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第二話:藩王様の初出撃③


 あっさりとタロスは全滅。そして残されたダークドワーフは――


GM:こちらのターンだけど、ジャガーノート三体が瞬殺されたのを見たダークドワーフは――

サージュ:もしかして、また逃げるのでしょうか?

GM:いや、土下座して降伏します。「参った!敵対したのはワシの本意ではないのじゃ。この通り降伏する」

ナザル:まあ、この状況なら仕方ないのかもしれんが(苦笑)

レアン:下手にあがかれるよりは、こちらとしてはありがたいがな。ところで、ダークドワーフは男か?

GM:男だよ。立派な髭を蓄えたおっさんです。

セレスト:それはどうでもいいですけれど、あなたもバルバロスならば、ただで降伏が許されるとは思ってはいないでしょう?

GM/ダークドワーフ:「許してくれたら、戦利品が自動的に大きな宝石(4000ガメル)になるぞい」

セレスト:許しましょう(即答)

サージュ:お嬢様、欲望に忠実すぎませんか(笑)

リュミエ:もう少ししっかりと猫被った方がいいんじゃないかな(笑)

セレスト:……(厳かな感じで)降伏の意思を示した相手を倒しても勝利の価値を損なうのみ、ダルクレムの名の下にあなたの降伏を認めましょう。

サージュ:悪くないと思います。ちょっと遅かったですが(苦笑)

レアン:妹が許すのならばそれで良し。というわけで、知っていることを速やかに話すがいい。

ナザル:待て、レアン殿。GM、周囲の様子はどうなっている?支援ダメージ扱いの敵がそれなりにいるのだろう?

GM:(なんだかんだで似た者兄妹だなー)もともと君たちの側が優勢だったうえに、ジャガーノートたちが瞬殺されたのを見て、敵の妖魔たちは大半が撤退するか降伏したよ。タロスだけは最後まで戦ったけど、全部倒されました。この場は君たちが制圧したね。

リュミエ:なら大丈夫だね。それで、本意じゃないってどういうことなの?

GM/ダークドワーフ:「ワシはタロスを買った客に〈炎の筐体〉の使い方やメンテナンス方法を教えるために派遣されておったんじゃ。それなのに、いきなり戦になるからお前も戦えと命令されてのう。逆らいようもなく、仕方なく従っておったんじゃ」

セレスト:それが本当だとしても、敵にタロスを供与していたということではないですか。それは紛れもなく敵対行動ですわ。

GM/ダークドワーフ:「タロスを売ったのはワシの雇い主じゃし、それもあくまでビジネス。ワシは中立なんじゃ!」

レアン:バルバロスに中立などない。助かりたければ、これから頑張って我らに協力するのだな。働きしだいでは許してやろう。まずは、タロスを売った相手について話してもらおうか。

GM:宝石差し出したのにー、という表情を浮かべながらしぶしぶ話すよ。「客はサキュバスじゃ。名も含めて詳しいことはワシは知らん。ホントじゃぞ?」

セレスト:フォモールでもドラゴニトでもなくサキュバスですか。唐突に出てきましたわね。

ナザル:そいつが第三勢力なのかどうかは別だがな。お前は、フォモールやドラゴニトには会ってないのか?

GM/ダークドワーフ:「そういえば、サキュバスと一緒にドラゴニトがいたな。じゃが、タロスたちの主はあくまでサキュバスの方じゃぞ。フォモールというのはこの町の主のことか?ワシは会っとらんが、サキュバスが単身乗り込んで捕らえたらしいのう」

レアン:ほう、ジルバのやつはサキュバスにやられたのか。念のため真偽判定をしてもいいか?

GM:いいよー。


 真偽判定の結果、嘘はついていなさそうだとわかる。ついでにサキュバスの魔物知識判定も行ったのだが――


サージュ:(ころころ)う、1ゾロ振ってしまいました。どなたか6ゾロではないですか?

