本編 2011年1月1日~
なんか執筆速くなってます・・・。
なんか総理が変な人です。性格が安定しません。
では本編どうぞ。
2011年 1月1日 Side赤城修斗(内閣総理大臣)
「首相!!」
後ろから呼んでいる声に気付いて足を止める。
「金森。どうしたんだ? それと首相はよしてくれよ。」
金森慎司は私の昔からの友人である。今は国会の秘書官部に勤務していて、私の秘書ともなっている。
「ああ悪い赤城。それはそうと外務省から連絡がありました。」
「何があったんだ?」
前回の中国といいまた嫌なことがあったんじゃないかと一瞬顔が強張る。前任の菅直さんのおかげで中国との関係以上に国民の反感が強い。早急に何かしないとならないのだが。
「ベトナムから、レアアースの算出に大体の目処立ったと住神商事の現地支社が報告してきたようです。」
「そうか。・・・だが生産と輸入開始はいつごろになりそうなんだ?」
「早ければ今年の夏までには生産が開始され、秋には輸出が出来るようになるようです。」
「おお、それは良かった。それなら安心して政策を広げられる。・・・ところで、防衛省の方はどう言っている?」
防衛省には予算内に組み込んだ予算の他に、特別政府資金として預けられているものからも出資することが決まっている。その内容は私と一部の官僚しか知らないが・・・。
「はい。それが発注する数が多いのと工期が短いのでドックの数が足りなくなっているそうです。民間の船舶事業は後回しにすることも出来るようですがどうするかとの事です。特に中国企業の・・・と言っていましたが。」
「では“出来るだけ早く”竣工させるようにと伝えといてくれ。2年以内にどうにかしないといけない。」
中国が何か日本との武力交戦を始めようとしているとの情報はは陸上自衛隊の特殊作戦群(SFGp)内部にある諜報組織からもたらされたものだ。
スパイが存在していないといわれているこの国にもれっきとした諜報機関は存在しているのである。アメリカのCIA、ロシアのFSB、中国の中央統一戦線工作部、など各国の諜報機関の支部が集中する都心には、各支部に最低30台ものカメラや集音機が取り付けられ、各国の情報収集を収集しているのだ。ちなみに北朝鮮の武力部情報総局も住所、構成員全て調べ上げられ、各構成員には埋め込み式のGPSが取り付けられ、いつどこにいるかが瞬時に分かるようにされている。さらに北朝鮮本国にも特殊作戦群の15名が武器弾薬ともに送り込まれており、政府の命令次第ですぐに行動に移せるようになっている。
「分かりました。では私はこれで失礼します。」
「ありがとう。」
私はそれだけを金森に言うと、彼を見送った。
・・・自衛隊の増強。出来たら軍への格上げ。
自分は右翼では絶対にないが、任期の内にそれを実行しないと大変なことになる。
現在の日本の総兵力27万人(予備役込)。対する中国224万人(正規兵)・・・。
この差では質だけじゃカバーできない。
この国は中国への人員依存を少しずつ減らしていく必要がある。
日本人の職が外国人に奪われているのだ。
・・・国家主導で農作物生産でもやってみるか?
その3日後。その政策、もとい思いつきは食用植物工場生産化計画として衆参両議院民主党以外全員賛成で可決した。
近年稀にみる即効決定だった。
計画としては全国の20階建以上の中古ビルを国費で購入し、内部を改装したのち大学教授などの研究を基に土を使わず液体肥料のみで野菜などを栽培するというものだ。
前々からこう言った栽培の仕方は研究されており、各大学の農業科学科などでは実験的な栽培を始めているところもある。政府の中でも何度か議題に上ってはいた計画なのだ。なので今回この計画が一気に加速したのも中国からの食糧輸入にストップをかけようとする意志が働いているのかもしれない。・・・・・実際そのために私は提案したのだが。
スタッフには全国の就職難の方々を中心に募集をして言動や態度、国籍などを厳重に審査したのち選ばれた約18万人の人々を仕事に着かせる。現在は第1弾として九州では佐賀・福岡・鹿児島に全40棟、四国では高知・香川に全33棟、本州には東京・神奈川・千葉・静岡・愛知・石川・新潟・島根に全302棟、北海道には全20棟購入し、栽培を始めた。大体1棟当たり450人である。
その後2年間で計画は第2、第3弾と続けられ、農業工業生産業(第4次産業)は順調に実績を伸ばしていった。
第1次産業従事者は早くも第4次産業に乗換え始め、ますます生産は伸びていった。
そしてほとんどの農作物を自給率100%に押し上げ、輸入に頼る必要もなくなり、転じて輸出を始めるまでになった。
閑話休題
こうした流れが出来てくると、次は国債の返済に頭を回さなければならない。
・・・正直中国に賠償金として支払わさせたいんですけど、コレ。
だが戦争もしていないのでそういうわけにもいかず、(そういえば尖閣諸島でぶつけられた時の修理代まだ払ってもらってないなー)国会議員の給料や資産が多くてウハウハしている家からも特別税として納めてもらうことにする。おもに鳩山とか鳩山とか・・・。
私の給料もこの前見たときはあり得ない数のドットがあったのでわざわざ財務省に掛け合って30万程度に下げてもらった。国庫に残りは放り込んだ。
あとは・・・第4次産業の儲けの4分の3を国債返済に充てるか。残りは年金用に・・・。たばこ税・・・100%にしてみるか? んで五分五分で国庫と国債に。
防衛費はわけわかんない部署の予算をまとめておく倉庫として使うことにする。何にせよ次から次へと入ってくるだろうからな・・・。
消費税は・・・7%に上げよう。2%増税なら何とか納得してくれるだろう。増税2%はすべて国債返済に充てるからデフレは起きないはずだ。後で国会に提出しておかないと。
ん? これを全部可決させたらどんな増収入になるのだろうか。
んあ? 収入になっても防衛費に回して間に合うのか?
あれ? こういうことって閣僚と話し合わないといけないんだっけ・・・?
・・・っく。頭が痛くなる。
昔からの癖で、なんでも一人で決めてしまいそうになるちょっとアブナイかもしれない総理がここにいた。
早く艦隊とか出したいのですが・・・。
もうちょっとかかるかな・・・。
ではまた次回。
ご意見ご感想お待ちしております。