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親切が突然……、コイツ狸か!!

文のあたりをがんばって長くしてみました^^


流星は遠夜との戦いの果て、大量の魔力を消費をしてしまい。本来の力を出せないため、魔力の回復のできる、静かな町で、現在暮らしている。


「しかし、ここの小屋、安いからって、借りたの失敗したかな?」


などと考えていると

トントン


ドアのノック音が入口付近から聞こえてきた。誰もここの事を知らないのに誰か来るとは。とりあえず対応は取っておこう。


「は~い、待ってくれ」


扉を開けてみたもののそこには誰も居なかった。


「はて?誰かが尋ねてきたかと思ったのだが気のせいか?」


ドアから顔を出し廊下に出てみるもののそこには誰も居なく、ただそこには広い廊下があるだけだ。


「キュウ~」


下から異様な声と共に俺に向かって飛び掛かってきた。


「うお!?」


一瞬驚いたものの、よく見ると中々可愛い何かだ……。


「キュウ~!!」


なんか唸ってらっしゃる。


『私の声が聞こえますか?』


どことなく聞こえてくるがたぶん【こいつ】からだと思う。


「あぁ~聞こえてるぞ」


『あまり驚かないんですね……。』


「大して俺は驚いてないが、逆にお前を驚かせているみたいだな」



別に喋る動物と話すなんて初めてではないのだ、俺は色々と体験済みでな……。


『驚かないなんて……。貴方の人生に何があったか聞きたいものです……。そんな貴方に頼みたい事があります』


そう言うと俺の肩から飛び降り距離を離し真剣な面持ちで淡々と語りだす。


『私の名前はアリア=フォードと申します。以後お見知りおきを。貴方の名は?』


「別に名前なんて教え合う必要ないだろう。お前の面倒事なんて端から聞く気ないし、所詮は他人事だ、一々構ってやる気はしない」


自分で言うのも気が引けるが、たかが他人事だ別段なにも関係しない事だし、世界に影響を与えなければ別にどうでもいいや。


『名前は別ですよ』などと呑気に言うものだから、ついつい……。


「俺の名は八神流星だ。これで良いか?」


『はい、分かりました流星さん』


いきなり名前を呼ぶかコイツは……


はぁ~。最初から予想ついてたが、こりゃめんどい事に関わってるな。


『で、ですね…』


アリアは言いづらそうな感じで言葉を紡いだ。


『どうか、私を助けてください』


ぐぅ!そんな小動物みたいな目で俺を見ないで、せっかく今回は頑張って抑えてるんだから。


「助けてやる分にはあまら問題無いが、しかしながら俺に利益が無い。ギブアンドテイクは基本だろ、それ相当を要求させてもらう」


などと言ったものの何もいらないのだがな。


『え!?助けて下さるのですか?』


などとアリアは驚いていた。まぁ、さっきとは言ってる事全然違うしな。俺。


「さっきも言ったがお前からそれ相当なものを貰っていくつもりだ。あ、そうそう俺を金で済まそうとしても無駄だから。結構ハングリーなのよ俺」


とニコニコ笑いしながら俺は


「それで良いならどうぞ」


『うぅ~!何か後で多額な借金を背負いそうです!嫌な予感たっぷり……』


本当に面白いなコイツ


「まぁ、冗談はさておき。一様手助けぐらいはやってやる」


「ありがとうございます!」


そう言うとアリアは俺の肩に再度乗り、道案内をし始めた 。



「そしてここがお前に呪いを掛けた奴のアジトなのな……」


見ればそれは不気味なオーラを放っている洋館である。


「悪趣味な……。帰って良いか?」


『駄目に決まってるじゃないですか』


ニコニコ微笑みながら、きっぱり言ってきた。


中に入るとそこは一般で言うダンジョン構造になっていた。


「屋敷の構造がネタとしか思えないな、主の頭大丈夫か?」


『それよりも先に進みましょうよ』


アリアが俺を急かしてきた。


『ここがそうですかね?』


色々と道中の過程を飛ばしているが、まぁ良しとしよう。


「我が玉座になにようだ……」


低い声が周りに響き渡り、そこには二十歳程の青年が立っていた。


何か凄い事言ってた気がするんだが…。


「何か突っ込みどこ多いな」


『って!そんな事言ってる場合じゃないですよ!』


アリアが慌てた様子で俺に言ってきた。……でも耳元で大声を出すのは自重してもらうと助かる……。


「アイツそんなに凄い奴なのか?」


黒髪の奴から感じる威圧感は、確かに人外じみた物を感じるが《アイツ》程の闘気は感じられない。


『知らないわけじゃないですよね?』


スイマセン分かりません。


でも、ただ一つすることが出来てしまった。(突発的な気分によって)