リュミエ:(ころころ)あ、6ゾロ振った。オレはセージないから弱点抜けないけど。

サージュ:弱点を抜くなら、[月の舞]で振りなおすか【インスピレーション】で自動成功にするかですけど……

セレスト:リュミエが成功しているのなら、弱点のためだけに使うのはもったいないですわね。今回は出てこないとか、サキュバスはサキュバスでもネームドサキュバスで実際に会ったら判定やり直し、ということもあり得ますし。

サージュ:それは酷いですね(苦笑)では、温存しておきますね。

ナザル:しかし、サキュバス一人にやられたとは。確かに[淫夢]は凶悪だが、【フレンジィ】を使えるものがそばにいなかったのか?先制値はドゥイフォモールの方が上だしな。

レアン:まあ、魔法で変装なりされて不意を突かれたのだろうな。反乱を起こしたわけではなかったようだが、まったく弛んでいる!そうなると、ここにいる妖魔どもはドラゴニトの配下ということなのか?

セレスト:でも、先ほどはドラゴニトの配下ではなさそうだと言われましたわよ。あくまで装備からの類推では、ですけれど。

リュミエ:こいつの話だとサキュバスはドラゴニトの部下じゃないっぽいし、そっちの配下なのかもしれないよ。部下の方がタロスの主になるって、バルバロス的にはあり得ないでしょ。ドラゴニトがバカでタロスの正しい起動方法を教えられなかったのかもしれないけど。

サージュ:この町の妖魔が、トップが倒されたから寝返ったということも考えられますけど……町には慣れていない様子でしたね、そういえば。

リュミエ:てか、降伏した妖魔がいるんだから聞き出せばいいか。

GM:(この辺の情報は隠蔽してないからなー)妖魔たちにきくなら、サキュバスに集められたと答えるよ。この町の妖魔もゼロじゃないけど、少ししかいないね。

レアン:つまり、今ルーベンを占領しているのはサキュバスの軍ということだな。ドラゴニトが一緒にいるのが謎だが、ドレイク憎しで手を貸しているという可能性もあるか。

セレスト:GM、うちの領の周辺の有名なサキュバスに心当たりは?

GM:あるかどうかは見識判定の結果しだいだね。目標値は15。

サージュ:(ころころ)成功しています。

GM:少なくとも周辺にはサキュバスの藩王はいないし、サキュバスを従えている藩王もいないよ。もちろん周辺以外にならどちらもいるけど、個体を特定するには情報がなさすぎるね。

リュミエ:どこから来たのかは分からないと。

セレスト:そうですか。それで、そのサキュバスはどこにいるんですの?

GM/ダークドワーフ:「フォモールが使っとった屋敷を占拠して本陣を置いているんじゃ。いるとすればそこではないかのう」と答えるよ。屋敷の場所は町の地図にも載ってるからわかるね。

ナザル:敵はサキュバスやドラゴニト以外に、どんなやつがいる?主だった奴だけで構わん。

GM:それに関しては知らないと答えるね。タロスはジャガーノートが最高戦力らしいけど。

レアン:流石にドレッドノートは厳しいからな。単体なら何とかなるかもしれんが(苦笑)……と、そういえばタロスは〈炎の筐体〉ごと持ってきたんだよな?今の主人をリセットして、別の主人に切り替えることはできないのか?

セレスト:それは名案ですわね、お兄様。戦力としてはなかなか魅力的ですわ。

GM/ダークドワーフ:「もちろん、かつてはできただろうが、現在ではその方法は失われておるんじゃ。一度起動して主人を設定してしまったら、もう変更することは出来ん。再び筐体で休眠状態にさせたり、殺して【リザレクション】をかけてもダメじゃった」

リュミエ:「PCに使わせるわけにはいかねー」ということか(笑)

GM:イエス(笑)いや、失伝してるのはホントだけどね。

レアン:残念だが、諦めるしかないか。再利用されないよう、倒したタロスはすべて集めさせて、念入りに破壊しておくぞ。

ナザル:おっと、忘れていたがジャガーノートから戦利品を取っておこう。〈ケアフルオートルーター〉ファストモード起動!出目6でも9でも取れるものは同じだからな。1分で完了だ。

セレスト:終わったら本陣へ急ぎましょう。時間がたてばたつほど、敵も戦力を集めるでしょうし。

サージュ:そういえば、戦闘が終わって妖魔たちの態度は変わりましたか?

