4.いしょくじゅうはじゅうようです!
その後、私は皇宮に部屋を賜ったし、食事までいただける。食材さえあれば自分で作れたりするんだけどな。
皇宮の侍女達はやはりというかなんというか、いい顔はしなかった。「何であんな平民の女が?」って感じで私を見る。それでも食事とかでいびってこないのは、エヴァンス皇子に媚び売っているんだろうなぁ。下手に傷んだ食事とか出して、私がエヴァンス皇子にその事を言ったとしたら、侍女達の株が下がるもんね。
それでもちょくちょく嫌がらせはしてくる。
私が部屋の戸を閉めようとしたら、私よりも早く戸を閉めて、私の指を戸に挟んだり(この場合、「リカ様のお役に立てればと思ったのに、申し訳ありません」と言う)する。どの場合もちょっとした傷ができる程度なので、自分で治す。
私に害をなした侍女は不思議そうな顔をするけど、仕方ないじゃん。治したんだもん。痛いままはやだよ。
第1皇子から見た私というのは、「第2皇子は卑しくも平民の女なんぞ囲みおった。これはやはりウワサ通り、普段から市井の民との交流をしているんだろう」です。
本当に第1皇子と第2皇子は仲悪いなぁ。
そんな中で私の癒しになっているのが第3皇子。まだ、幼くていらっしゃる。3才とか言ってたかな?いや、正確には「ぼくはさんしゃい」って言ったんだけど。
エヴァンス皇子も可愛がっていらっしゃる。なんでも陛下が少しばかり爵位の低い方に産んでいただいたとか。その方は第3皇子が産んだ時にお亡くなりあそばしたと聞きました。
第1皇子は身分主義だから、第3皇子が気に入らないんでしょうね。可愛がっているところを見たことがありません。
「おおきくなったらぼくがリカをまもるんだ!」
と、ヴェールス第3皇子は仰ってくれます。可愛い~!!すでに騎士志望?
「いまはエヴァンスあにうえがリカをまもっているんでしょ?」
エヴァンス皇子もたじたじです。でも可愛いから今のところなんでもOK。
場所を応接室に移しました。ヴェールス第3皇子と離れるのは辛かったけど。
「ところで、皇宮おける私の仕事というのは何ですか?」
「ヴェールスは将来的に騎士になる予定のようだが、今は俺が騎士をしている。というのも、兄上がなぁ。自分が将来的に国王になると決めてかかっているから、俺らは『その国王を支える騎士として存分に力を発揮するように』って……」
なんだそれ?第1皇子、確か名前がシークンスだったっけ?私は支持しないなぁ。身分主義のトップ。賄賂かなんかもらってそー。自分は国王になるからお前らはそれを支えろって?国王になるって決定事項のように…。
「それで、リカに頼みたい。騎士団で演習の時に出る傷を癒してほしい。特に今後騎士の道が絶たれてしまうような人の傷。騎士として家族を支えているものもいたりするからなぁ」
そんな大仰な傷治せるんだろうか?責任重大だ。
「本人が治してほしい場合とそのままで構わない場合がありますが?ほらっ、騎士として『名誉の負傷』みたいな?」
「そうだなぁ。予め聞いておいてほしい。本人の意志も聞かずに治療をしていたんじゃ、ただの殺人鬼の集団のようだからな」
恐ろしいけど、戦場だったらそうかな?倒れても復活してくるからキリがない騎士団のチーム。敵にしたくない。
第3皇子可愛い~。実際は何歳なんだろう?




