なんとなく童話?3
ある国に1人の王女が居た。王女を四字熟語で表すとするなら容姿端麗、朱唇皓歯、傾国美人などが挙げられる。
そんな王女はどうしようもないほどマッチョが大好き。いわゆる筋肉フェチであった。
例え婚約していてもその男より筋肉が素晴らしい男を見つけるとすぐさま婚約を解消。そしてその男と婚約を結ぶ。
そんなことを繰り返していたが、遂に飽きてしまう。王女は気づいたのだ。さほど彼らの筋肉は違いがないことに。
それに気づいた王女はすぐさま王城を出て更なるマッチョを探す旅に出た。
王女はすぐ後悔することになる。王城を出たことに。
王城を出てしばらく市街地を歩いていると、とある商人に話しかけられる。
実はこの商人は人攫いで王女は言葉巧みに騙され攫われてしまう。そんな王女を救ったのは中性的な男だった。
自身を救った中性的な男に惚れた王女は男が住む田舎へ一緒に行き、めでたく結婚しましたとさ。
おしまい。
尚王女は男結婚した後、大のマッチョ嫌いになり彼らを見ると「日常生活を送る必要の中でマッチョなんて必要ない!」と言ったそうな。
それが真実かどうかは誰も知らない。