GM:そうだなー、今の戦闘結果だと、リュミエに対しては態度が変わったかもしれない。

リュミエ:単純にダメージ量の問題なのか(笑)

セレスト:まあ、妖魔ですものね。でも、それではサージュへの態度が変わりそうにないですわ。

サージュ:私への態度はどうでもいいですし。

ナザル:思ったのだが、妖魔たちはサージュのことを人族だと認識できているのか?リュミエの場合は種族は分からなくとも、見た目で人族と判断するだろうが。

レアン:確かにそうだな。ゴーレムの一種とか思われているかもしれん。

GM:あー、そうかもね。妖魔たちはサージュ相手にはちょっとビビってるかも。

サージュ:それは逆に嫌かもしれません……

セレスト:妖魔相手に気にしてもしょうがないですよ、サージュ。侮られるよりは実害はないですしね。

サージュ:はい、お嬢様。今はそれどころじゃないですしね。急ぎましょうか。

セレスト:あ、そうですわ。〈魔香草〉使う時間も惜しいですし、ダークドワーフにMPを回復させましょう。

GM:むう、この状況じゃ断れないな……

リュミエ:しまったな、魔晶石割ったのが微妙にもったいない(笑)


 ダークドワーフを脅してMPを全回復したPCたち。まだ少しMPが残っていたので、武器と聖印を取り上げて電池として連れていくことに。鬼だ……


 ◇本陣攻略(トンネル無双)◇


GM:あ、移動中に日が暮れるよ。

サージュ:自分で光っておきます。

ナザル:せっかくだしランタンを使っておくか。ナイトバイザーは高いしな(笑)

GM:オーケー。途中、何度か小部隊と遭遇するけど、問題なく蹴散らすね。大きな被害もなく、本陣へとたどり着いたよ。フォモールが屋敷として使っていただけあって、いろいろと巨大な屋敷だ。頑丈な石壁で周囲を囲われていて、正門にはバリケードが築かれているよ。

リュミエ:また【トンネル】でぶち抜くぜ。

GM:(屋敷攻略が前半の山場だったのになー。【トンネル】無双で終わりそうだ……)正門は東側にあるけど、ぶち抜くのはどこの壁かな?君たちは北側の城壁から突入したから、一番近いのは北側だけど。

セレスト:なら北側でしょう。特に判断できる情報もありませんし。屋敷の見取り図までは地図には載ってないですわよね?

GM:流石に載ってないね。それじゃ、北側の壁まで移動したよ。特に目立った妨害はなかったね。

リュミエ:何もないと逆に不安になるなー。相手の対応が遅れてるだけならいいんだけど。とりあえず魔晶石割って【トンネル】(ころころ)発動。

ナザル:穴が開いたら、俺が先頭で突入するぞ。

GM:オーケー。壁の向こうはそれなりのスペースが空いていて、その向こうに巨大な屋敷が建っている。妖魔たちが慌てて駆けつけてくるけど、君たちの敵になるレベルの相手はいないみたいだね。

リュミエ:屋敷の壁は何製?

GM:……非常に残念ながら、石だよ。

サージュ:ホントに残念そうですね、GM(笑)

セレスト:外にいるのが雑魚ばかりなら、さっさと穴をあけて突入致しましょう。下手にちゃんとした入り口から入るより、罠の警戒もしなくて良さそうですし。

GM:(壁際に罠敷き詰めてるなんて、不自然すぎるもんなぁ)


 というか、内部の敵の配置も含めて、壁をぶち破って侵入された場合を想定していないのだ。後から思い返すと、内壁は木製とでもすればよかった。


GM:雑魚の相手はやらなくていいけど……(白紙の紙を差し出して)……この紙のこっちが屋敷の北側の壁として、どこに穴開ける?

レアン:むう、内部の情報がないからな……

セレスト:正門が東側なら屋敷の入り口も東側ですわよね?お約束として、反対の西側に重要な部屋はありそうですけれど。そういえば、この建物って何階建てですの?

GM:大きいけど一階建てだよ。フォモールの大きさを考えたら、それ以上は無理がある気がするし……って、さらっと答えちゃったけど、外からじゃ分かんないよ!

レアン:一応我が領のことだし、たまたま知っていたのだろう(笑)ここから西側に回り込むことは可能か?

GM:可能だよ。ぶっちゃけそちら側にも大した敵はいないし、西側のどこに穴を開けるのかな?

