デートの約束
やっと荷物の整理が終わった。少しというかかなり疲れた。色々必要なものを出して整頓して、こっちにいつでも来れるように少しずつ必要だなと思ったものは持ってきた。
そして私は家用のドレスに着替える。外出用は派手やかで重たい。1人で着替えるとかここでは非日常だが、慣れてい私はなんとも思わなく1人でスっと着替えた。
丁度着替え終わった頃、コンコン、と部屋をノックされた。返事をしてドアを開けるとシュン様が立っていた。
「シュン様、どうかしたの?」
「これからご飯の時間だって。下へ行こう」
これからご飯らしい。時計を見るとたしかにご飯の時間だ。私はシュン様のエスコートで階段を降りる。食卓へ着き、椅子に座る。
給仕が私たちの目の前に料理を置く。美味しそう。久しぶりのアルカティアの料理。早速お祈りをしてナイフとフォークを手に取る。パンとスープにサラダ、美味しそうなお肉。食後はりんごのケーキと紅茶らしい。私はそこまで食べれる訳では無いが、ご飯が進む。
「アリア、美味しい?」
「えぇ、久しぶりのアルカティアの料理は最高だわ」
ニコニコしながら言うと、リグラーとシュン様は顔をにっこりした。私もつられてニッコリする。もぐもぐとひたすら料理を楽しむ私。それを2人はニコニコと笑ってみている。なんだか少しというかとても食べずらい。
「アリア、明日って用事とかってある?」
「特に何も無いわ」
「そしたら久しぶりにデートでもしないかい?」
「えぇ!? 行きたい!!」
思わず即座に反応してしまう私。そんな私をみてシュン様は笑顔になる。あぁ、私シュン様の笑顔好きだなぁ。私は笑ったシュン様を見て思わずニコニコと笑う。大好きな人がニコニコ笑っているのは見ていて気分がいいし嬉しい。
私は食事を終えて、自室に戻る。明日何を着ていこう。シュン様と久しぶりのデートだから少しオシャレをしていこう。意外と大人っぽい服とか良いかも? 黒い服に赤のバラが胸元を飾る。裾と腰あたりにもバラが散りばめられていて大人っぽいデザイン。髪にはバラのリボンにしよう。
まだ明日になっていないのに私はわくわくして明日の服を選ぶ。お化粧も少し大人めでいってみようかな。シュン様も歳をとって大人の雰囲気になってきてる。私もシュン様の隣にいてもおかしくないような女性にならないと。シュン様にお似合いな女性になりたい。
早く明日にならないかな。楽しみにしすぎて今日寝れるかな。明日の準備が終えた私は入浴の準備した。




