表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平成日中戦争 ~日本のみらい~  作者: カトタク
局地戦闘勃発編
10/19

本編 2012年10月9日 其二

またまたお久しぶりです。

高校2年になってから全然更新する暇ができない。

すみません。


今回はちょっと短めになっています。


ではどうぞ。

Side「大和」CIC PM6:30

「対水上戦闘用意!!」

「2時の方向、水上目標ふたぁーつ!」

「主砲戦用意、CIC指示の目標、撃ちぃ方始めぇ!」

何度となくこの掛け声は繰り返され、CIC内の水上目標を映し出すレーダーディスプレイに映る光点は刻々とその数を減らしていた。

「停泊中の多数の敵艦から多数の高速飛翔物体を探知!! SSMです!! 数は88!!」

「多すぎだぞ!! ECMアクティブモードに移行! 照射始めぇ!」

ECMに捉えられた中国海軍のSSMはアクティブモードに移行したECMから発せられる妨害電波によって数基が海に墜落した。だが「大和」や「赤城」はともかく「愛宕」や他の護衛艦はミサイル1発で撃沈されるような脆い艦である。ミサイルがどの艦を目指して飛行しているのか分からない以上、すべてを撃墜するしかない。

「補助対空レーダーでもSSMを確認!! 距離25000(m)!!」

「近すぎる!! ESSM発射!! 距離20000で主砲及び高角砲で三式弾発射!! 弾幕展開!!」

「撃てぇ!!」

大和の第1甲板と第3甲板から爆炎が上がると、その中から15基のESSM(発展型シースパロー)が射出させられる。僚艦の「金剛」、「愛宕」、「風神」、「雷神」、「天王神」もVLSからESSM、SM2が発射させられた。総数88発の対空ミサイルは的確に目標SSMを狙うと、近接信管により確実に撃墜していく。

「目標、全基撃墜!!」

「「おおっ!」」

命中率は完全な100%であった。主砲操作を担当する砲術士もミサイルのみで全基撃墜できるとは思わなかったらしく、発射命令に備えて指をトリガーに添えていたまま口をあんぐりと開けている。

「敵艦からの攻撃が停止しました」

「最優先で主砲の冷却をしろ。その間はSSMの発射用意を厳重にせよ。艦載機格納庫へ通達。SAH-1による偵察、警告を行う。直ちに発艦準備を整えてくれ」

『SAH-1発艦用意、了解しました』

「総員、第一戦闘配備のまま待機。動きがあれば報告せよ」


Side「大和」後部甲板 PM19:00

大和艦内の艦載機格納庫には、F-3乙2型戦闘攻撃機が4機と、SH-60K哨戒ヘリが2機、そしてSAH-1戦闘哨戒機と呼ばれる偏向翼機が2機搭載されている。

SH-60Kは以前から自衛隊が装備する哨戒ヘリであるが、SAH-1は1年前に開発が終了したばかりの最新鋭機で、赤城政権による防衛力増強政策によりすぐさま増産、取得態勢に入ったものである。毎度のことながら予算は主に国会議員の給料と、たばこ税(税率244%)、89式小銃や96式装輪装甲車の海外への輸出利益によって賄われている。

諸元を説明しておくとこうなる。


SAH-1 可偏向多目的戦闘哨戒機

全長 13.2m

全高 3.8m

胴体幅 2.3m

全幅 13.7m

乗員 2名

ローター直径 6.1m 2基

エンジン T700-IHI-701D(2200shp)3基

最大速度 武装最大時 850km/h

     非武装時 892km/h

固定武装 M197 20mm3砲身ガトリング砲

追加武装 翼下ハードポイント M134ガンポッド

               ASM-1、ASM-2対艦ミサイル

               ハイドラ70ロケット弾ポッド

     機体下部コンテナ内 RGM-84対艦ミサイル

               97式短魚雷

               AGM-114K対艦ミサイル

               CBU-87Mk82(GCS-1)爆弾

                      (最大3.4t)


イメージし難い人は、ジパングの海鳥を想像してもらえればいい。

その機体が今、飛行甲板へと引き出されているのである。


格納庫から飛行甲板へと通じるエレベーターが動き出し、機体がゆっくりとせりあがってくる。

「まだ最終チェックがすんでいません!!」

「急いでやれ!! だがしっかりと見ろよ!!」

「燃料給油装置早く引っ張ってこい!」

「20mm弾足りないぞ!!」

「ミサイル、合図で持ち上げろ。1,2,3!!」

「飛行甲板からCIC。発艦準備まであと1分かかります!」

「チェック終了、燃料もよし!」

「兵装補給完了。いつでも大丈夫です」

たくさんの作業員に囲まれて発艦作業を終えたSAH-1は、発艦準備に入る。

『Fortune inspecter SeaWall。発艦作業完了。システムオールグリーン。飛行甲板内への侵入許可を願います』

「SeaWall、侵入を許可する。発艦は艦長の指示に従ってください」

「了解。飛行甲板へ侵入します」

ベア・トラップシステムに拘束されている機体は、そのまま甲板へと引き出された。この状態から発艦を行うのである。

『ベア・トラップシステム解除。SeaWallからCIC艦長。発艦許可を願います』

『・・・許可する』

『・・・了解しました。最終チェック、異常無し。SeaWall、発艦します。』

そのとたん、甲板に、航空機の発艦を知らせるブザーが鳴り、甲板上にいる要員はすべて待機所に向かう。

『主翼展開。エンジン始動』

狭い艦内に搭載するため折りたたまれた翼が広がり、甲高い音を響かせてエンジンが回転し始める。この時、2基のローターは上を向いて垂直離陸の態勢を取っているが、一端離陸すると翼を水平に傾け、進行方向を向くようになる。さながらV-22オスプレイの小型版である。