サージュ:窓から間取りを推測できないでしょうか?本陣として使っているのなら、たぶん一番大きな部屋だと思うんですけど。

GM:うーん、構造解析とは違うし、「スカウト+知力ボーナス」で目標値18かな。ただ判定に時間がかかるとは言っておくね。

ナザル:よほど捻くれた設計でない限り、ホールなどは真ん中にあると思うんだがな。

リュミエ:時間がかかるって、具体的にはどのくらい?10分だと厳しいけど。

GM:10分と言いたいけど、それだと構造解析と同じ時間かかるのかって気もするし、1分かな。

リュミエ:1分かー。周囲の敵はどんな感じ?

GM:どんどんやってくるよ。今も兵士たちが応戦してる。

セレスト:その状況で1分はかけられないですわね。真ん中に穴を開けてしまいましょう。

レアン:そうだな。中にいる連中にも伝わっているだろうし、不意打ち[淫夢]とか飛んで来たらシャレにならん。

リュミエ:それじゃやっちゃうね。魔晶石割って、本日三回目の【トンネル】(ころころ)発動。

ナザル:毎度のことだが、すぐに突入して周囲を確保するぞ。

GM:(まあそうなるか……)君たちが踏み込んだ先は大きなホールになっている。支援ダメージ扱いの妖魔たちを除くと、壁から5メートルの距離に、身長4メートル近い筋骨隆々の蛮族が二人、二人の間は2メートルで後ろへの遮蔽になってる。その後ろ5メートル開けて身長5メートルの巨人が一人、さらに5メートル後ろに身長3メートルくらいの蛮族が一人いる。そして穴から突入してきたので、君たちは同じ座標にいるものとするよ。とりあえず魔物知識判定してね。


 きっちり全員弱点を抜くサージュ。その横でリュミエが50点稼いでいた。


GM:手前からオーガバーサーカー、フロストジャイアント、オーガウィザードだね。ジャイアントとウィザードはかけらが6個ずつ入ってるよ。

レアン:全員前情報なしの敵だな。サキュバスたちは別の場所にいるのか?

ナザル:一番レベルが低いのに、一番後ろにいる上にかけらが入ってるウィザードが、この場の責任者くさいな。

サージュ:また劣勢になったら逃げるか降伏しそうですね。

セレスト:相手は待ち構えていた感じなのかしら?

GM:町に侵入してからそれなりに時間たってるから、城壁をぶち抜いて侵入したことは伝わってるよ。西側に回り込んだのを知ってれば予想はできるからね。そして、オーガウィザードが君たちに向かって言います。

レアン:ふん。まあ聞くぐらいはしてやるぞ。

GM/オーガウィザード:「畜生、【トンネル】とか汚い手を使いやがって!このままでは俺の命が……やれ、お前たち!ここで、返り討ちにするんだ!」

リュミエ:前半が何かGMの私怨っぽいんだけど(笑)やっぱりこいつがここのリーダーなのか。留守を任されてる感じなのかな。

セレスト:漂う小物臭がオーガウィザードらしいですわね。

GM:(酷い偏見だ)オーガウィザードの命令に従ってバーサーカーや周囲の妖魔たちは一斉に武器を構える。一方、フロストジャイアントは……(キャラシートを確認)……レアンとサージュにはわかるね、巨人語で「すまないな。お前たちに恨みはないが、一族ためだ」と言うよ。

サージュ:事情があって従わさせられていると。フロストジャイアントは比較的温厚な種族ですしね。

レアン:情報を引き出すなら奴か。巨人語で言う、「おい、貴様。この場で我に下るならば、一族も含めて悪いようにはせんぞ」

GM:フロストジャイアントはちょっと驚きつつも、「この状況でいきなり下れとは、随分な自信だな。だが、一度戦うと承知した以上、刃を交えもせずに寝返るなどできん」と言って武器を構えるよ。

レアン:まあ、そうでなくてはな。うっかり死んでくれるなよ?