「とりあえず、黒髪は殴り倒してから帰るとするわ」


それにはアリアも驚愕な顔をした(小動物なので顔がおかしいことになっている)


『何言ってるんですか!!そんなの……』


あぁ、さっきから本当うるさい。俺がキレる30秒前だぞ、少しは自重しろコンヤロ。


「あぁ~。うるさい。俺があんなのに負けるわけ無いだろ、お前はもう少しパートナーを信頼しろよ…」


『分かりました私は貴方を信じます、だから絶対勝ってくださいね!』


そう言うとアリアは俺肩から離れ、遠くから俺が勝つのをただじっと見守っている。


「人間……、ママごとは終わったか?我に勝つとは笑止……。その行い万死に値する」


黒髪は手の平全てに魔法陣を展開し、そしてそれを全て握り潰した。


「《自然結晶・闇》(ダークネス・バイタリオン)」


黒髪の背後から強大な魔法陣が出現。


「…死ね…」


魔法陣から大量の黒い光りの球が湧きだし、その黒光球は俺に向かって殺到してきた。


殺到してくる黒光球はざっと数えて、だいたい68ぐらい。回避無理だろこれ。


俺は直撃する軌道の黒光球のみを見極め、腰の右側にある刀を抜き黒光球を弾いていく。


その動作は無駄が無く、ある一種の芸術を醸しだしていた。


「まさか、これだけじゃないよな…。なぁ、自称副神様」


確かに黒髪はかなり強い部類に入るだろしかし……。


「確かにお前は強いだろう、だが……」


黒光球を弾きながら余裕の笑みで……。


「相手が悪かったな」


流星の姿が一瞬ブレ黒髪の後に立ち、刀を右腰に納めた。

その瞬間黒髪は地面に倒れた。


『え?』


一瞬の出来事に頭がついていけず、アリアはマヌケな声を上げてしまった。


「……何故だ……。何故…。我が人間に…。負けて…。しまったのだ…」


黒髪は未だ意識がある様で、苦悶の声をポツポツと上げている。


「自意識過剰過ぎだぞ自称副神。人間はテメェが計れる程弱くねぇ!強いからって調子乗りすぎだ、このドアホ!せいぜい後悔して来世に期待しろ、まぁ……。それより強く成れるかは、分からんがな!」


『大丈夫ですか福伸さん!』


アリアなぜ、俺ではなく黒髪を心配するのか、疑問に思うのだが。何故に?


『死ぬんだったら、私の呪い解いてから死んでください』


あぁ~。そういえば、そんな理由でここまで来たのだった。


「……残念ながら……呪いを解くのは無理だ…。せいぜい……。その姿のまま……。一生……生きるがいい」


『そんな!』


黒髪は完全に力尽きた様で、身体が足先からどんどん光の粒子に変わっていく、それはとても神秘的な光景であった。


「何で光になって、消えるんだろうな?お決まりのパターンすぎだ、流石は人外」


そんな光景の中、アリアはどこか虚ろな眼差しで空を見ていた。


「まぁ…。ドンマイ!」


とりあえず慰めておこうと思い、アリアに声をかけた。


『もう、私は人間に戻れないのでしょうか…?』


うん、かなり重症みたいだ。でもな……。


「アリアは俺が、呪いを解けるって言ったらどうする?」


『え!?出来るんですか!?』


まぁ、俺の能力《時間制御》をフルに活用すれば、時間を使った《現象》に関しては干渉できる。


さっきの黒髪野郎の戦いでは、《時間制御》は使わないで実力でボコしてやったがな。そこまで使う相手でもなかったし、《時間制御》は使わないに越したことないしな。でもアリアになら使っても良いかなっと思い始めてきた。面白い奴は好きだからな。


「じゃぁ、まずはアリアこっちに来い」


そう言うとアリアはこちらに向かって歩いて(?)来た。


『本当にこの呪い解けるんですか?』


「ここまできて、「出来ません」って言ったらどうする?」


『貴方をブチ殺します…』


怖!!


