1.異世界転生するとそこには…
新作です。よろしくお願いします!
私は異世界転生というものをしたようで、なんだか周りから『聖女様』と崇められている。
私がこれまでに読んだラノベの数々によると、『聖女』というのはその国の王子様と婚約するというのがセオリー。
さてさて、この国の王子様は?
私はかなりの期待をして王子様を探した。何しろ、これまでに読んだラノベの数々に出てくる王子様と言えば、金髪碧眼の細マッチョな長身イケメン。しかもジェントルマン!
開いた口が塞がらないというのはこの事を言うのではなかろうか?
ギャラン王子様―――期待に反してかなりブヨブヨ。肌も荒れている。好き勝手に食べていたんじゃないかな?
私の理想の細マッチョイケメンはどこに行ったの?
ふぅ。仕方あるまい。現実を見よう。
このギャラン王子と結婚することになるのは間違いないのだから、ギャラン王子を何としてでも痩せていただく!元々背も高く金髪碧眼でジェントルなのは合格です。―――ただビジュアルが……。なんというか……。何とも言い難く……。
そういうわけで私の王子様改造計画が始まった。
ギャラン王子様は可愛らしい趣味をお持ちのようで、甘いものがお好きのよう。
まわりもそんなギャラン王子様を甘やかすからギャラン王子様の肌が荒れるんです!
ギャラン王子様は甘いもの禁止です
「少しくらいいいじゃないかぁ」
なんて情けない声を出すのですか!
「いいですか?甘いものを食べすぎることで体重は増えるし、肌も悪くなるんです。少しくらいならいいですよ?例えば夜会の時のみとか」
「そ、そんな……」
私がすごくきついみたいに感じるではありませんか。まぁ結果的に私のためなんですけど。
「それに、ごくまれに甘いものを所望する男性の方が魅力的ですわ」
「そうか?」
チョロいぞ?そんなんで政は大丈夫なの?
「食べ過ぎもダメですよ。腹八分目という言葉があります。胃袋がパンパンになるまで食べるのではなく、ちょっと空間があるくらいで食べるのをストップするのです。自分をコントロールしなくてはなりませんね」
「ふむ、これは剣術にも通じるものがあるな」
そうかなぁ?剣道やってる友人とかガンガン食べてた記憶が……黙っておこう。
「それから…」
「まだあるのか?」
「睡眠をたくさん摂ってくださいね。良質な睡眠を一日8時間が目標です!」
「公務がなかなか片付かなくて、睡眠時間が摂れなかったりするんだよなぁ」
ついつい、王子様の従者の方を睨んでしまいました。いけないいけない。
「良質な睡眠時間を8時間で目標ですので、食事とは異なり強制ではありません」
「食事ですが、温めた野菜などで多くの野菜を摂りましょう。時にはサラダもいいですね。ドレッシングは好ましくないですね。成分が主に油なので」
「そうなのか?」
「そうなのです」
「厨房の方と相談しますね」
私はこのように王子様改造計画を行いました。
こういうコは好きだなぁ。前向きで。




