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ラプラスの転生冒険者  作者: 平菊鈴士
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実は無敗


 この世界は、たった一つだけ能力を、生まれつき持つ事が出来る。その能力次第で、この世界の順列と生き続けられる確率が決まってしまう。そんな、弱肉強食の世界である。


 この世界の成人年齢は十八歳。成人となったら、自分で職業を決めなければならない。しかし、大概は冒険者となる。何故なら、この世界の脅威である魔物が存在するから。そして、生まれ持った能力がフルに活躍出来る唯一の場でもある職業だからだ。


 ヴェロキ=グラムは、能力だけで見れば非戦力能力者であり、弱肉強食の世界では弱い部類に入る。

 しかし、何故か彼に一矢報いた者は誰一人としていなかった。剣での攻撃は勿論、殴る蹴るの徒手空拳も、弓矢や槍、この世界に存在する魔法ですら、攻撃と言う攻撃は全て、彼に当てる事も出来なかった。


 彼は、全ての力学的状態と力を瞬時に知り、解析が出来る能力を得ていた。それは、所謂「ラプラスの悪魔」と言われる概念である。

 つまり彼は、その瞬間の少し先の未来を「予知」出来る。

 また、彼にはもう一つの能力『創造』があった。これは、自身の頭の中で的確な構造が出来ていれば、その構造物を瞬時に具現化させる事の出来る能力である。

 要するに、創造させたい物の構造さえはっきりとイメージ出来ていれば、瞬時に造る事が出来るのである。

 そして彼は、もう一つアドバンテージがあった。それは、誰にも話せない事である。

 彼は、魔法が無い現実世界からの「転生者」なのだ。

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