表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラプラスの転生冒険者  作者: 平菊鈴士
30/37

フェンリルのカルノ

「………。」

「で、実力の程はどうだ?」

 絶句するフェンリルにヴェロキは問うと、細く、小さく溜め息を吐いた。そして、

「………汝と戦う事は、避けた方が良いのかも知れぬ。」

 フェンリルはヴェロキに向き直った。

「話を理解してくれて助かる。クロノ、あとは良いか?」

「う、うん!分かった!」

 小走りでヴェロキの横に向かうクロノ。それを見届けたヴェロキはゲイ・ボルグに手を伸ばし、一言。


「戻れ。」


 その言葉に反応したゲイ・ボルグは、一人でにヴェロキの手に戻って来た。

 到底槍とは思えない魔道具の動きに、シロント達は話す事も忘れていた。


「ほう、人族のくせに人族の国と対立か。」

「だから、貴方に対立するつもりはありません。」

 クロノの懸命な説明を聞き、フェンリルは何かを考える様に目を閉じた。数秒後、

「ならば、我も真実を話すとしよう。………汝等を敵ではないとして。」

 フェンリルは決意を目に表し、ヴェロキ達に話を始めた。


「我が名、『カルノ』と言う。敵意を表した事に、謝罪しよう。」

 カルノは頭を下げた事に、ミロク達竜族姉弟が驚いていた。

「嘘だろ!?」

「フェンリルが頭を下げるなんて!?」

 ティタノは何故二人が驚いているのか分からず、ファントム・ナイトの知恵者二人に問う。

「なんで、謝罪するだけでこんなに驚いているの?」

「『幻獣』って言う種族はね、魔物が知恵を持った種族なの。つまり、理性が生まれている種族ってこと。それに伴って、プライドも兼ね備えているのよ。」

「特に『フェンリル』は、誇り高い幻獣として知られている。そんな種族が謝罪をするなんて、考えられないことなんだ。」

「成る程………。」

 その解説も聞いていたカルノは、頭を上げて話を続けた。

「我が警戒している訳は、守るべきものがあるからだ。その為ならば、(こうべ)を垂れる事もいとむまい。秘密にするより、打ち明けた方が良いのだろう。来るがいい。」

 カルノは背を向け、茂みの中へ歩いて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