16.私はJKだった(のを忘れていた)
気にするなと言われてもなぁ。
そんな時に私のところにヴェールス皇子が訪れてくれた。
「まあ、こんなところに来て下さったのですね。ありがとうございます!」
ちょっと成長したのかな?可愛らしさに凛々しさもちょっと加わって更なる可愛らしさが爆発しそうです。
「リカはそのままでじゅうぶんそこにいていいんだよ。リカはリカ。ぼくはそこにいるリカがすきだもん」
ヴェールス皇子まで私が落ち込んでると思って慰めてくださったのかな?可愛いんですけど?
「私もヴェールス皇子が好きですよ?」
「ほんと!やったぁ。ぼくがおおきくなったらけっこんしてくれる?」
何年後だ?13年後か?早くて。いや、16年後?明らかにアラサーだろう。
「ダーメ!リカと結婚するのは俺だから!」
「エヴァンス兄上ズルい~‼‼」
ぷく~っと膨らませた頬がまた可愛らしい。
ん?聞き流すところだった。エヴァンス様と私が結婚?ヴェールス皇子と結婚するよりも現実的だなぁ。
エヴァンス様かぁ……。
ピンチの時に色々助けてもらったのもあるけど、じーっと観察をすると異世界転生で出会うような王子様、『金髪碧眼の細マッチョな長身イケメン』なんだよね。細マッチョはちょっと違うな騎士団で鍛えただけのことはあるなぁ。鍛えられた体躯というのかな?
などとボケーっと考えているうちに、
「リカ、俺と結婚してほしい」
と、ドストレートにエヴァンス様からプロポーズされた。
まさかのプロポーズ!よく考えよう。私は異世界に来る前はごく普通のJKつまり17才。まさかこの年齢で本気でプロポーズをされるとは!夢はあってもそれが現実になるとはさぁ。
そういうわけで私はごく普通にYESの返事をしました。他の男性知らないし。
即結婚だと思っていたんだけど、私は王太子妃教育をみっちりと受けつつ、ドレスの採寸やら仮縫いやらをこなしていた。
エヴァンス様が盛大なため息をつきたくなる気持ちが分かった気がする。
せっかく皇宮の食事は美味しいのに、食事の時間はマナー教育(実践編)という感じなので、ちっとも味が感じない。
とはいえ公式の場で、マナーが変でエヴァンス様に恥をかかせるような事はしたくないので頑張ってます!
そんなこんなで忙しいので癒しのヴェールス皇子にもここのところゆっくりと会えずにいます。噂だと「ぼくがリカとけっこんしたかった……」と拗ねているとか。
そんなヴェールス皇子と陛下は最近は睦まじくしているのを目にします。よかったですね、陛下……。
やっぱりヴェールス皇子が可愛いよぉ!