「さっきのは例えば話だし、実現可能じゃなかったら言わねぇよ…。…では始めるか」


俺はアリアの額(?)に左手を置き、呪いを能力発動前まで《時間制御》で戻し消してやった。


「お?」


「私…人間に戻ってる!!」


本当ビックリした、突然姿が変わるんだから。


「八神流星さん、本当にありがとうございます!!」


そう言うとアリア(人間)は俺に向かって抱き着いてきた。

抱き着いて来たアリア(人間)の容姿を観察。


身長150~160㎝

髪は緑色。

髪型はツインテールでリボンで結ばれている。

瞳の色は赤褐色。クリクリしててカワユイです。

胸はB~Cカップギリギリといったとこか。

顔に関しては美少女である。

スタイルに関してはノーコメントで。

服装はゴスロリです。最高だな。


自分自信の変態ぶりを再確認し終わり、意識は現実へ復帰した。


「あ、ごめんなさい。ついつい嬉しくて……」


顔が真っ赤になりながらも俺に対して謝ってくるとは。何か虐めたくなってきた。


「いやぁ~、こんな美少女に抱き着かれるなんて本望以外のなにものでもないですよ。ハッハッハ!」


アリアに美人であることを冗談半分&嫌味など、色々と含みがあることを言ってやった。


「美人なんて…。そんな!」


目の前でなんか悶えはじめた様で、俺の話し聞いちゃくれない。


「何か怖いぞアリア……」


「酷い!私はただ喜びを身体全体で現しているだけなのに!」


アリアは怒り、俺に対して何故か、アッパーカットを放った。


「アリア……。人間に戻ったら凶変しやがって!」


何故か俺も、怒りが心の底から込み上げてきた。さっきまでは猫被ってたのかコイツ


「これが本当の私です。呪いのせいで、色々と行動に制限が付いてたんです。」


騙されてたよ!


なんというか、見た目は良いのに、中身が完全崩壊してるよコイツ。


「なら、もう一度動物(?)に戻ってみるか?」


俺がそう言うと、アリアは笑いながら指を向けてながら。


「《ディメンション・ワールド》」


アリアがそう言うと、周りの空間にひびが入り始める。


「これで貴方は、この城から出る事は出来なくなりました」

ここって、ただの怪しい屋敷じゃなかったのか?


「さらに!」


アリアが指を鳴らすと、周りの空間が歪み始めてきた。


「『空間歪曲か』……」


「あら?人間なのに、この魔術を知っているなんて凄いですね」


「昔の連れが、似たようなことしてたからな。それと、さっきのお前言い方だと、お前は人間じゃ無いように聞こえるのだが」


それを聞くとアリアは細く笑った。高らかに叫んだ。


「私の名前はアリア=フォード。古代遺産『カグラ』の艦長であり、天祖様の下僕でもある!」


ハッキリ言って、凄く痛い子だなアリア……。


「そんな高らかに下僕宣言されても、反応に困るぞ?」


「天祖様のことも知らないくせに……。私のことは好きに言えば良いじゃないですか!でも貴方には、天祖様の慈悲深いお心なんて1㎜も理解出来ないです!」


うゎ~、宗教じみたこと言ってるよ。


「うるさい変態。」


「変態で結構!私は天祖様の為ならどこまでも変態になりましょう!」


なんか、意思は強いんだけど、なんか可哀相になってきた。


「そして流星さん、ここまで聞いたからには貴方を生かして帰すわけにはいけなくなりました」



そっちから、ベラベラと喋ったくせに何を言うか……。


「死んでください」


輝かしい笑顔じゃないか。使い道、違ってるけど。


「残念ながら俺は、死ねなくてな、お前の力で殺せるもんならやってみろ」


そう俺が言うと、アリアから今まで以上の殺気が空間を支配する。


「《次元結晶》(ディメンジョン・マジック)」


アリアの周りの空間が完全に割れ、割れた異次元空間から光の粒子が収束し、こちらに向かって飛んできた。


俺はそれをすれすれで避けきる。


「で?終わり?」


念のためにぎりぎりで避けたのは、あれにホーミング性があるか調べるためだった。


「そんなわけ、あるわけないじゃないですか?」


ドス!!


