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消費税100%政策

作者: ミニkuro


 ある日の夕方。政府は消費税20%を100%に増税するという政策を発表した。

 国民は混乱した。そのかわり、他の全ての税の減税を行うということだが、それでは釣り合わない。単純に100円のものが200円になる。物が2倍の金額に跳ね上がるということなのだから。


 政府は消費税増税前の消費を防ぐべく、発表後すぐに実行するとのことだ。

国民は急いでコンビニ・スーパーなどに駆け寄ったが、そこには「閉店」の2文字があった。どうやら、ほんとに「すぐ」だったようだ。


 政府の政策の発表。いや、実行の翌朝。社会はいつもとは違う雰囲気が漂っていた。

いつもなら行列のできるパン屋も、かなり人が少ないように見える。自動販売機の前など、誰も居ない。そりゃ値段が2倍になっているのだから、当たり前か。


 会社に着いた。いつもより人が少ないようだ。社内では、消費税増税の話題で持ち切りだ。この会社は、かなり大きな中小企業だ。矛盾しているがこうとしかいえない。給料は新卒で30万。凄すぎる会社だと思う。だが、物の値段が2倍なので、実質15万ということだ。15万で暮らしていけるだろうか。


 昼休憩。スマホを見ていると、テレビではちょうど消費税100%増税のことを取り上げていた。まあずっとこのことを取り上げているだろうから、「ちょうど」とは言わないかもしれないが。

 ある芸人が、「こんな政策、俺でもしませんよ!この国は大丈夫なんですか?」と、切り込んだ。「いやー、これはダメでしょうね。あまりにも実行が早いものですから、消費が格段に落ち込むことはないでしょうが、経済に大打撃を与えることに違いはないでしょう。」それに対し、ケチを売りにしている別の芸人が「俺なんか水買うのやめて、水溜まりの水飲みましたよ。」と、笑いを誘った。


 夕方。あの政策の発表、いや実行からちょうど24時間が経つころ。政府が新たな政策を発表した。多くの国民が、減税だな。と思い、安心していた。そんな中出された政策。

 それは、、、「消費税0%政策」だった。

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