが、ついに中国軍機が威嚇射撃・・・攻撃を開始した。こちらも負けじと威嚇射撃をするが威嚇になっていない。撃墜許可をもらおうと「大和」に連絡を取ろうとしたとき、「大和」から通信が届いた。

『こちら大和CIC。現在作戦中の海上自衛隊機に達する。市ヶ谷から緊急連絡が入った。』

防衛省と近くの空自基地へはレーダーに殲20がとらえられた直後に連絡を入れている。

『いきなりで悪いが・・・1600時になっても敵機が退却しない場合に“撃墜”の許可が出た。またそれでも退却しない場合は“殲滅”をしてほしいそうだ。』

俺だけではなく小野間から、そして他のF-3のパイロットからもぎょっとした雰囲気をヘルメットを通して感じた。

“殲滅”? 7機全機を墜とすってのか?

「・・・了解。」

「小野間!!」

一番早く沈黙を破ったのは小野間だった。

「お前・・・本気かよ?」

「本気にならなきゃだめだ。それに1600時まであと2分。何とかして退却させれば撃墜の必要はなくなる。」

もっともその可能性は低いとわかっていて小野間は言っている。それがしょうがないというように。

「了解。引き続き警告を行う。大和02号機、赤城01、02号機。話は聞いたな? 1600時に作戦開始。それまで全力で警告を行う。」

『『『了解!!』』』



だがその後2分間、中国軍機は退却すること無く1600時になった。



「・・・戦闘状況を開始する。赤城飛行隊は前の3機、俺達大和飛行隊は後ろの4機をロックする。」

F-3の戦闘システムは基本的に一度で4機にロックが可能である。使用するAAM-5もそのシステムに合わせた改良型が使用されている。

「ウェポン・ベイ解放。敵機α、β、c、ロック!! AAM-5、発射!!」



F-3乙2型の胴体下のウェポン・ベイから、3発の04式空対空誘導弾が放たれた。

そして中国との関係を崩す槍も同時に放たれた。


草薙・小野間・如月・赤城02号機パイロット・大和01パイロット・大和01RIO・作者

「「「「「「「こんにちは」」」」」」」

赤02パ・大02パ・大02R

「「「俺達ってなんなのさ・・・」」」

作者

「あ、ごめん。いろいろあって本編に出せなかったんだよ。」

如月

「いろいろって・・・。どうせピザでも食ってて時間がなかったんだろ?」

作者

「そんなこと・・・ないよ?」

赤02パ

「別にどうでもいいから名前出してくれよ。」

作者

「よし。じゃあ赤02パは滝栄二、大02パは芽野一樹、大02Rは狩野儀美ってことで。」

芽野

「おおぅ!! 俺の相棒は女子だったのか・・・。」

狩野

「悪かったわね!」

作者

「なんかここだと明るいけど本編はシリアス入ってるぞ?」

草薙

「そうだな。無事に作戦が終わればいいけど。」

作者

「そうだな。では、また次回にお会いしましょう。」

小野間

「おれまだ全然話してないのに・・・。」

草薙・如月・滝・芽野・狩野

「ご意見、ご感想お待ちしてま~す!!」



小野間

「・・・おーい。」

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