セレスト:さっきのダークドワーフよりは好感が持てますわね。

リュミエ:ダークドワーフ散々な評価だね(苦笑)

GM:(いきなり土下座のせいなのか)では、弱点隠蔽判定といこう(ころころ)目標値は17だね。魔力しょぼいから低いな……


 これには全員成功。続いて先制判定は――


サージュ:【イニシアティブブースト】Aを使いますね。

ナザル:(ころころ)成功だ。

リュミエ:(ころころ)危ない、ギリギリ成功。指輪割るとこだった。

GM:今回の支援ダメージは、そちら側は外でも戦っているから「威力10+9」が一回、こちら側は「威力40+12」が一回だよ。もっと時間かけたり、正面から行ってれば、威力や回数が多かったんだけどなー。

リュミエ:威力40でも、うっかり回ると一撃で死にかねないんだけど……

レアン:あ、すっかり存在を忘れていたが、ストーンサーバントがいたな。敵の支援ダメージのデコイにはなるだろう?

セレスト:連れてきたダークドワーフもデコイにならないかしら?行動はしなくても構いませんわ。

GM:ストーンサーバントはいいけど、ダークドワーフはダメ。

セレスト:ちっ、役に立ちませんわね(ボソ)

リュミエ:もう何も言うまい(笑)

GM:(さんざんMP貢がせといて酷すぎる)今回はこっちもサイコロ振るね。行動をどうぞ。

リュミエ:この状況だと【ファイアストーム】撃ちたいなー。ウィザード以外は弱点だし。

セレスト:今度は【フレンジィ】使いましょうか。周囲の雑魚敵は、戦闘終了したら降伏か逃亡するようですし。戦いをやめられないという効果は、あくまで自分が降伏したり逃亡できないというだけで、敵対をやめた相手に対しては戦わずにいられますわよね?

GM:理性がなくなるわけじゃないしね。それは大丈夫だよ。

セレスト:ただ、強敵が増援として出てくる可能性もありますし、サージュは抵抗しておいてくださいね。

サージュ:わかりました、お嬢様。

セレスト:えーと、バーサーカー相手の乱戦エリアに巻き込まれたくないですし……GM、穴から出て後ろに下がれるかしら?

GM:出られるけど、それで支援ダメージの対象外になったりはしないからね。

セレスト:それは構いませんわ。1メートルだけ下がってから、【ヴォーパルウェポン】Aをナザル様に。クリスタルを使って【フレンジィ】(ころころ)発動しましたわ。達成値は16です。

サージュ:1ゾロ以外大丈夫ですね。(ころころ)大丈夫でした。

リュミエ:それじゃオレは3メートル下がって、[妖精の加護]起動、炎を選択。バーサーカーの間を起点に【ファイアストーム】。《鷹の目》あれば、ウィザードも行けたんだけどなー。魔晶石割って、やるぜ兄弟!(ころころ)ダメだった、17。戦闘中になると出目が悪くなる気がする(笑)

GM:(ころころ)全員抵抗してるね。

リュミエ:(ころころ)バーサーカーAに17、Bに18、フロストジャイアントの上半身に18、下半身に20。

GM:抵抗とは何だったのかってレベルのダメージだな……

ナザル:半減後の追加ダメージが酷いからな(笑)

リュミエ:でもやっぱり抵抗抜きたい(笑)《ファストアクション》で同じのいくよー(ころころ)よし、今度は22だ。

GM:(ころころ)バーサーカーは両方失敗、フロストジャイアントはどっちも抵抗した。

リュミエ:ここが見せ所だぜ、兄弟!(ころころ)Aに26、Bも26、上半身にピンゾロ……、下半身に19。やっぱり戦闘中は兄弟の調子が悪いぜ。最後に【バークメイル】Aをナザルに投げる。

GM:それでも、バーサーカー半減してるんだよなぁ。

サージュ:私も3メートル下がって、【怒濤の攻陣Ⅱ:烈火】と【ヴォーパルウェポン】Aをレアン様に。そして、前衛三人に【セイクリッド・ウェポン】です(ころころ)かかりました。

レアン:ふむ。ナザル殿、バーサーカーを両方とも倒せそうか?