キィィ――――ン

『テイク・オフ』

機体から伸びた主脚が甲板から離れ、機体が浮き上がる。ある程度そのまま上昇すると脚を内部に収納し、翼を水平にした。巨大な大和の飛行甲板から発艦したSAH-1は、一路中国海軍艦艇へと飛行をかいししたのだった。


主翼に対艦ミサイルを携えて。


Side首相官邸 PM7:00

「中国側からの返答は、19:00からの攻撃中止時に日本海軍全艦艇を中国領海内から退けろ。ということです。いかがしましょうか」

首相官邸の非常呼集に応じた全閣僚の中で、外務大臣がそう切り出した。なぜ直接聞いたような言い方で無いのかだが、中国側が文書データでのやり取りでしか認めなかったからである。まるで某ネット掲示板のチャットのようなやり取りの末、中国が出してきた停戦条件がこれである。

「ぶっちゃけちゃえば自衛隊だからって残ることもできるんだけどね」

「農林水産大臣、そのようなすり替えはやめてください。まさかそのような言葉遊びを採用するとでも?」

「・・・すみませんでした」

だが中国の領海に入ってなどいないのは確かである。ここで折れてしまったら日本本土まで領有されかねない。そういう意味では、全閣僚戦う気満々である。防衛大臣など、成田空港に秘匿しているB-767 400型爆撃機の使用まで考えたほどだ。冷静な財務大臣でさえも、今回の中国に対しては攻撃も辞さないという覚悟を示している。

「とりあえず現場海域周辺の民間船舶は有事関連法の適用で離脱させます。後現場周辺で合流予定だった第2から第4艦隊を全速で現場へ向かわせ、防衛大臣には各艦隊に連絡をお願いします。B-767の使用はこちらから命令しますので勝手に使用を命令しないこと。あれは最高機密なのですから。また全国の中で、得に日本海沿岸地域の各基地、駐屯地には準戦闘態勢で待機と命令します。あ、後旧型艦による護衛艦隊の再編を急いでください。使うことになるかもしれません」

「了解しました。では私はこれで」

防衛大臣は席をはずすと、自衛隊全部隊への命令をつたえるため、市ヶ谷まで急ぐことになった。

「それと国土交通大臣には、全空港・港湾・道路の自衛隊優先を徹底して伝達してほしい。これは警察庁にも伝えてください」

「了解しました」

国土交通省大臣は席を立つことなく総理の言葉に耳を傾けている。おそらく次の言葉を聞きたいのだろう。

「それでは皆さん」

閣僚がかたずをのんで見守る中、ついに首相の口から出た言葉は代々の総理が一度も口にしたことの無いものだった。

「現在時刻より、有事宣言を発令します」

その数分後、この総理の宣言は全国のテレビ局で速報として流され、列島を揺るがした。その後時間が経つにつれ、全てのテレビ局が特別報道に切り替え、内閣の緊急会見を繰り返し報じた。

ただし、某テレビ東京のみは相も変わらずアニメ番組を流していた。ちなみにその日の視聴率は0%だったそうだ。


『本日午後4時ごろから発生した海上自衛隊機と中国軍機との衝突を火種とし、その後艦隊戦にまで発展した一連の騒動ですが、本日午後7時過ぎに発表された首相による有事宣言により、日本が戦後初めて組織としての戦闘に突入することが決定しました。以前から防衛力の改革を行ってきた赤城内閣ですが、本当に日本を防衛することができるのか、疑問の声も上がっています。また現在中国からの弾道ミサイル攻撃に備え、自衛隊のパトリオット部隊が都市や原発といった施設へ展開し、さらには海上に全14隻にも及ぶイージスシステム搭載艦が展開しています。このイージス艦は、新造したものを含め、すべてにBMD能力が付与されており、新たな弾道ミサイル迎撃能力も備えていると発表されています。未曾有の戦闘態勢に入った日本に明日は来るのでしょうか。以上で官邸前からの中継を終わります』


その日は、緊張に蝕まれながら0時を迎え、大半の国民がテレビを見守っていたが、不思議とパニックになるところは少なく、いつもは自衛隊反対などと叫んでいる迷惑野郎どもも、この日だけは静かになったのである。


こうして有事宣言が起きてから12時間が経った朝7時、ことは急展開を見せた。


草薙「おおっ、出てきたね、SAH-1。」

如月「ってかあれ絶対海鳥のパクリだろ」

作者「すまん。ほんとカッコ良かったから出したくなったんだ」

如月「ちゃんとタグつけとけよ」

狩野「そういえば、イージスシステムで気づいたんだけど、赤城型護衛艦もイージスシステムがついてたわよね? なんでSM3が搭載されてないの?」

作者「それは・・・」

赤城「ただBMD能力が付与されて無いのと、VLSの数が少ないから通常の対空ミサイルだけが精いっぱいなのよ」

作者「うわっ、なんか出てきたと思ったら赤城の艦魂か」

草薙「そういえば前回艦魂出てたけど、登場があやふやなんじゃ無いか?」

作者「うん。急に思いついたことだからなんも展開考えて無いんだよね」

狩野「ちゃんと考えといてよ。この子を悲しい目に合わせたら許さないんだから」

草薙「あれ? じゃあ狩野さんは艦魂がみえるのか?」

狩野「まあね」

作者「さて、長くなってしまいましたが、ここらで締めます。次回をお楽しみに!」

狩野・草薙・如月・赤城「「「「またね~」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