~少年期 stand by me 前編 ~
例の事件から数日。
俺と姉ちゃんは、出島村立美並小学校入学。
やはり内向的な俺は輪に加われなかった。
通学班でも一番後ろを歩ってたし、みんな髪は短髪なのに俺だけ長髪で、クラスでも浮きまくってた。
そんな事、大人んなった今でも変わんねぇけど。
しかし、やっぱり家から学校までの通学は、果てしなく遠く、子供の足にはキツかったが、徐々に順応してく。
学校では好奇の目で見られ、転校生とゆう事でからかわれた。当時の田舎に転校した事ある人ならわかると思うが、とにかく排他的土地柄からなのか98%の確率でイジメのターゲットにされる。特に男は。
元々が小柄で骨細体型な上、女子のようなオカッパチックな長髪。おまけに内気とくればイジメられ要素の塊である。
俺もイジメられていたのかもしれない。しかし子供の頃からボーっとし、マイペースな俺は気づかなかっただけかも。
なかなか友達が出来なかったりしても全然寂しくなんかなかった。
だって俺には家族がいたから。
今のガキは世にスネ、何でも人のせい。
親、学校、友達、社会。
全て人が悪い。
挙げ句、自傷行為をし、『可哀想な自分アピール』を展開する。
・・・・・・。
あんま甘えんな。
かつては俺もそんな若者だったかもしれない。
しかし・・・・・・
知恵と工夫で乗りきって、自分の殻を破って自身を変えなきゃ何も変わらない。
甘えてワガママを言える親がいて、学校があって、友達がいて、社会がある。スゴく贅沢な悩みで、世の中この全てがなく、食う事すらままならず、餓死してしまう人間だって今の現代日本にも沢山いるのだ。
まずは日々生きてる事に感謝だろ?
何処かで自分が変わらなきゃ、一生負け犬だ。
そんなヤツらがネット社会の現代で、SNSやインターネット生放送でエラソーに持論を展開しても説得力に欠け、アホの極みである。
本当の空腹を味わった事があるのかい?
本当の貧乏を味わった事があるのかい?
本当の暴力を味わった事があるのかい?
死の直前まで追い詰められた事があるのかい?
・・・・・・・・。
話が脱線したので戻そう。
そんなこんなで俺は小学校に通っていた。
小学校一年生の休み時間。
クラスのみんなでサッカーをやってた。
勿論ルールなど分からず、ただ玉を蹴ってゴールに入れればいいとの簡単ルールだ。
小学生のサッカーなどそんなモンだろう。
しかし、
俺にボールが回って来て、キャプテン翼バリのドリブルを駆使してやろうと思ったその時!
ドカン!
と、俺は突飛ばされた。
俺を突飛ばしたのは・・・・・・
クラスの番長的な存在の浩二である!
これは俺も納得がいかなかったので断固抗議した!
しかし浩二は、
「もういいよ!オメェなんか仲間入れてやんねぇから」
・・・・・・。
俺の中の癇癪玉が爆発する!
すかさず俺は浩二の腹に助走つきのケリを3発お見舞いした!
「ぐわぁ、クソがぁ!殺してやるぅぅう」
と浩二は叫びながら俺の長髪を掴み、膝ゲリをやはり3発くれてきた!
鼻血が飛び散る!そして浩二は、
「3発は3発だかんな!」
との持論を展開した!
やはり許せない!
俺は浩二の胸ぐらを掴み、握りしめた拳を鼻に2発叩きつけた!
浩二も鼻血を吹き出す!
あとはお互い馬乗りになったり、引き摺ったりの子供の喧嘩だ!
クラスのみんなは怖くて震えてる。
校舎の2階から、この状況を発見した姉ちゃんと浩二の兄貴が、すかさず飛んできて俺と浩二を止める!
そこで先公も出て来て喧嘩終了。
そのあとは職員室で「仲良くしなさい」的な事を言われ教室に帰された。
教室までの廊下で浩二は、
「お前、オカマみてぇな頭してんのに強ぇな」
と賛美してきたが一言余計だ。
「オカマじゃねぇよ。また泣かすゾ」
と返す俺。
そして仲良くなった。
出島に越して来て、初めて出来た友達だ。
今じゃ親も出て来て大問題に発展するほどの、流血沙汰の喧嘩も当時は日常茶飯事。
そんな事より、俺は浩二とゆう友達が出来た事に心底嬉しかったんだ。
コイツとはずっと長い付き合いになる。
次回は浩二との友情ヒストリー!
二個の癇癪玉が爆発する!