ナザル:全部命中しても、ダメージの出目しだいだな。だが、転倒させたバーサーカーの攻撃などほぼ当たらんから、このラウンドは俺だけ前でも構わんぞ。

レアン:よし、ならば我もこのラウンドは支援に回ろう。1メートル下がり、前衛に3倍【ファイア・ウェポン】(ころころ)発動だ。そして、ストーンサーバントも下がらせる。

ナザル:これで投げの固定値が28だな。バーサーカーを一掃して見せよう。練技を全て使用、AとBの間を通るルートで接近。

GM:Aが前に出て移動妨害だね。

ナザル:では【パラライズミスト】Bで乱戦エリアを作り、ランタンを地面に捨ててから《撃爆投獣》だ!


 1セット目はきっちり決まって、Aは瀕死、Bもボロボロになったのだが……


ナザル:《ファストアクション》でもう一度だ(ころころ)ぐぅ、ピンゾロ……[月の舞]で振りなおすか?

セレスト:大丈夫じゃありませんの?フロストジャイアントが抜けてきても、私かお兄様で止められますし。

リュミエ:どう考えてもこの後があるしねー。まだ中間ポイント来てないし(笑)

GM:メタな判断は禁止だ(笑)

レアン:瀕死のAを支援ダメージで潰すぞ(ころころ)13点ダメージだ。

GM:それで倒れる。で、こちらのターンだね。うーむ、いっそバーサーカーが全滅してたら、[霜散らし]が使えたんだがなー。

ナザル:そういえば、そんなのがあったな。結果的に残って良かったか(笑)

GM:とりあえずウィザードが【ブリンク】してから【ライフ・デリバー】を使おう。対象はナザルとバーサーカーB。

サージュ:バーサーカーBのHPをナザル様にお届けですか。

GM:なんでやねん!逆だ逆!(ころころ)よし、達成値21。

ナザル:それはきついな(ころころ)だめだ、魔符破っても足りない。

GM/オーガウィザード:「ふははははは、この俺の深智の力を思い知れ!」(ころころ)ダメージピンゾロ!

一同:(爆笑)

セレスト:なかなかの芸人ですわね(笑)

サージュ:所詮はオーガですね。

GM:くそう……バーサーカーBは起き上がって《全力攻撃Ⅱ》を宣言。せめて《カウンター》使わせてやるぜ、ナザルに攻撃!(ころころ)19。

ナザル:そんなもの、ピンゾロじゃなきゃ当たらんぞ(ころころ)避けた。

GM:《カウンター》使わせられなかったか、ならフロストジャイアントはナザルをスルーして後ろを狙おう。

セレスト:では私が――

レアン:待て!流石にそれは認められんぞ、妹よ。

セレスト:……防護点は私の方が高いのですけれど。

リュミエ:まあ、ここはレアン様を立ててあげようよ、お嬢様。

レアン:うむ、我に任せておけ。バーサーカーが行動済みなら3メートル前に出て、ナザル殿の乱戦エリアと結合させてしまおう。さあ、来るがいい!

GM/フロストジャイアント:「貴公の力がどれほどのものか、見させてもらうぞ!」上半身は[氷の一撃]を宣言、上下ともレアンに攻撃する!(ころころ)21と25だ。

レアン:(ころころ)両方食らった。そして【ビートルスキン】使ってないことに気付いた(笑)

GM:(ころころ)ダメージは33点と22点!

レアン:合計37点食らったか。まあ、HPは余裕だが。

リュミエ:流石にタフだねー。

GM:これで乱戦エリアが結合して一つになったね。うーむ、うまく調整されたな。だが、まだ支援ダメージがあるぜ!(いっころ)対象はナザルか。(ころころ)惜しくも回らず、23点ダメージ。

ナザル:やはり痛いな。回ったらたまらんぞ。

セレスト:〈消魔の守護石〉くらいしか、対策ありませんものね。

ナザル:やはり、さっさと倒すのが一番の対策か。【パラライズミスト】Aを上半身に使って、《撃爆投獣》!フロストジャイアントをバーサーカーにぶつけてくれる(ころころ)28!