感覚があったんで、後ろを確かめると、俺の背中には、でかい洋風の剣が刺さっていた。


「転移か?」


後に剣を《転移》させれば、こんな事も出来るだろうしな。

背中に刺さっている剣を抜き取ると、刺さっていた所から血がドバドバと流れ始めてきた。


それと同時に、持っていた剣が霧散し、形がなくなっていた。


「なるほど……。」


あの剣からは、膨大な魔力を秘めていることは分かった。


だが、形成魔力が少なすぎる。


膨大な魔力を得る為には、過程にも膨大な魔力を使用する。

だが、これにはそれが無い。異常だ。


「まさか異世界魔法を『引っ張って』きてるんじゃないだろいな?」





「人間のくせして、よく私の魔術を見破りましたね。それと……。さっきのは痛感を無くしてるんですか?」


「そんな器用な事、俺が出来るわけないだろ?」


俺は、どこか相手を馬鹿にした態度で言った。


「なんか、凄く私を馬鹿にしたように聞こえるんですけど!」


「馬鹿にしてるからな」


「なっ!!」


アリアの顔は真っ赤に染まり、切れる一歩手前まできていた。


「消えて無くなれ!!この変態紳士が!!」


アリアの怒りにより、周りの風景が蜃気楼の如く歪み、新たな世界がこの世界に誕生した。



城はもう見る影も無く、空には無数の星が輝き放っている。


「なるほど……。『固有結界』か……」


アリアの正体は未だ分からないがただ一つだけ解った事がある。


コイツは俺が本気で相手するに相応しいと。あぁ……でも、全力は出さないよ。


「ねじろ!」


アリアがそう言うと俺の身体がねじ曲がった。


それも、人間にとっては確実な死に値する程に身体が曲がる。


「《干渉》」


そう俺が言うだけで、曲がっていた身体は元の姿に戻っていた。


「なっ!!?」


アリアは驚愕な顔をした後、落ち着きを取り戻し俺を凝視した。


「貴方、いったい何したんですか!?」


「自分で考えろ~。それと……」


俺は笑顔で。


「おめでとうございます。アリアは俺の中で敵と認識されました」


「貴方、今まで本気じゃなかったんですか……?」


「当たり前だ、バロー」


俺は右腰にある『紫電』(つまりさっき使っていた刀でありる)を再度引き抜きアリアに刃先を向けた。


「全力は出さないが『本気』でやってやるよ」


刹那、殺気が周りに充満し、濃厚な殺し場を作りあげる。


それに気付いたアリアは、真剣な顔をし、警戒をしている。

「貴方の認識改めてなければなりませんね、私も真面目にやらないと、これはきついですし、流石は魔王の福伸を倒したことはありますね」

刹那、アリアの視界から俺の姿が消えた。


まぁ、純粋にアリアまで跳んだだけで、魔術などの使用はしてないわけで。


つまり、俺の速さは人間では見ることすら出来ない、人にとっては恐ろしい凶器なのだ。


「ッ!!《ディメンション》!!」


空間が歪み、アリアの居る座標が変更された。


アリアが元は居たであろう場所には、流星の『紫電』が振り下ろされていた。


「《テレポート》かよ!」


『空間制御』を持っている時点で《テレポート》のことは予想出来てたいた。


「さっきのは《テレポート》ではなく《転移》です!」


さっき俺が言ったことをアリアが訂正してきた。

どっちでも良いじゃねえかよ。


「それだけ元気があるなら続けて行くぞ~」


さらに俺はアリアに近づき、当たらない様に力加減しながら『紫電』を振り続けていく。



「歪めろ現象!防御の輪を!《歪曲の輪》!!」



初めて日本語のスペルを聞いた。


などと感心していたが、さっきの術式のせいか、俺の攻撃が全て紙一重でアリアから『避けて』いく。


「これで決めます!《ブレイク・イン・ザ・ワールド》!!」


さらにアリアの『世界』にはころびが発生、『世界』各ヶ所さらに歪みが起き、世界制御そのものが『歪み』制限そのものが解除される。


