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お昼ご飯はお握りと野菜スープと唐揚げのセットにしました。

亮くんは焼きそばと焼き魚とお味噌汁のセットでした。


腹ごしらえが終わったら、まずは一年生の展示と二年生の展示を見てから、三年生のお化け屋敷にいきました。

去年のお化け屋敷よりも明るかったです。

あと、脅かし役の三年生の中に剣道部の先輩がいたらしく、何故か亮くんが追いかけられるというプチハプニングがありました。


「亮くん、あの三年生に何かしたの?」

「いや? 多分晶子といたからだろう」


ひょい、と繋いだ手を上げられて、そう言えば剣道部には私、亮くんの彼女だと認識されていたんだった、と思い出しました。

…なるほど、何となく納得。あの三年生、彼女いないんですね、きっと。


「えーっと…剣道部は、行く?」

「去年と同じだから行かなくても良いんじゃないか? グラウンドのストラックアウト行こう」

「あ、野球部のやつ? 行きたい、光希もう来てるかな?」


確か光希がやりたいって言ってたし、多分そろそろ来る時間だと思うのよね。

靴箱に行って、靴を履き替えてからグラウンドへ行きます。

体育館はブルーシートだから良いんだけど、流石にグラウンドは外履きじゃないとね。


亮くんと歩いて行けば、ストラックアウトは結構賑わっていました。

列に並びながらキョロキョロと光希を探してみるけど、居ないみたいです。

順番が来るまで探してみたけど、ひょっとしてご飯食べに行ってるのかな?


「はーい次の人~」

「晶子やってみるか?」

「…私がノーコンだって知ってるよね、亮くん」

「そうだったか?」

「もーっ! 絶対笑う気だったでしょ!」

「「イチャイチャすんなっ!」」


亮くんにからかわれていたら、野球部の人達に何故か怒られた。

時間かかりすぎたかな?

兎に角、ストラックアウトは亮くんがやります。

私はやりません。きっと変な方に行っちゃうからね。


「んじゃ、五球投げて、一列揃えばビンゴだ。二列出来たら二人に景品やるよ」


なんか、投げやりな説明ですね。

野球部の人達、ちょっと疲れてます? 遠い目して、どうしたんだろう?

まぁいいや、亮くん頑張れ。


「「「……」」」

「……」


…あ~、うん。

結果は、流石と言うか、やっぱりと言うか……亮くん、二列ビンゴ達成です。

野球部の人達…口開いてるよ。目も見開いちゃってるよ。ついでに言えば、ギャラリーも固まっちゃってるよ。


「結構簡単だったな」

「亮くん……」

「どうした、晶子?」


どうした、ではありません。簡単なんて言ったから、野球部の人‐説明してくれた、多分三年生‐が引きつった顔しちゃってるじゃないですか。

少しは周り見ようね。きょとん顔も整ってますね、可愛いよ。

動きが鈍いままの野球部の人から景品を約束通り二つもらって、そそくさと亮くんを引っ張って退散しました。


「…なにやってるのさ、亮太兄」

「あ、光希」

「光希、今来たのか?」

「さっき着いたとこだよ。そしたら亮太兄がストラックアウトでやらかしちゃってたし…」


やらかしって光希、言い方…。まぁ、否定は出来ませんが。

亮くんは否定したいのかちょっとムッとしたけど、すぐに元に戻って話を続ける。


光希は一人で来たみたいです。

お父さんが休日出勤のため、お母さんは来るの止めたし、友達は部活や用事なんかで無理だったんだそうです。

それじゃあ、ということで、三人で回ることになりました。


「ご飯は? まだ食べてないよね?」

「ううん、家で食べて来たから大丈夫。姉ちゃんの部活の展示はもう行った?」

「まだ行ってないな。行くか、それから、高柳達のクラスは、何やってたっけ?」


また靴を履き替えて、家庭科室へ向かいます。

右に亮くん、左に光希。まるでハーレムですね。

余談ですが、光希に身長抜かされました。夏ごろから、目線が変わらなくなったなぁ…とか思っていたら、あっという間でした。ちょっと悔しいです。


「早苗ちゃんとかなちゃんのクラスかぁ。確か、縁日の屋台? ヨーヨー釣りとか、射的とかやるって言ってたよ」

「あ、神代さん!……両手に花とはこの事かっ!」


家庭科室を開けたら佐川先輩がいて、何かを呟きながら四つん這い‐orzのポーズですね、解ります‐に崩れ落ちました。

どうしたの、佐川先輩?


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