プロローグ
プロローグの日本語がおかしいかもしれませんが、ぜひ読んでくれたら嬉しいです。
初投稿なので文章がつたないかもしれません。
「シュン様ー!」
シンドローム王国の何処かの街から聞こえる鈴のような可愛らしい声。ここは王都。王都は沢山の人々で賑わっていた。
誰もが一度は振り向くような容姿。薄茶色の髪の毛に緑色の瞳。それが彼女の魅力をより一層引き立たせた。睫毛は一つ一つがカールされていて可愛らしい。薔薇色の頬。桜色の唇。全てが彼女の可愛さをより引き出していた。
少女は目の前にいる少年に向かって走っていく。その声に反応して少年は振り向いた。
「アスカ様……お、お待ち下さい!」
彼女の護衛騎士である少年は慌てて少女について行く。
「アスカ、リグラーを置いてきたら駄目じゃないか。」
「だって……シュン様がいたから、思わず走ってしまったわ。」
彼女の名前はアスカノーラ・ミアリー・リトリーチェ。この国の侯爵令嬢だ。彼女の傍らにいるのは護衛騎士のリグラー・アルト。伯爵令息ながらアスカに仕えている少年だ。そしてアスカを見て微笑んでいるのはアスカのフィアンセであるシュン・アラルド・ハーザンド・リカイル。彼は公爵令息だ。
「アスカ様、何回言えば分かるのですか!? そうやっていつもいつもシュン様を見掛ける度に走られては困ります。護衛の意味がありません。」
リグラーが琥珀色の瞳で真っ直ぐ、アスカを見つめて言う。
「ご、ごめんなさい……。」
アスカは思わず、首をすぼめて謝った。
「二人とも、そろそろ止めないか。リグラーも。もう良いだろ? アスカだって反省しているさ。」
「……分かりました。」
シュン様がアスカの頭を撫でながら言う。リグラーはまだ納得が出来ていない、という表情だったが、そこは護衛騎士。大人しく引き下がる。
「それよりアスカ。何故ここに?」
「私、お父様の誕生日プレゼントを買いに来たのよ! お母様にお願いして王都に出てきたの。シュン様は何故ここに?」
「俺は……まぁ、色々と。」
誰から見ても幸せだった。このとき、アスカは本当に幸せだった。
………まさか、これからあんなことになるなんて誰も思わなかった。
ここまでくるのに亜莉亜と同じように奮闘してました。もし、誤字などがあれば教えてくれると嬉しいです。