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そこかしこにあるスタンドでお菓子や軽食を食べ歩いていたら、昼御飯要らないね? って話になったので、このまま遊びます。


さっきとは別のエリアに来ました。

キャラクター達の家やらが建ち並んでいて、写真撮るのに大忙しです。


「確かこのあたりに……いたいた!」

「わっ本当だ! キャラクターのシルエットになってる~」

「隠れキャラって結構あるね」


石畳の模様だとか、植え込みだとか、マンホールだとか。

キャラクターのシルエットになっていたり、音が出たり、凄い楽しい。


「大体乗りたいのは乗ったねー」

「ちょっと休憩しようぜ、流石に歩きっぱなしで疲れた」

「そうだね」


堀君と木内君がお疲れぎみです。

しなちゃんもめぐちゃんもずーっとテンション高いからなぁ。

近くのベンチで一休みです。


「あと一時間くらいすると、パレード始まるね」

「最前は無理だから、始まる直前でも良いよね?」

「じゃあ今のうちにお土産買わない?」


というわけで、お土産屋さんに行くことになりました。

堀君達は苦笑してます。休憩欲しいって言ったのに、歩かされるからね、結局。

でも文句は言わない。なんだこの男前紳士達は。


幾つもあるお土産屋さん。まぁ近いところに適当に入りましたよ。ほとんど時間潰しのようなものだし、パレード終わったら何軒か回るしね。


「お菓子系はあとで違うところに行くってめぐちゃんが言ってたから…あ、こういうの買おうかな?」


ぬいぐるみのバックチャームはお母さんと私かな。流石にお父さんには手のひらからはみ出るぬいぐるみをカバンに付けろとは言えないからね。

大きなぬいぐるみは……うちには私の自作ぬいぐるみがあふれてるからなぁ。やめておこう。

マグカップにタオル、ハンカチ、Tシャツ。目移りしますね。


「ん~…お母さんこれで、私こっち。あ、お父さんこれにしようかな。光希は~…これ!」

「晶子…嫌がらせか?」

「亮くん! やだなぁ、ちゃんとしたのも買うけど~、絶対可愛いと思うんだ、これ」


亮くんに見つかっちゃいました。

光希用に、キャラクターの、垂れた犬耳のカチューシャをかごに入れました。

ちゃんとストラップも買いましたよ。でもやっぱり可愛いと思うから、一回くらい着けさせて写真撮りたいな。と思って。


「亮くんも着ける? 亮くんだと~…あ、このリスの耳?」

「却下」


すげなく断られました。

イケメンに動物の耳カチューシャ、絶対可愛いのにね。

まぁ、着けたら笑う自信はありますけどね?


他にも色々見て買って、パレードにはなんとか間に合いました。

女の子の買い物は時間がかかるのですよ。仕方ない。


「結構良い場所に来れたね」

「ちょっと遠いけど、ちゃんと全体見えそうだし、良かった」

「お、来たぞ」


軽やかな音楽が近付いてきて、華やかなパレードの始まりです。

キャラクターも勿論だけど、回りのダンサー (?)の衣装もすごいよね。可愛いし格好いい。

そしてビックリ。一番ノリノリだったのが、堀君でした。


「うぉぉおおお!」

「キャーッ」


訂正。

堀君としなちゃんが同じくらいノリノリでした。

いつの間に取り出したのか、二人ともタオル振り回してますよ。

私、唖然。めぐちゃん、軽く引いてる。木内君、苦笑。亮くん、普通。

いや亮くん? 少しくらい驚こうよ。


パレードは色んな意味で衝撃でした。





「ふぁ~、疲れたぁ」

「荷物がいっぱいだね~」


買ったお土産をドサドサと置く。

ホテルに戻ってきました。流石に足がパンパンです。


「これ全部カバンに入るかなぁ?」

「お菓子は潰れちゃうから、手で持って帰った方が良いんじゃないかな?」

「そうだね」


先ずは明日着るものを取り出して、タオルとかポーチも出しておいて、着た後の服を畳み直して圧縮袋に入れ直して、うむ、スペースが空いた。

細かく詰め込んでいくと大分余裕が出来て、買ったお土産が全て入りました。


「てってれー」

「「エコバック~!」」


お菓子は家から持ってきたエコバックに入れていきます。

これはめぐちゃん発案。家族旅行行くときお母さんがやってるんだって。

確かにビニール袋だと二個三個増えるし、ずっと持ってると指が痛くなるもんね。


「めぐちゃんのエコバック可愛い」

「お母さんがどうせならって、私専用に買ってくれたの」

「いいなぁ。私のなんて、紺一色だよ」

「しなちゃんのは…何故に保冷バック持ってきたの?」

「……てへ」


流石に冷たいままは持って帰れないよ、しなちゃん?


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