テンプレタイトル「始まり」
この世界には人と同じ数だけ悪がある。
悪を全て滅ぼすには、兵器がいる。
銃か戦車か能力か、それは俺には分からない。
でも言えるのはそれだけじゃあ無いだろ人を殺す武器というのは。
ハッと目が覚めた俺は、時計を見る。
朝の4時44分。不吉な数字にはぁとため息。
別にそういうの信じてる訳じゃあないけれど、今日はなんかグッとくるんだよな。
ああもう起きよう、散歩して気を紛らわせようとして、ベッドから起き上がり
ふらふらと家を出た。
まだ日が昇っていないし誰もいない静かな街は、まるで異世界だ。
ボーと近所を歩いていると、向こうから見知ったヒーローが歩いてくる。
無言でお互い見つめ、ペコリと挨拶
そしてすれ違い様に
「おはよう、珍しく早起きだね、戦藍のヒーロー」
「お前もな、勝利の女神様が」
「褒めてるの?嬉しいな」
「別にそういう訳じゃねぇ、ただ周りから言われてる事を真似しただけだよ」
言葉を交わして、すれ違う。
彼女は孤独な高校生ヒーロー、よく俺たちを助けてくれるし、勝率も高い先輩だ。
彼はこの地域にある、政府公認のヒーロー部隊という場所のリーダー格のヒーロー。
実力は私も認めてる。
最後に
「また会える?まっ答えなくても分かるけど」
「また会えるなアイツとは」
後ろ姿が見えなくなっても
一人呟くのは確信と言う、信頼。かもしれない。