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ラプラスの転生冒険者  作者: 平菊鈴士
33/37

間章 盗賊団討伐

 とある道にて。

「なぁヴェロキ。その『ゲイ・ボルグ』以外にとんでも無ぇ武器とか作ってんのか?」

 シロントはヴェロキの武器に興味を持ったらしく、こうして武器の話を時々していた。

「勿論あるが、どんな武器見たいんだ?」

「そうだな………軍隊相手に出来そうなやつだな!!」

「はぁ!?ちょっとシロント、流石にそれは………。」

「ヴェロキもそれは無理じゃ………。」


「あるぞ?」

「「あるの!?」」


 倒木に三人は腰掛け、その前でヴェロキは新たな武器を取り出した。

 それは、一振の剣だった。

「ヴェロキ、それが新しい武器なの?」

「あぁ、これは『フラガラッハ』。これも特殊能力を持つ武器だ。」

 そうは言うものの、ヴェロキは抜刀しない。

「おいヴェロキ、抜かないのか?」

「必要無いからな。」

「「「?」」」

「狙いは………あそこにするか。人はいないって聞いたからな。」


 ファントム・ナイト一行の位置から数キロ離れた廃城。

「ガハハハッ!!」

「オラ、飲め飲め!!」

 品の無い男が数十人、酒を浴びる様に飲んでいた。

「いやぁ頭領!女は手に入りませんでしたが、良い酒は山でしたな!!」

「そうだろう!何せ俺が探し当てた、警護の薄い村だったからよ!!」

「よっ、流石頭領!!」

「ガハハハ、もっと飲めっ!!」

 歓声が湧き上がり、酒を飲む。察しての通り、この者達は盗賊だ。

 周辺の村で強奪した酒樽をガバガバと飲む。


 と、その時。

 いきなり壁に穴が空き、頭領の目の前に何かが突き刺さった。

 それは、刀身が光り輝く一振の剣。

「んあ?何だこ………」

 光が急激に強まり、辺りを光が包み込んだかと思うと………、


 猛烈な爆発が発生し、廃城はあっという間に瓦礫の山と化した………。


「これは所有者が対象物を認識し、斬ろうと思うと勝手に鞘から抜け出して、対象を攻撃する武器だ。」

「「「………。」」」

 腕組みしながら解説するヴェロキ。その近くで三人は、口を開けたまま硬直していた。

「『ゲイ・ボルグ』との違いは、対象を任意に指定出来ると言う点だ。だからあの廃城も、瓦礫に出来たって訳だ。」

「………嘘。」


 後日。

「こちら、報酬の金貨十枚です!」

「「「「………は?」」」」

 日本円にして約百万円。それが何故、ギルシャナ王国の役所にて支払われているのか。

 旅途中の宿屋にて、彼等はでギルシャナ国王に呼び出され、馬車に揺られながら役所に着いた。

「先日、廃城を破壊されましたよね?」

「えっ………まずかったですか?」

 役員は溜息混じりに話した。

「貴方がたの事は、近隣の住民からの報告で知りました。廃城とは言え、建築物を破壊した事はよろしくは無かったのですが、あそこは元々取り壊す予定でしたし、問題は無いかと。」

「………報酬と何の関係があるのですか?」

「あの廃城、実はここらでも危険視されている盗賊団『狼の牙(ウルフファング)』の根城だったのです。国としても対処しなければならない事案だったのですが、その為の予算がこちらです。」

「えっと、つまり………国が討伐する筈の盗賊団を、知らない間に私達が全滅させたから、使われる予算を報酬として回って来たって事ですか?」

「その通りです、ありがとうございます!!」

「「「「………。」」」」


 ………武器紹介がいつの間にか、盗賊団を討伐していた。

「………こんな事って、あるんだな。」

「いや、普通………無いよね?」

「あぁ、………有り得んだろうな。」

「そうだよね………。」

 リヴァイアサン討伐でも、もう少し苦労していた。それがここまで呆気無いと、流石のファントム・ナイトも対応に困ってしまう。


「………盗賊、弱くね?」

「「「うん………。」」」


 聞いていた役員達は呆然とした。

((((いや、アンタら強すぎるんだよ!!!!))))

 この日、役員達の心の声が揃って木霊していたと言う………。

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