「特と逝け!!」


さらに増えた歪みから魔法、魔術の反応が複数あった、歪みの中からは『異世界』そのものが現れる。


「GO!!」


『歪み』の中から色々と射出されて行く。


中からは、光線?や武器類?などがあり、色々あって分からないがどれもこの『世界』から作られていないことが分かるほどその射出物は『異様』なのだ。


「ちょっ!お前少しやりすぎ!」


射出物を切っては弾いて、切っては弾いてを続けていく。


しかし、射出物そのものが音速を超えているものもあり、周りにソニックブームを撒き散らしてながら突っ込んでくる。

激しい攻防中、俺は叫んだ。


「どこからともなく持って来るなよ!」

「仕方ないじゃないですか!こうでもしなと、貴方に当たらないんですよ!!」


「いや、普通に空間を爆発させたり色々方法あるだろうが!それに、ここはお前の『世界』だ!常識ぐらいねじり曲げろ!」


こうも言っている間にも、俺はしっかり攻撃を防ぎ、未だ傷らしき傷は付いていない。


「これだけ弾幕を張ってるのに無傷って、どんだけ規格外なんですか!」


アリアに罵倒されながらも、俺は攻撃の出来るタイミングを狙っていた。


しかし、先程からアリアの攻撃は休むこともなく俺に殺到しているので隙らしき隙が見当たらない。


「だが……。相手が悪かったな!」



規格外の力を見せてやる。



俺はアリアの懐までの弾幕を潜り抜けた。

それも一瞬で。



「そんな!!」



『紫電』を最小限の動作で、アリアの首元へスライドさせた。


本来なら《歪曲の輪》で軌道は逸れるのだが、対策はあり既に手はうってある。


俺は《歪曲の輪》に干渉したわずか数秒に、その歪んで攻撃が避ける『現象』を『時間制御』で打ち消した。


つまり、俺の攻撃は見事決まったということだ。


アリアの首に直撃したことにより、首元から嫌な音がした。それと同時に、数メートル先に吹っ飛んでいった。


「安心しろ峰打ちだ」


でも、峰打ちでさっきの音はヤバイ。


迫り来る弾幕はいつの間にか止み、所々に次元の穴が開いていた風景が元の姿に戻っていく。


「まぁ、10点ぐらいだな、戦闘センスは……」


あのアリアの戦い方は、どうも力押しでやってたイメージが強かった。俺的にはだけど。


「お~い、大丈夫か?」


アリアを小突いても反応なし。


「死んだか?」


俺にとっては、死んでも死ななくっても構わない。


俺もノリノリでアリアと話したが、今は別に何とも思っていない。


「これ、どうするか……?」



とりあえず、アリアの容態を確認した。


「息はしてるし、死んでないことは確かだな。だけど……、首大丈夫か?」


やはり、首目掛けて強くやりすぎたか。でも自業自得だよな、だって仕掛けてきたのあっちだし。


「うぅ~~!」


唸っている程元気があるなら、ほっとおいても良いか。


あ、そうそう動物に戻すの忘れてた。


「《逆行》!!」


そう言うとアリアは人から動物へと姿を変えた。というよりも戻った?


「さて……。動物に戻しておいたし別に害は与えないだろ、放置しておくのも面白いそうだが、どうするか……」


しばし思考し、俺は一つの結論に到った。


「やっぱ、放置で……」


しばし考えたが、保護はやっぱ面倒臭いし考え無しにはちょっと無理だろ。


「帰るか……」


帰る場所は無いが、こんな薄気味悪い場所に居るより何100倍もましだと思う。


「次の行き先は、ぶらり一人旅行で、適当に歩いて見つけたとこで良いか」


そう言うと俺はこの薄気味悪い館から出て行き、次の見もしないて場所まで適当に歩いて行った。




しかし、自分の飛びっぷりに驚きます

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