表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラプラスの転生冒険者  作者: 平菊鈴士
20/37

竜の一族 5

「成る程。………ドロース王国滅亡には、とあるパーティーが関与していたとは聞いていたが、お前達だったのか。」

 約六十歳程の外見をした男性が、クッションの効いた高価そうな椅子に座っていた。

 人族の外見となっているが、彼こそこのディプロ城の城主にして、ミロクェルーンの実父・『アグニムーン』。

 山羊鬚を撫でながら、数段下に跪くファントム・ナイトに目を向ける。

 彼等は今、城主に謁見の間にいる。

 竜族の(おさ)である為か、威圧はミロクェルーンと桁違いだった。ティタノは最早、身動き一つ出来なかった。

「………ふむ。」

 じっと四人を見ていたアグニムーン。何かしら合点がいったのか、軽く頷いてから二度手を叩いた。

 部屋の脇から、執事らしき知的な眼鏡を掛けている男性が近づく。頭に山羊角を生やしているところから察するに、悪魔族だろうか。

「竜王様、ご用でごさいますか?」

「『ベリアロト』、この者達を歓迎しよう。食事の用意をする様に。」

「畏まりました。」

 (うやうや)しく頭を下げ、そのまま謁見の間を出ていった。

「人族は本来、歓迎などするつもりは無い。しかしお前達は、(かたき)であるドロース王国に刃を向け、滅亡に追い込ませた。その功を讃え、私からの礼として食事にしよう。」

「あ、「「「ありがとうございます。」」」」

 若干一名、声を震わせてしまったが、無事に謁見が終了した。


「ドロース王国滅亡に貢献した、この英雄達に祝福を願い!」

「「「「「「乾杯!!!」」」」」」

 ワイングラスを高々と上げ、竜族達はワインを飲み干す。それにおずおずと合わせるのが、今回の歓迎者・ファントム・ナイトの四人。恐縮してしまい、音頭にも声を出す事が出来なかった。


「………何か、スゲェ。」

「私、此処でホントに食事して良いのかな………?」

 隣り合って話す、シロントとティタノ。顔を動かす事も出来ずに、ワイングラスを傾けた。


「………本当に良いのかな?」

「………畏れ多いな。」

 シロント達と反対に隣り合って座る、クロノとヴェロキ。シロント達と比べれば肝が据わっている二人も、この雰囲気には馴染めていなかった。


 賑やかに進む食事中、終始この二組が考えている事は、一つだった。

 ((((居心地悪いから、早く終わって下さい!!!!))))

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