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天の川

作者: 岩崎めぐ

医者から止められてるお酒を4杯飲んで帰ってきた 催眠薬と相性が悪いらしい 部屋に入って冷房と扇風機をつけた 気持ちいい 眠くなる 敷きっぱなしの布団に横たわる うとうとし始める またもや何かがわたしの側にやってくる わたしは霊感があるわけではないが寝入るとき気配を感じるときがたまにある でも多少怖くても大丈夫 愛犬が涼しさを求めてやってきたのでわたしの脇腹にぺったりくっついて眠っている 何者かが覗きこんでいる気配を感じつつも愛犬は守り神 わたしはただ眠いだけ 気配を感じてもそれは夢 気にしない気にしないと寝に入る 実際はもう寝てるのだ

わたしは足を襖側に枕は出窓側に寝ているのだが襖側から気配を感じていた 何かが流れている その流れは水色 だがわたしの顔の脇を通るときは無数の人の顔

出窓に流れて星空の方に去っていく 永遠流れは続くのだが 子供の顔が多かった そうかそうか浮かばれないものたちがとうとう星に帰って行くのか 今日は七夕 天の川みたいだなぁ わたしはのんきに見守っていた

だが夢の中でわたしがベランダに立つと なぜかその流れに吸い込まれそうになる 必死になってその辺のロープを体にくくりつけ手すりにからめる すると手すりがもげそうになる わたしはロープを体からはがし部屋に入り 雨戸を閉め引き戸を閉めて わたしはまだ死にたくないわい 自殺志願者でもないわいと叫ぶ すると 今度は天井からロープが垂れてきて わたしの体にまとわりつく

しつこい奴だ わたしはその辺にある物をくくりつけ手を離す くくりつけられたロープはわたしだと思い天井に消える しかしまたロープは執拗に降りてくる

てんぱるわたしはボールペンをくくりつけたり扇風機をくくりつけたり なぜか一匹しかいないはずのヨークシャテリアが二匹いるのであわてたわたしは愛犬とは顔立ちの違う犬をくくりつけ天井に送る これで満足だろうと思ったらまたロープが

わたしはこれは持っていかれないだろう しかし持っていかれるものなら持っていってみろと言わんばかりにドアノブをくくりつけた

しかし救い主現る 友達のラインの通知音で目が覚めた


これを書き終わるまでビビリのわたしは守り神愛犬におやつを与え続けたとさ おわり

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