新一年生
亜莉亜、七歳です。
ここでも奮闘しなければならないのか……。なぜこんなことになったのだろう。意味が分からない。
私と夕汰は小学校に入学し、新一年生となった。今は小学生生活にも慣れ、8月となっていた。私と夕汰は七歳になった。
毎日が幸せな日常だった。幸せな日常だったのに……。
事の発端は阿季君だった。
「亜莉亜、夕汰ー!」
振り返ると阿季君がこちらに向かって手を振っていた。私達は阿季君の方へ向かった。
「阿季君……どうしたの?」
夕汰が阿季君に聞くと阿季君はニヤッと笑って言った。だけど私はこの時、阿季君の含みのある黒い笑みには気づかなかった。
「なあ、二人とも、野球しようぜ。野球。」
「「野球!?」」
私と夕汰の声は見事に重なった。
「おう!」
私達はグランドに向かった。
「亜莉亜はバッターな。夕汰守備、俺は投手!」
……なぜそこだけ英語なのよ。
私は内心突っ込みを入れながら阿季君の話を聞いていた。
「よし、じゃあ始めるぞー。」
阿季君の合図に野球は始まった。
「お前さあ、真面目にやってる?」
「や、やってるよ!」
阿季君の言葉に私は反論した。
「じゃあ何でそんなにあたんねぇんだよ。……そうだ! 校舎のあそこにある窓を割る勢いで打て!!」
阿季君が言う。私は体内に魔力を張り巡らすイメージをした。
……あそこの窓を割るあそこの窓を割るあそこの窓を割る……
そして阿季君の投げたボールを打つ。
カキーン!!
いい音がした。そしてスローモーションのようにゆっくりと校舎の方へ吸い込まれる。
結果、念じた場所にボールがあたたった。
……つまり、窓を割ってしまった。
一同唖然とする。その後、どうなったかは言うまでもない。
そしてこれからの五年半、私は夕汰と阿季君と一緒に奮闘することになる。
事務報告
新しいお話を書こうと思っているのですが、いまりという名前じゃなくて違う名前で書きます。
星月夕日という名前で書こうと思っています。
まだ書いていませんが、「Dragon Crystal ~探し出せ王国の水晶~」というタイトルで書こうと思っています。
書いたら、異世界少女か、アイリスの花の方でお知らせします。