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期待ハズレの物語  作者: 梅屋卓美
10/12

蜘蛛の痕跡と絆

俺はインターネット配信てモンをやってる。


今年越えたら10年だ。


思い起こせば様々な事があり、沢山の人達と出会っては別れを繰り返した。


勿論、男女問わずだ。


良いこともあれば悪いこと。

でも全部ひっくるめ思い出だ。


俺が配信始めたのは、地元を追われ、見知らぬ土地で途方に暮れた。


孤独感や虚無感。


配信を開ければ誰かは来てくれるし、楽しかった。


俺は外見上、沢山アンチもいたし、敵もいた。


いい年コイて喧嘩もした。


ハッキリ言って無くしたモンのほうが多い。


今日だって無くした。


何年も俺を応援してくれたリスナーさん。


性別不明、年齢不詳、勿論顔もわからない。


でも俺の短所や長所を的確に把握し、アドバイスをくれた。


自分でもわからない部分をその人は引き出してくれた。


この自伝的な駄文エッセイだってその人のアイデアだ。


ダメな部分はダメ。いい部分は誉めてくれた。


凄く頭のいい方だったんだろうな。



そんで俺のギターが好きだってさ。


困難な俺のコントロールも上手かった。




まだ何も恩返し出来てなかったのに・・・・



でもホント感謝してんだ。



最後にくれた言葉が『自分が持ってる多才な面をもっと生かしてください』。



・・・・



ありがとう位言わせてよ。




心に空洞が出来たみたいだ。



昨日、先輩の家にお邪魔し、数時間馬鹿話に花を咲かせ、爆笑し、帰り際に風が吹いた。



あの生暖かい『霞ヶ浦の風』だ。



スゲェ懐かしい。



先輩が、



「生暖かい風だな」


と、ポソリと呟いた。



俺は何故かそん時『潮時』かな?と思った。



色々な事に。



様々な事が走馬灯のように巡った。



帰りの車ではほとんど喋らなかったと思う。


街灯のない田舎道をFさんの運転で家路についた。




凄く複雑だ。



今でもな。



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