GM相変わらず、酷い命中力だな。6ゾロオンリー(ころころ)でない。

ナザル:(ころころ)まずバーサーカーに35点、上半身に40点、下半身に35点だな。

GM:ぐは、バーサーカーはぴったりHP0だ。フロストジャイアントの下敷きになって気絶した。

サージュ:すごい絵面ですね(笑)

ナザル:やったか。では上半身に《踏みつけ》(ころころ)22だな。

GM:それなら11でも避けられるぜ!(ころころ)当たったよ。

ナザル:(ころころ)ダメージは34点だ。今更だが、4メートルや5メートルの相手をぶん投げて、ランタンは無事だろうか……

レアン:いくら〈頑丈なランタン〉といえど、フロストジャイアントの下敷きになったら壊れそうだな(笑)

リュミエ:やめて!オレの名誉点が減っちゃう(笑)

GM:敵が明確に狙わない限りは大丈夫だよ。

リュミエ:明確に狙われたら壊れるのか……

ナザル:これからは、乱戦エリアにはなるべく捨てないようにするか(苦笑)

セレスト:上半身は残り17ですか、問題なく倒せますわね。【キャッツアイ】【ヴォーパルウェポン】Aをお兄様に。移動して乱戦に参加致します。そして……普通に攻撃しましょう(ころころ)23ですわ。

GM:6ゾロオンリーじゃないか(ころころ)うん、当たった。

セレスト:(ころころ)低いですわね。でも、弱点を足して32点ですわ。

GM:セレストの大鎌の一撃を受けて、フロストジャイアントの巨体が倒れる!(ころころ)気絶したよ。

レアン:生きているか。よくやったぞ、妹よ。

リュミエ:さてオレは……レアン様のために【ブリンク】剥がすかな。1ガメル投げる(ころころ)ここで6ゾロかーい!なんか、どうでもいいところばかりで6ゾロ振ってる気がする……

GM:リュミエが投げたガメル硬貨は、回避を許さない完璧な軌道を描き、【ブリンク】によって作り出された分身を貫いた!

リュミエ:イラっとする描写をありがとう(笑)

セレスト:まあ、ダイス目なんてそんなものですわ(笑)

レアン:お前の働きを無駄にはせんさ。オーガウィザードのところまで飛んでいき、【マッスルベアー】を使用、《魔力撃》を宣言。逃さん!(ころころ)32!……正直、ダメージでこの出目が欲しかったな(苦笑)

GM:恐ろしい数字だ(ころころ)6ゾロじゃないよ。

レアン:(ころころ)お、回った(ころころ)もろもろ足して55点ダメージ。カッコいいから買ったが、〈ライロックソード〉なかなか強いな。

セレスト:そんな理由で買ったんですの?やはり、26000ガメルのアクセサリーではないですか(苦笑)

GM:そのアクセサリーに、一撃で半分以上削られてるんだが……

リュミエ:6ゾロで【ブリンク】消したかいがあったよ(笑)

セレスト:それでは、レアン様とナザル様に【キュア・ハート】。魔晶石使っておきます。(ころころ)レアン様が22点、ナザル様も22点回復してください。

レアン:よし。では、最後に支援ダメージいくぞ(ころころ)9点だな。

GM:こっちのターンか。どうするかな。

ナザル:また降伏するのか?

GM:いや、しないよ。再び【ブリンク】して、【マナ・コンバージェンス】からの【ブラスト】!「畜生、畜生。こうなりゃ、せめててめぇと刺し違えてやる!」(ころころ)低い、17……

レアン:(ころころ)普通に抵抗した。「その根性は少し見直したが、その程度ではな!」

GM:(ころころ)ダメージは半減して10点。せめて支援ダメージが行かないかなー。(いっころ)ダメか。対象はサージュで(ころころ)19点ダメージ。

サージュ:痛いですね。

リュミエ:それじゃ、また1ガメル投げる(笑)


 再びリュミエのガメル投げで【ブリンク】を剥がされ、レアンの《魔力撃》によってオーガウィザードは倒れた。


GM/オーガウィザード:「ぐふっ、こ、この俺が、こんなところ、で……」倒れたオーガーウィザードは、喀血して動かなくなる。死んでるね。

レアン:なに?ダメージ量的に、死ぬほどではないはずだが。生死判定ピンゾロだったのか?

セレスト:ピンゾロ死亡なら、GMのリアクションがもっとあるはずですわ。わざわざ死んでると言ったということは、何か特殊な理由があるのではないかしら?

GM:メタ推理はやめて(笑)死体を調べれば何かわかるかもね。とりあえず、戦闘はこれで終了だ。

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