電話
※作者は社会人ではなく学生だということをご理解の上、読んでいただけると幸いです。
朝日がオフィスを包み、新しい一日を告げる。
窓の外からはトラックなど活動的な音が聞こえ
人はため息とともに仕事を始める。
電話が鳴る
午前中で寝ぼけていたと思う。
私は電話を取ってしまった
「魔法社トナリンのハタラキです」
社内にため息が溢れた
「はい、分かりました。魔法書100冊、明日の午前中までに配達で了解いたしました。」
ガチャリと電話を置くと
私のもとに社長が来た。
「ハタラキ君、何べん行ったら分かるのかね,,」
どこに売っているのか分からない子供用のスーツを着た
身長は130くらいであろうか
赤いほっぺに油性マジックで書いたヒゲを生やし
フグのような顔で怒鳴った。
「電話に出るのは4年に一回って入社式の日に行っただろうが」
社長の目からは大粒の涙がこぼれる
「お前のせいで、働かなきゃいけないじゃないか。今日は昼からぺリキュアショーに行く予定だったんだぞ」
社内のナイフのように鋭い視線が私の頭を突き刺した
「社長ごべんなざい」
私も何をしていいのか分からず大泣きした
社内は朝から大にぎやかだ