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移住記録 ~異世界に移住した僕の開拓と捜索と成り行きの日々~  作者: 於田縫紀
第10章 合縁奇縁

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用語解説 第10章分

【輸送船】

 魔法を使用可能で収納をアイテムボックスや自在袋で魔法的に行える事から、他国への交易に使用される船舶も操船がしやすく足が速い小型~中型の船が一般的となっている。


 登場した標準型2級輸送帆船は規格品で、ほぼ同一仕様の船がオース世界各所で使用されている。

 なお1級が最小で、2、3、4と大きくなっていく。ただし標準型最大の5級輸送帆船でも30m程度。そして実際に使用されている船は2級が圧倒的に多い。


 なおサイズやデザインで参考にしたのは岡崎造船の40フィートデッキサロン艇。ただし惑星オースなのでエンジンはついていない。その辺を少しでも補う為にケッチ(3枚目の帆)をつけている。


【犯罪等の認定及び処罰について】

 法務局裁定官用のオリジナル魔法である裁定魔法(知識魔法のバリエーションの1つ)があるため、冤罪等は基本的に発生しない。ただし表見的な事実の解釈の違いは生じる可能性があるので裁判制度は存在している。


 なお故意の犯罪に対しては一般に日本よりかなり厳しい措置がとられる事が多い。例えば窃盗は3倍額の被害弁済とあわせ最低1年以上の懲役刑となる。


 これは魔法の存在により往々にして犯罪が凶悪化しやすいという要素の他、人口が少なく21世紀日本より被害に対する余力が存在しない事が原因と思料される。


 刑は財産刑(没収、罰金)、追放刑(送還)、自由刑(懲役)、生命刑(死刑)となっている。自由刑は刑務労役所に収容しての懲役のみで、禁固は基本的に存在しない。懲役の労務内容には肉体労働の他、工芸、事務作業等も存在する。


 懲役中に労務を誠実に行っていないと(知識魔法等により)公に判断された場合は、労務管理方法をより強制的なもの※1へと変更させられる事がある。それらの措置をとってさえいかなる労働も行い得ないと判断された場合は終了措置※2がとられる事となる。


※1 使役魔法等により本人の意思にかかわらず作業を行わせる。

※2 お察し下さい。


【異世界(地球)からの移民に対する特例措置法】

 地球からの移民は送還する事が出来ない。また国及び国民に何ら貢献していない移民に対し税金を必要以上に使用する事を国民が認めていない。

 故に地球からの移民に対しては、国民や惑星オース上からの移民とは違う措置となっている。


 ○ 『地球からの移民』の定義

  この法における『地球からの移民』とは下記の全てに該当する者とする。

  1 ヒラリア共和国に移住し居住を開始する直前まで地球と呼ばれる惑星に居住していた者。

  2 ヒラリア共和国に移住し5年経過後最初の収入および居住実態等申告を提出していない者。

    もしくはヒラリア共和国に移住し5年経過後最初の収入および居住実態等申告を提出したが、『異世界(地球)からの移民に対する特例措置法』による『労働の義務に従わなかった移民』に該当する可能性があるとされ、審査中の者。


 ○ 『労働の義務に従わない移民』の定義

  地球からの移民が以下の1~3全ての条件に当てはまる場合は、『労働の義務に従わなかった移民』とされる。


  1 移民として入国してから5年経過後の年末までの間に、所属している戸籍の5年間の実績を所属する成人の人数で割った値が、

   ① 食料生産高において正銀貨30枚(30万円)未満

 あるいは、

   ② 合計労働実績が正銀貨50枚(50万円)未満

である。  


  2 移民として入国してから5年経過後の年末時点で、所属している戸籍の総財産を所属する成人の人数で割った値が、正銀貨10枚(10万円)未満である。

    (ただし国から移民時に与えられた土地、その他特典的譲渡品の評価額を除く。また移民時に支度金を与えられた場合は、これに相当する額を控除して計算する)


  3 病気もしくは怪我で働けない期間が2年以下と認められる、もしくはそれ以下であっても主な原因となる疾病もしくは怪我等を移民申請時に隠していた。


 ○ 『労働の義務に従わない移民』に対する措置

  元の居住地に送り返すことが出来ない移民として、国の監視の下、適切な施設に強制収容の上、労働に服すこととなる。

  この場合の適切な施設とは、一般に国営労務施設を示す。


  なお施設に収容後、移民時に支払われた支度金の5割増しの金額を支払うことによって施設を出る事が出来る。この正規の手続きにより施設を出た場合、以後は移民では無く一般国民として扱われる。


 ○ 労働義務違反以外の犯罪を犯した移民の場合

  刑務労役所で懲役となる。懲役の期間は罪状にもよるが、概ね一般国民の倍程度に認定される事が多い。またオース共通語を理解できない場合は使役魔法等による強制措置がとられる事となる。


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