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お役御免の『聖女』の生き様  作者: satomi


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3.どうにか生計をたてよう!


 私はどうやって生計を立てればいいのかな?

 ふと、思い出した。自分は『聖女』だと。

 試しにササクレを治療してみた。自分で手を刃物で切るとかは痛いからね。ササクレの治療は……出来た。これなら他の傷もできるんじゃない?


 このわけわからんが治療をできる能力を使って治療院をやろう!

 って、開業許可とか取らないといけないのかな?どこで取るんだろ?また身分証明書が必要だったりするのかな?と考えるべきことは沢山あります。

 

 まず、この開業計画を誰に相談するべきだろうか?

 というか…私はキャプ帝国で知ってる人はあの国境を一緒に越えてくれた人だけど、名前とか聞くのを忘れたのが痛い!

 国境の門番に聞こうか…。


「あの~」

「押し売りなら間に合ってるよ!うわっ、昨日殿下と一緒にここを通ったお嬢さんじゃないか!」

「あの人はダレデスカ?」

「あのお方はなぁ。(長くなるので省略)というわけだ!」

「はぁ、つまり前の戦争ですごい功績を挙げた第2皇子というわけですね?」

 皇子なら、皇宮住まい?庶民じゃなくて平民の私なら会えないかなぁ?

「第1皇子と違って、驕らずに平民の話も良く聞いてくださってなぁ。俺はあの人のためなら命を懸けられるぞ!ここだけの話、第1皇子のために命を懸けたいとは思わないな。俺みたいな平民は使い捨てだと思っているような方だからな」

「そんな第2皇子様のお名前は?」

「エヴァンス=キャプ様だ。くぅぅ!名前まで男前で。見目も男前だというのに。天は2物も3物も4物も与えまくってるよなぁ」

 第2皇子信者決定だな…。どこにでもこういう人っているんだなぁ。男前に憧れる男。その男が憧れの男を語る時は長い!そして信者‼エヴァンス教と呼ぼうか?


 どうすれば、エヴァンス皇子に会えるだろうと考えていたら、一頭の毛並みのいい馬とその乗り手が通りすがった。一見黒毛の馬だけど、毛並みがいいからなんかキラキラしてる。そして乗ってる人はエヴァンス皇子⁈



「よぉ。国境に変な奴は来てないか?」

「これはこれはエヴァンス皇子。変なやつですか?すぐそこにいる女が今のところ一番変ですね。なんでも殿下にお会いしたいとか……」

「殿下あぁぁ!先日は殿下とはつゆ知らずになんか申し訳ありませんでしたぁ」

 私は殿下の胸元まで掴みかかって謝った…ところで、エヴァンス皇子の護衛の方に引っぺがされた。服でエヴァンス皇子の首が締まってたからね。

「どっちかというと今の行動の方が無礼だから安心しろ。それで、俺に何の用だ?」

「今後のことも考え、治療院でも開こうと思うのです」

「貴殿は医術などの心得が?」

「よくわからないけど、ちょっとした傷なら直ぐに元通りですよ。自分のササクレで実験をしました。ササクレって地味に痛いんですよね」

 引っ張ると余計に切れてない皮膚まで剥けてしまったり……。考えるだけで痛い。

「どこまで治療できるかは未知数なんですけどね。本当はこんな力に頼らず、自分の治癒力で治した方がいいんですけど」

「治癒?治癒魔法が使えるのか?本当に『聖女』なのか?」

「あ~、タフラス王国はそういう体で召喚しましたね。私はただの女子高生(17)だったのに。でも私をお役御免扱いにしたので、あの国の事は関係ないですよ。で、治療院を……」

「その力は王家で引き取る」

「え~っ。話に聞いた平民差別甚だしい第1皇子に使うのは嫌ですよ」

「問題ない。俺が囲うという形をとる」

 力を引き取るって何だろう?私を引き取るじゃなくて??


 私は皇子が囲ってる平民女性という事になるのね。まぁ、なんとかなるでしょ。



『聖女』は楽観的だなぁ。

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― 新着の感想 ―
やっぱり、国境顔パス青年は、身分の高い人だったんだね!エヴァンス=キャプ様、キャプ帝国第2皇子様か!エヴァンス教?の門番に聞くと、王族には珍しく、驕らずに平民の話も良く聞いてる御仁との事。偶然に国境の…
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